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ワイアットの逆襲 第26話【謀略の宇宙:前編】


0079年6月30日

ジオン公国軍に於ける宇宙要塞ソロモンへの主要兵站線に差し掛かるL5宙域とL2宙域の中間部は連邦軍による通商破壊戦が活発に行われている宙域である。この宙域にジオン軍は対抗策として第五パトロール艦隊やフェンリル隊の投入を行っていたが、今月の半ばから重巡「ヴォルフ」、軽巡7隻からなる公国軍第六パトロール艦隊が追加投入されていた。2つの部隊だけでは広範囲によって行われる通商破壊戦に対抗しきれなったのが投入の理由である。

ジオン軍にとっての憂慮はそれだけには留まらない。

連邦軍は旧サイド4に進出を開始して、宇宙要塞ソロモンに対する攻撃の兆候を見せていたのだ。この事から、ジオン軍ではソロモン方面に対する戦力の強化と物資の輸送が重要な課題になっていた。何しろ、執拗な通商破壊によってソロモンの要塞化は捗っていない。この脅威の直面によって、ジオン軍はなんとしてでも補給線の安全を得る必要があった。

通商破壊戦に対抗するべく投入された、公国軍第六パトロール艦隊はドズル中将指揮下の宇宙攻撃軍に於いて、良好な状態を保った部隊の一つ。ただし、他の2部隊のようにMS-06Sの大量配備は難しかったので、その代わりに、他の対抗部隊よりも2隻の軽巡が増強されている。

ジオン軍にはソロモン宙域への兵站だけでなく、
オデッサからの得た資源を運び込む地球方面の通商路も守らねばならなかった。

地球方面に回されている艦隊は次のようになる。

ドズル麾下の宇宙攻撃軍からはコンスコン少将率いる戦艦「ギドル」、重巡「チベ」「フェルディナント」、軽巡12隻からなるコンスコン独立機動艦隊が派遣されていた。

加えて、キシリア麾下の突撃機動軍からもトワニング准将率いる戦艦「グワメル」、重巡「ティベ」、軽巡10隻からなるグラナダ第2艦隊、オーキス・レザリー准将率いる戦艦「ズワメル」、重巡「ユグ・ドラシル」「ティアガルテン」、軽巡10隻からなるグラナダ第3艦隊の2個艦隊が地球方面の通商路を守るように展開していた。この他にも、フォン・ヘルシング大佐率いる重巡「グラーフ・ツェッペリン」、軽巡8隻からなるグラナダ第4艦隊が交代用の戦力として月面都市グラナダで控えており、艦隊戦力に余裕が無かったのだ。

むろん、ジオン側もただ手をこまねいている訳ではない。

占領下にある月面工業都市の工業力をフル稼働させ、艦隊戦力の強化にも着手していたが、それが戦場に出るのは今しばらくの時間が必要だった。

公国軍第六パトロール艦隊を旗艦の重巡ヴォルフから艦隊を率いるのは、史実に於いてユーコン級攻撃型潜水艦を用いてインド洋方面の連邦海軍を震え上がらせたエーリッヒ・ハルトマン少佐である。

ハルトマン少佐は連邦軍の優秀なレーダー監視網から逃れるべくデブリ帯に潜んで、パッシブ探知による奇襲攻撃を主軸とする戦術を多用していた。これは潜水艦戦に於けるレイヤーデプス(LD)と呼ばれる温度境界によって生じる探知障害域を利用した襲撃戦術を焼き直しである。高度な戦術予想に加えて強い忍耐を必要とした戦術であったが、それだけに条件が合ったときには恐るべき奇襲性を有しており、連邦艦隊が多用するブースターを生かした艦隊戦術に対抗することが出来たのだ。

現に、彼はこの戦術によって空母1隻、重巡1隻、巡洋艦4隻からなる連邦軍の任務部隊を迎撃し、重巡1隻と巡洋艦1隻を撃沈、空母に損傷を与えている。それからも2つの通商破壊部隊と戦闘を行い、合計で7隻の巡洋艦と2隻の補給艦を沈めていた。

ブースターを生かした艦隊戦術はジオン軍にとって忌々しいものだったが、ブースターは乗員の安全領域を逸脱した加速・減速が行えないので、公国軍第六パトロール艦隊のように近距離襲撃を行えば、難しくはあったが戦いようがあったのだ。

これらの経験から公国軍第六パトロール艦隊はいつもの様に、
デブリ帯の影に隠れるようにして連邦軍を待ち受けていた。

艦長席に座るハルトマン少佐が副官に向かって言う。

「そろそろ頃合だが…索敵どうか?」

「連邦艦隊が此方に気が付いている様子はありません」

「うむ。だが、不穏な反応があればやり過ごすぞ」

ハルトマン少佐の慎重な判断に不満を持つものは居ない。
彼の慎重な判断で幾度も命を救われているからである。

それにジオン軍から悪魔のように恐れられているワイアット大将率いる、連邦軍第7艦隊が展開を開始したという情報が伝わっており、慎重な姿勢は当然の結果と言えた。なにしろ、第7艦隊と会敵した友軍は極端に生存率が低い。ワイアットの手によって全滅した艦隊や船団の数は数知れず。そして、彼の戦略によってジオン公国軍が苦境に陥っている現状からして、恐れるのも当然の結果であろう。

「連邦艦隊、距離15800まで接近! 巡航速度から変更無し」

「熱量はどうか?」

「赤外線反応は先ほどから変わらず。
 巡洋艦のものと思われるものが5つと、それより低いのが2つになります」

オペレーターからの報告を受けたハルトマン少佐は決断する。
熱源反応からして巡洋艦5隻、補給艦2隻。連邦軍おなじみの通商破壊部隊の構成であった。各艦がブースターを装着しているので、襲撃のタイミングを間違うと追撃が難しいが、現状の戦力ならば自軍の優勢は揺るがない。

「よし、此方が先手だ。
 奇襲部隊に作戦開始を通達せよ」

ハルトマン少佐の戦術の基本は待ち伏せにある。

MS隊による奇襲部隊によって連邦艦隊のブースターを破壊ないし、損傷による速度低下を狙う。その後、艦隊は事前にMSで作り上げていたデブリ帯に設けた小さな回廊を通って、MS隊と共同して連邦艦隊を攻撃するのだ。連邦艦隊が離脱を図れば、奇襲によって速度が低下によって伍落した艦艇を重点的に撃破する。

連邦艦隊が優勢な戦力の場合は攻撃を行わない。

部隊間の連絡は近距離は赤外線通信で行い、ミノフスキー粒子下でも通信が行えるようになっていた。近距離赤外線通信は旧世代の技術なので、ジオン側も連邦側の高度なシステム化には及ばぬものの、一定の通信を行える水準のものを導入することが出来ていたのだ。

自軍の戦力は温存し、弱体した敵を狙う。
この戦術原則に忠実なハルトマン少佐は名将といえるだろう。

デブリ帯に潜んでいた4機のMS-06Sと28機のMS-06FからなるMS隊は、旗艦から命令を受け取ると連邦艦隊に見つからないように細心の注意を払いながら接近を始める。これらのMS隊は艦隊直衛機として旗艦に残した5機のMSを除く、公国軍第六パトロール艦隊が保有する全MSであった。

また、奇襲任務を行う、これらのMSは改修工事によって長時間行動用の推進剤タンクと冷却タンクが追加されていたがブリティッシュ作戦時とは違って、戦闘行動に入る直前に爆破ボルトで破棄できるようになっており、戦闘時の機動性を保つような工夫が行われている。 これらの改良に加えて、AE社がサイド6を介して行った違法輸出によってジオン軍が入手した連邦製の電波吸収塗料も施されていたのだ。排熱対策もそれなりに行われており、運用さえ間違わなければデブリ帯に潜んでいる間なら、連邦軍の優れた電子兵装と言えども簡単に探知する事は出来なかった。

ジオン奇襲部隊はデブリを移動しながら接近していく。

双方の距離が近づくにつれて相対速度を合わせる。加速地点として事前に計算しておいた、有効射程まで最大加速で3分の地点でMS部隊がデブリ帯から飛び出す。爆破ボルトを点火して推進剤タンクと冷却タンクの破棄を行うと、連邦艦隊に向けて最終加速を始めた。

公国軍第六パトロール艦隊も奇襲部隊の行動に合わせて、
回廊を通って砲戦地点へと移動を始める。

遠距光学観測の為に不鮮明な映像でモニターに映し出される連邦艦隊を見ながら、MS-06Sに搭乗する部隊長はどことなく微妙な違和感を感じつつあった。巡航速度に熱量には怪しい点はない。しかし、おぼろげながらに捉えた船体はサラミス級巡洋艦で多用される塗装パターンであったが、何か違う感じがしたのだ。

(巡洋艦にしては大きすぎるような気が…
 あれは本当に巡洋艦なのか? 違うとしたら何だ?)

ジオンMS部隊の接近に気が付いたらしい連邦艦隊からの対空射撃が始まった。
巡洋艦とは思えない猛烈な防空射撃を見て直ぐに自分の違和感に気が付く。
感じていた違和感が氷解する。

(あれは、あれはっ! 巡洋艦ではないっ!
 補給艦と思われた船もコロンブス級じゃないぞ!)

自分たちの状況を理解したジオン奇襲部隊を率いる部隊長は叫ぶ。

「連邦の罠だ! 繰り返す、敵の罠だ!
 敵は巡洋艦にあらず。
 巡洋艦に偽装したマゼラン級戦艦5隻及び、空母2隻からなる有力な敵艦隊だ!」

ジオン奇襲部隊が攻撃した相手は巡洋艦と補給艦からなる通商破壊部隊ではなく、戦艦「ネレイド」「ナガト」「イセ」「コロラド」「フッド」と空母「カガ」「サラトガ」で編成される艦隊だった。

これらの艦艇は地球連邦軍第7艦隊から抽出した戦力を中核として編成された第2任務艦隊である。第7艦隊が中核となっている事から、司令官はもちろんジオン軍から敵意を集めつつあるワイアット大将。ワイアットは戦闘照明によって照らし出されたCDC(戦闘指揮センター)にある提督席に座り、直接艦隊の指揮を行っていたのだ。

「防空戦を継続しつつ周辺を念入りに探れ。
 奇襲部隊と連動した艦隊が必ず隠れているはずだ。
 発見しだい別働隊を率いるブレックス准将へ最大出力で通達せよ」

「はっ、ですが通常出力でも十分に届きますが?」

通信参謀の疑問に対してワイアットは用意しておいた答えを述べる。

「通信が確実に届くよう安全策のためだよ。
 それに、我々の位置と通信出力を秘匿する必要性は今のところは無い。
 ならば我々は作戦をより成功させる努力を行うべきだ」

「アイ・サー」

司令官として完璧な答えで秘めた謀略を隠すワイアットであった。
ワイアットの本当の狙いは英雄としての名声をこれ以上高めないためにも、別働隊として行動しているブレックス准将に名声を被せる為であった。汚名ではなく名声を相手に譲るので、知られたとしても善意にしか見えないだろう。

これはジオン側に向けてのアピールが大きい。
ジオン艦隊を消耗させ、かつパイロットに実戦経験と功績を持たせつつ他者に名声を押し付ける、一石二鳥を超えた四つの利益がある、お得なプランである。

(努力といってもジオン側が起用している戦術は確実に
 デブリ帯をレイヤーデプス(LD)に見立てた潜水艦の襲撃戦術が元になっている。
 故に隠れる場所も自ずと限られるし、準備さえしていれば恐れるに足らん。
 戦術として悪くなかったが、
 戦略レベルに於ける戦域監視能力が伴わなければ続けられるものではない)

戦史に詳しい彼らしい分析方法だったが、そのワイアットの読みは当たっていた。
戦況を見守るワイアットは満足そうな笑みを浮かべつつ話す。

「敵の狼狽ぶりが目に浮かぶな」

「巡洋艦と思った相手が戦艦なのですから当然でしょう」

准将から少将へと昇進していたカニンガムが応じた。
彼らの表現はジオンMS隊からすれば控えめな表現である。

巡洋艦戦隊と思って攻撃を仕掛けた相手が、5隻の戦艦からなる有力な機動艦隊が手ぐすね引いていたのだからその驚きは想像に難くは無い。

突入状態に入っていたジオン奇襲部隊の足並みが乱れた様子からして、彼らが感じた衝撃の大きさが伺るだろう。攻撃を仕掛ける相手を考えれば、火力不足は否めなかった。戦力の規模からして主力艦隊といっても過言ではなかった。

第一、30機程度のMSで5隻もの戦艦が沈められるなら、ルウム戦役で連邦艦隊は全滅していたに違いない。それが出来ないからこそ、ジオン軍は連邦宇宙軍との戦いに苦闘しているのだ。

連邦艦隊による猛烈な防空射撃によって7機のジオンMSが射点につく前に撃墜となる。
ワイアットが優雅な表情で言う。

「そのような散漫な攻撃で戦艦を沈められると思っているのかね?
 だが…気の毒だがこれも戦争だ。
 混乱した敵は徹底的に叩かせてもらう。
 此方もMS隊を発艦させよ」

(それに、私も歓迎プランの準備に苦労したのだ…
 彼らにもそれ相応の苦労をしてもらわねばフェアプレイの精神に反するからな)

罠に掛かったジオン軍将兵たちがワイアットの心の声を聞いていたら怒り狂うに違いない。
歓迎プランやフェアプレイと言うには余りにも一方的な状況だったからだ。
無論、ワイアットはそれを理解していたが、これもイギリス風のブラックジョークである。

ワイアットの心の独白から60秒ほどして公国軍第六パトロール艦隊の推進剤の反応によって生じた熱源と、ミノフスキー干渉波をネレイドのセンサーが捉えた。5隻の戦艦がそれぞれの探査区域を指定し、探査能力を集中させていなければ、発見にもうしばらくの時間が必要だった位の僅かな反応である。

また、この作戦はワイアットがベトナム戦争に於いて最も成功した戦闘策略の一つ、アメリカ軍のロビン・オールズ大佐が立案した「ボーロー作戦」を参考にしたものだ。

故事を引用する程の歴史好きであるワイアットの辞書は厚い。

ボーロー作戦とは、戦闘爆撃機のみを狙う北ベトナムの防空部隊を誘き寄せるために、F-4C戦闘機に対してF-105戦闘爆撃機が搭載するAN/ALQ-71ジャミングポッドを改修工事によって装着し、飛行ルートから通信コード、果ては巡航速度からあらゆる手段で偽装して、通信及びレーダーからは戦闘爆撃機に見えるように欺瞞して誘い込む作戦である。

これらの努力の結果、レーダーで捕捉した編隊を戦闘爆撃機主体と思い込んだ北ベトナム空軍は、その主力を誘い込まれ、北ベトナム空軍は完敗と言えるキルレシオで幕を閉じたのだ。

つまり、ワイアットは艦艇における赤外線放射パターンを調整し、中距離観測までは戦艦を巡洋艦に、空母を補給艦に見えるように細工を行うことで、通商破壊戦対策に動いていたジオン艦隊を誘い出していた。

古来より索敵手段に限りがある軍隊が優位に立ったケースは少ない。

5隻の戦艦からの防空支援を受けながら、2隻の空母からは合計、6機のRX-78、26機のRGM-79が射出されていく。RX-78に搭乗するのはサウス・バニング少佐、ブラン・ブルターク大尉、テネス・A・ユング大尉、ヤザン・ゲーブル中尉、ユウ・カジマ中尉、アムロ・レイ曹長の6名である。

ジオン奇襲部隊の絶望が加速する。

控えめに見ても主力部隊にしか見えない主力艦のみで編成さえている連邦艦隊から、MS部隊が見事な編隊を組んで向かって来たのだ。しかも、連邦軍の2機種ともMS-06Fを圧倒的に上回る性能を秘めたMSだった。

MS隊を率いるバニング少佐が全MSに通信を送る。

「シエラー1-1、より全機へ。
 我々の目的は、MS隊の排除だ!
 シエラー2-1はシエラー3-1とキロ1-1の隊を率いて右翼から攻撃せよ。
 残りは俺に続け!
 復唱はいらん、しくじったら腕立て伏せ200回だ! 以上(オーバ)」

「シエラー2-1、了解」

ヤザン中尉は通信が切れると安堵した。RX-78のコックピットの中でほっと一息すらした程だ。もちろんヤザンは失敗する気はないが、心理的なプレッシャーが違う。これは、バニングを上官として認めている証拠でもあった。

「ラムサス、ウラキ、聞いたか!
 俺たちはシエラー3-1とキロ1-1と共に右翼からジオンを圧迫するぞ。
 スロットル全開で俺に付いて来い」

ヤザンは直卒下にあるラムサス機とウラキ機に通信を送った後、部隊間通信を介してシエラー3-1とキロ1-1の2隊に通信を送る。この2部隊はサラトガの艦載MSなので、十分な訓練は受けていたものの実戦経験はまだなかった。

「シエラー2-1より各隊へ通達。
 集団戦を守れよ。
 手強い敵機が居たならば防空射線の軸に誘い込んで、弾幕回避で鈍ったところを叩くんだ!
 安心しろ、戦艦は簡単には沈まん。
 貴様らのように初陣では何よりも生き残ることを優先しろ!
 復唱は不要だ! 以上(オーバ)」

部隊間通信を終えるとヤザンは敵へと意識を集中させる。

「よぉし、お前たちいくぞ。連携しつつ散開しろ」

ラムサス機とウラキ機が見事な機動で隊列を整える。ヤザンは満足そうにニヤリと笑みを浮かべた。二人とも5機を落としているエースに育っており、安心して背後を任せられるまでに成長してたのだ。

また、戦艦を盾にする戦術はヤザンの立案ではない。

核兵器が使用されない状況下に於ける戦艦の堅牢性を誰よりも理解しているワイアットの立案だった。何しろ、ワイアットは自らの特殊理論からパイロットを英雄に仕立て上げなければならないので彼らの戦死は計画の遅延だけでなく、最悪の場合は失敗を意味する。それを避ける為の下心に塗れた措置だったが、教育に時間のかかるパイロットを守る事は戦術的にも正しく、後に大きな評価を受けることになるのだ。加えて、パイロットたちからのワイアットに対する評判はかなり高くなっていた事も挙げられるだろう。

そして、ジオン奇襲部隊は明らかに戦力不足だったが、
それでも引くに引けなかった。

連邦軍の戦艦隊の足を止めなければ自分たちの艦隊が危うくなるからだ。しかし、戦艦隊の防空力の強さに攻め倦んでいるうちに、そのまま済し崩しに連邦軍MS部隊との戦闘に移行する事となる。だが、歓迎精神の豊富なワイアットが仕掛けた罠はこれに留まらず、公国軍第六パトロール艦隊に対して、第二の歓迎プランが発動しようとしていた。
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【あとがき】
ジオン奇襲部隊が連邦軍のMSパイロットの面々を知らなかった事は、ある意味幸せだったのかもしれない。面子を考えればクリア不可能な相手だからね。そして、ジオン軍の艦隊戦力もそれなりに充実してきましたが、ジオン側が1隻作る間に、連邦側は軽々と5隻以上を作り上げてしまう…ジオン軍の悪夢は終わらない…

そして、ワイアットの悪夢も始まったばかり。彼は色々と手段を講じてますが、確実に着実にギレン総帥から危険人物指定を受けるルートを驀進しています。


【Q & A :ジオン公国軍の戦闘艦艇の新造艦】

グワジン級戦艦
「ズワメル」「ギドル」

ザンジバル級機動巡洋艦
「リリー・マルレーン」「インゴルシュタット」「パープル・ウィドウ」

ティベ級重巡洋艦
「ティベ」「グラーフ・ツェッペリン」

これら主力艦7隻と、軽巡24隻が竣工しました。


【Q & A :現段階におけるジオン公国軍の戦闘艦艇の累積被害は?】

グワジン級戦艦
【撃沈】
「グワラン」「グワバン」

チベ級重巡洋艦
【撃沈】
「ラワルピンディ」「ピネラピ」「コルモラン」「フェルスト」「ヨルク」

軽巡洋艦 【撃沈】34隻、 小型艦艇 【撃沈】23隻、 補助艦艇 【撃沈】124隻

【戦列復帰】
軽巡10隻、補助艦艇5隻


【ジオン艦隊の残存戦力(ワイアットの獲物)】
戦艦6、大型空母1、重巡35、機動巡洋艦4、軽巡56、戦闘用艦艇61隻、補助艦艇205隻
戦列復帰15隻+竣工31隻によって25話時から46隻が増加
戦艦8、大型空母1、重巡37、機動巡洋艦7、軽巡90、戦闘用艦艇61隻、補助艦艇210隻


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(2012年04月15日)

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