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ワイアットの逆襲 第32話【オデッサ南部戦 前編】  


強襲部隊によるジオン軍第11哨戒基地への攻撃が始まったその日。オデッサ南方に於いて地球連邦軍第44機械化混成連隊を中核に編成された第14戦闘団も活発に行動していた。その戦闘団の中にはハーマン・ヤンデル中尉率いる第301戦車中隊を始めとした各中隊が付き従う。作戦目標はジオン公国軍第11哨戒基地の外周に展開する低脅威判定に収まる部隊を殲滅である。

ヤンデルが率いる部隊は戦車中隊と言ってもその実態は諸兵科連合部隊だ。その兵力は「61式戦車5型」4個小隊(16両)、「高機動車両M72ラコタ」2個小隊(8両)であり、兵力の規模からして増強中隊と言ってもよい規模だろう。 

故郷や家族を守るために、また地球圏の安寧をもたらす意識もあって第301戦車中隊を始めとした第14戦闘団の士気は高い。

第14戦闘団の索敵能力は次のようなものだ。早期警戒管制機(AWACS)と赤外線通信によってデータ連動する小型無人機のドローンが部隊の目となって四方を監視している。情報は各所の中継点及び中継機を介して統合司令センターへと送られ戦域全体の戦況を把握する高度なものだ。

第14戦闘団は各大隊に分かれて作戦行動に移っていた。その中で、ミデア補給部隊からの燃料などの補給を受けていた第301戦車中隊に報告が入る。

「HQ(ヘッドクオーター)よりフォックス01-01へ。
 優先指令だ」

「フォックス01-01、受信(コピー)」

フォックス01-01は第301戦車中隊を指揮するヤンデル中尉の符丁だ。本来の中隊長が負傷により後方移送となっていたので中隊の第1小隊長である彼が臨時に率いている。ヤンデルは戦車による対MS戦で撃破記録を持つ優秀な戦車兵であり部隊指揮に長けた人物だった。

「偵察機がグリッド214.56.40にジオン軍の車両部隊を発見した。
 確認及び検証済みだ。
 フォックス01-01は部隊を率いて直ちに攻撃せよ。
 支援攻撃が必要ならリマ15を使え。
 ただし1630時から1800時までしか使えないので、その点は注意しろ。
 攻撃後は基地に帰還せよ。
 期待しているぞ中尉。用件は以上だ」

「フォックス01-01、ラジャー」

史実と頃なり、地上戦線がオデッサ方面に限定されていたことあってヤンデルの故郷は戦火に曝されておらず、加えて左足を失う程の戦傷も受けていない。 また、HQ(ヘッドクオーター)はミケーレ・コレマッタ少佐指揮する第14戦闘団第2大隊本部である。 そして支援攻撃のリマ15は2個小隊からなるフライマンタ戦闘爆撃機である。既に基地から出撃を開始しており、第301戦車中隊が作戦目標に到達する頃には空中待機状態になるように調整されている。

ヤンデルはコンソールを操作して戦術マップを展開して目標の地形を頭に叩き込む。ヤンデルは僅かな時間で地形を考慮した戦術パターンを考案する。

「フォックス01-01より各小隊へ。
 これより優先指令に従って指定座標に向かう。
 気象情報によると現在の天候が夕方まで続き、夜からは風が強くなるそうだ。
 火器管制装置、レーザー測遠器、特に熱線映像装置は念入りにチェックせよ」

各小隊から了解の返答が来る。

熱線映像装置を念入りにチェックするように支持したのは次の理由がある。61式戦車5型は徹底的な自動化によって車長兼砲手、操縦手兼通信手の2名であり、有視界による警戒能力が乏しいのが理由だった。ミノフスキー粒子によってレーダーの効果が限定的になれば、頼れるのは熱線映像装置になるだろう。加えて熱線映像装置のデータを赤外線通信を用いた部隊ネットワークで共有することで索敵能力の底上げを実現している。また、戦車に搭載されている熱線映像装置は自然環境の微妙な温度差を感知するシステムであり、20世紀後半から実用化されているものだ。

ヤンデルは補給作業を終えると直ぐに行動へと移す。車長展望塔から上半身を出したまま移動の命令を下していた。作戦目標へと向かう第301戦車中隊は適度な車間距離を開けながら進む。

「エンジン快調だな…」

ヤンデルはそう呟きながらも、細かな指示を忘れない。手始めとしてヤンデルは先行偵察としてラコタを前方配置にして部隊を進める。戦術偵察を終えているとはいえ情報を鵜呑みにせず、伏兵に備えた措置だった。そのラコタ隊の運用は至って単純で、敵部隊展開地域に接近した際に、低速で接近して斥候を行う。例え運悪く無線が傍受されても、奇襲を受けるよりは良い。

「タンゴ1-4、タンゴ1-4よりコンタクト!
 北東2kmデルタ175で攻撃目標と思われる車両部隊を発見。
 詳細なデータを送る。以上(オーバー)」

タンゴ1-4は高機動車両ラコタに与えられたコードであり第1小隊4号車を示す。ラコタ隊からの報告を受けるとヤンデルはハッチを閉めて砲塔内部へと移る。複数機のドローンを赤外線通信でリンクする事で戦場ネットワークを維持していた。これは奇抜な考えでもなく、無線妨害中でも通信が行えるように西暦の時代にステルス攻撃機のF-117の飛行隊が行っていた通信方法だ。

配置情報と敵ユニットの構成が端末に映る。
ヤンデルはマゼラ・アイン12両、 ヴィーゼル4両の位置情報を叩き込む。

マゼラ・アインはジオン公国軍がコロニー侵攻などに使用するために開発した戦闘車両であり、ヴィーゼルは水上移動が可能な哨戒や兵員輸送を行う6輪駆動の軽装甲車である。ジオン公国軍はMS戦力を主体としていたが、生産に手間が掛かるMSだけでは戦線を補えず、通常兵器の生産も急ピッチで始まっていた。

「フォックス01-01、受信(コピー)」
 良くやった!
 悟られないように監視を継続せよ」

ヤンデルはそう言うと、発見した敵車両部隊を哨戒任務を兼ねた警戒部隊と断定した。見晴らしの良い地点に展開しているのが良い証拠だ。罠の可能性は状況およびヤンデルのカンから無いと判断する。そして、放置した際には後方を突かれる可能性も高い。戦術判定を行い強襲攻撃で叩き潰す事を決意する。敵部隊の攻撃自動割り振りを火器管制システムを介して行い準備を整える。

「よぉし! 
 ヤンデルより各小隊へ通達。
 敵部隊への攻撃手順だが第1、第2は俺と共に正面攻撃を行う。
 第3小隊は右側面、第4小隊は左側面からだ。
 ラコタ隊は周辺警戒を継続せよ。
 支援攻撃は不測の事態に備えて状況次第では要請しない」

ヤンデルは部隊への指示を出し終えるとより詳細な地図に目を通す。ワイアットの手配によってオデッサ方面の精密な地図が作られていたこともあって、攻撃ルートの選定も楽に済んでいた。

「中隊長代理、
 なぜ兵力を分散するのですか?
 支援兵力も使わないのは勿体無いと思うのですが…」

ヤンデル車のドライバーであるレイバン・スラー軍曹が戦力分散への疑問を口にする。彼の疑問がもっともだろう。

「私語を慎め…と言いたいところだが補充兵の貴様の疑問はもっともだな。
 まぁ、簡単な事だ。
 単純な対戦車戦ならば乗り手がへまをしない限り61式が圧勝する。
 そして、俺はへまをしない。
 ならば支援攻撃は不測の事態に備えて温存しておいたほうが良いだろう」

対車両戦に絶対の自信を持っているヤンデルらしい判断だ。ヤンデルが警戒する敵はMSであり、対車両戦はさほど問題にしていない。そして彼が言うように61式戦車は、戦車のカテゴリーとしてはかなりの高性能戦車であり、ジオン軍のマゼラ・アイン空挺戦車やHT-01Bマゼラ・アタックを圧倒していた。

第301戦車中隊はタンゴ1-4の偵察情報を頼りに進む。

他のタンゴには周辺警戒を行わせる念の入れようだ。ジオン軍警戒部隊と距離が詰まるにつれて戦車隊は速度を落とす。振動センター対策と土煙が不用意に舞わないようにする為の措置だった。

ジオン軍警戒部隊は第301戦車中隊の接近に気が付かない。

ジオン側にとって不幸だったのは上空に展開している偵察機が戦域に対して余りにも少なかった事だ。ジオン軍にも十分な数の偵察機はあったが、地球連邦軍はジオン側の偵察機を最優先攻撃目標に指定していたこともあって、制空権を取得出来ていない空域での行動は基本的に低調な状態に収まっている。1機のP01Bルッグンが出撃すれば、連邦軍は対抗措置として最低でも8機のFF-6制空戦闘機を出撃させていた。偵察に漏れが出るのは必然だった。

タンゴ1-4の適切な誘導もあって平地のくぼみを利用しながらジオン側に悟られないように戦車中隊の第1、第2小隊が攻撃開始地点へと着く。他の隊も地形を利用して接近を行っていた。東ヨーロッパではWW2時の戦車戦でも判る様に平地といえども場所によっては戦車が隠れるに適した場所が多少なりともあったとはいえ、このような部隊行動が行えたのは事前に収集していた膨大かつ精密な地形データがあればこその芸当だろう。 

「各隊、配置に着いたようだな。
 1645時をもって各隊、戦闘開始だ。
 割り当て目標への攻撃を優先とする」

ヤンデルは腕時計を見る。
時間は16時43分から44分へと移り、攻撃開始まで1分を切った。
時間は刻々と迫る。

「突撃!」

ヤンデル車が先頭となって突撃を開始する。
各車がそれに続く。
2個戦車小隊が平地のくぼみから、森林の中から1個戦車小隊、から更に1個戦車小隊が低地に茂る林の中から突き進む。

「れ、連邦の戦車隊だと!?」

3方向からの戦車隊の攻撃機動を前にジオン軍は攻撃か退避かの判断に悩んでしまった。その時間は10秒にも満たない僅かな時間だが、有効射程内の戦車戦に於いては5秒もあれば撃破もしくは至近弾を受けてしまう程の時間である。

ヤンデル車が先鋭さを感じる戦闘機動で進む。

「目標ターゲット04。
 左40度、撃て! 次弾……左25度、撃てっ!」

61式戦車5型が装備する155o2連装滑腔砲が僅かな時間差を置いて唸る。狙われたターゲット04(マゼラ・アイン)は直ちに退避に入るも、退避予想地点に向けて撃った2発の内、1発を車体中央部に受けて大破炎上した。初弾は2発目の砲撃コースへ誘導する射撃だったのだ。戦車戦に於いて超人的な才能を有するヤンデルらしい攻撃だった。

「各車落ち着いて戦闘機動を続けよ。
 敵は浮き足だっているぞ。
 等速直線運動は避けつつ攻撃を行え」

次装填の合間にヤンデルが各隊に注意を促す。
ヤンデルの基準からすれば敵部隊の判断が余りにも遅い。
彼の判断からすれば戦車乗りとしては失格である。

「ターゲット04は沈黙、次は01を狙う。
 軍曹、増速だ。コースB。
 よぉし…左15度、撃て!
 次弾左30度準備……今だ撃てっ!」

「直撃です!」

ヤンデル車はターゲット01(マゼラ・アイン)を撃破する。周辺状況に絶えず意識を向けていたヤンデルはマゼラ・アインからの発射光を捉える。

「軍曹、回避機動、地形を利用しろ!」

ヤンデル車は進行を方向変更した直後に敵弾が先ほどまでの針路コースに着弾した。そのまま進んでいたら直撃していたであろう砲撃だ。回避と同時に反撃を開始する。ヤンデル車は鋭い反撃を行い、攻撃を行ってきたマゼラ・アインを僅かな間で大破へと追い込む。

戦闘の流れはヤンデルの驚異的な対戦車戦闘能力によって第301戦車中隊の圧倒的優位のまま進む。ジオン軍警戒部隊は攻撃開始から4分の間でマゼラ・アインを7両損失となる。そのうちの4両がヤンデル車の戦果であった事が、彼の戦闘力の高さを示していた。ジオン軍警戒部隊は7両損失の時点で後退に入るも、自分達と連邦軍の配置を見て愕然となった。

「きょ、挟撃状態か!」

第301戦車中隊はジオン軍警戒部隊を第1、第2小隊が正面、第3小隊と第4小隊がそれぞれ両側面を突く様な戦闘隊形である。優勢な戦力を持つ正面部隊に対して側面や背面を見せられないジオン軍警戒部隊は、否応なくこの状態での戦闘を続けるしかなかった。完全包囲ならば死力を尽くして突破を行うしかなかったが、退路があえて開かれている点が辛辣だろう。逃げ道が存在すれば死力を尽くす理由が減るからだ。

ジオン軍警戒部隊はマゼラ・アイン1両、ヴィーゼル2両を除いて全滅し、戦闘はジオン軍側の逃走をもって幕を閉じていた。ヤンデル率いる第301戦車中隊の損害は61式戦車5型を1両大破、2両中破に留まっている。大破した車両の乗員は全員戦死だが、損害車両のほうは人的被害は無い。ヤンデルは戦闘終了後に部隊を再編成すると、損傷した2台を中心に隊列を組みなおして友軍支配地域への退避を開始した。

「中隊長、大勝利ですよ!」

「喜ぶにはまだ早い。
 基地に戻って始めて作戦成功と言える」

第301戦車中隊は損傷車両の為に移動速度が低下しており、攻撃開始から4時間経過していたが友軍支配地域にはまだ到達していなかった。帰路の途中に4両のHT-01Bマゼラ・アタックからなる敵戦車小隊と遭遇するも、リマ15の支援攻撃で深入りせずに撃退に追い込んでいた。 満月が夜空に照らす中、ヤンデル中尉が異変に気付く。周辺に展開させていたラコタ隊の1車から、入るはずの定時報告が入らなかったのだ。ミノフスキー粒子の可能性も考慮したが嫌な予感が募る。

「フォックス01-01より各隊に通達。
 熱線映像装置をアクティブモードに変更。
 可能な限り周辺警戒を強めろ」

特に融合炉を搭載したMSでは、どれだけ工夫しても熱源を隠しきれないので、絶好の探知装置と言えるだろう。太陽が沈んだ後にヤンデルの判断の正しさが証明される。

「ベクター251で熱源探知…これは…」

左翼の第3小隊に所属する戦車の一台が何かを探知した。探知目標は、少し距離が離れており熱源パターンの解析結果が直ぐには出ない。

「いかん!
 フォックス03(第3小隊)、ブレイク(緊急散開)っ!」

ヤンデルは解析結果が出る前に状況判断から指示を出す。彼の指示で第301戦車中隊が散開状態となる。僅かな間を置いて熱弾反応と共に280mm砲弾が飛来する。280mm砲弾は着弾と同時に大爆発を生み出した。ヤンデルの指示で散開していなければ、第3小隊の2両は撃破されていただろう。ヤンデルの悪い予感が的中したのだ。

「あれは白いザク!?」

熱弾反応の元を辿った先には頭部とシールドにトカゲのマークを付けた白のMS-06Jが、7機のMS-06Jと共に丘の上に展開していた。「ホワイト・オーガー」の異名を持つエルマー・スネル大尉が率いるジオン軍のMS隊。連邦軍の遊撃部隊を迎撃するためにオデッサ基地から出撃していた部隊だ。

「ぬぅふふ…見つけたぁ!!!
 踏み殺してやる!」

スネルは剥き出しにした憤怒と悪意を全周波数帯に向けて曝す。8機のMSを確認したヤンデルは、地形情報と自分達の状況を冷静に判断し、損傷車両を抱えている現状から、勝利しなければ逃げ切れないと悟った。判断したヤンデルの動きは早い。

「オスカー04、オスカー04、こちらフォックス01-01。
 緊急プロトコル、パン、パン、パン(緊急メッセージの必要有り)」

「V04より緊急コールを受信(コピー)。
 認証コードを確認する」

「アルファー、158、キロ46、以上(オーバー)」

敵側の欺瞞工作への対策として緊急支援の場合は任務ごとに決められる認証コードを述べなければ受け入れられない仕組みになっていた。これは旧世紀から続く安全対策だ。

「コードを確認した。
 フォックス01-01の状況知らせ」

「北緯45度38分、西経29度22分で、
 敵MS8機からの攻撃を受けつつ有り。
 至急支援を求む」

緊急コールなのでヤンデルは暗号変換を行わず一般的な座標で伝える。位置情報も大まかなものだが、ネットワーク戦に於おける司令部では中隊レベルの各ユニットの大まかな位置情報を常に把握しているので、大きな問題にはならない。

「了解、フォックス01-01の現在地を確認した。
 直ぐにイズマイール基地から支援を向かわせる。
 無線回線は閉じるな」

「フォックス01-01、了解!」

第301戦車中隊の現在地はオデッサ南西のドミーツィリブカ・オデッサだ。宇宙移民が始まるまでは小さな村が存在していたが、今では無人の野になっている。ドミーツィリブカ・オデッサから後40km後方には旧世紀から使われているイズマイール基地が存在しており、飛行場が増設されオデッサを包囲する連邦軍の部隊が駐留していたのだ。戦車部隊の救援は間に合わないだろうが、航空機なら短時間で飛来することが出来る。ヤンデルは通信を部隊間通信との併用に切り替え、救援までの生き残りを達成するために行動を開始した。
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【あとがき】
予定より早く出来たのでUPします。
また、誤字があったら教えてもらえると嬉しいです。

この世界でも発生したヤンデルとスネルの戦いですが、悪夢に曝されているのはスネルだけであり、またワイアットによるバタフライ効果によってスネルの悪夢の質が上がっていますw


【Q & A :現段階におけるジオン公国軍の戦闘艦艇の累積被害は?】

グワジン級戦艦
【撃沈】
「グワラン」「グワバン」

チベ級重巡洋艦
【撃沈】
「ラワルピンディ」「ピネラピ」「コルモラン」「フェルスト」「ヨルク」「ヴァッペン」

軽巡洋艦 【撃沈】44隻、 小型艦艇 【撃沈】23隻、 補助艦艇 【撃沈】124隻

【ジオン艦隊の残存戦力(ワイアットの獲物)】
戦艦8、大型空母2、重巡36、機動巡洋艦8、軽巡104、戦闘用艦艇61隻、補助艦艇221隻
戦艦8、大型空母2、重巡36、機動巡洋艦8、軽巡104、戦闘用艦艇61隻、補助艦艇221隻


意見、ご感想を心よりお待ちしております。

(2015年03月27日)

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