ワイアットの逆襲 第24話【両陣営の対策】
0079年5月11日
多忙なワイアットであったが、第7艦隊の主要艦艇が改装を受けている現状を利用して、各地を飛び回るなど、精力的に動き回っていた。その熱心な行動が、後にマスメディアに漏れて英雄としての名声を後に高める事になるのだが…今のワイアットには知らぬが仏であろう。
ともあれ、一通りの根回しを終えたワイアットは、連邦議会及び幕僚会議に強い発言力を持つゴップ大将の執務室に足を伸ばしていた。
情報部からの報告書を読むゴップ大将は満足そうに言う。
「君の予測通りだったな」
「やはり、そうなりましたか」
「ああ。まちがいなく、サイド6のパルダコロニーで、
ジオン軍の特殊機関が作られようとしているよ」
彼らの会話にある、作られようとしているジオン軍の特殊機関とは、史実に於いて0079年6月にキシリア・ザビによって創設されたジオン公国のニュータイプの研究機関のフラナガン機関の事であった。サイコミュシステムやニュータイプ専用モビルアーマーなどの開発を行っている。
「それで、進捗の方は?」
ワイアットの言葉にゴップ大将は笑みを浮かべながら言う。
「まったく問題は無い。
まさか研究所建設に従事する建設業者に多数の工作員が含まれているとは、
ジオンの防諜部でも予想すらしていないだろう」
ワイアットから要請を受けたゴップ大将は3月の段階から、サイド6に多数の諜報員を配置して、出入りする公国軍の技術将校の動きを監視していたのだ。そこで確認されたフラナガン博士を初めとした主任クラスの人員は24時間体制で監視している。
ワイアットがゴップ大将を説得するのは容易かった。
決め手となった言葉は次のようになる。
「戦果の及ばぬ場所でこそ、秘密研究所が作られやすいものです。
更にサイド6ならばジオン本土では手に入り難い、
地球製の電子製品を初めとした資材も手に入る事から、
彼らジオンがMSに代わる新兵器を開発する場所として打って付けでしょう」
このワイアットの言葉でゴップ大将は全面協力を確約し、幕僚会議を動かして多数の諜報員及び工作員をサイド6に送り込んでいたのだ。現段階に至るまで巡洋艦1隻分の予算が惜しみなく投入され、フラナガン機関が事前調査を始める前から、現地協力者も多数確保していた周到さである。嘱託職員として内定を受けていたスタッフにも連邦の諜報員が混じっていたのだ。
始めからジオン防諜部には勝算が無かった。
まず、連邦側は初動からして大きな優位を確保していた点が大きい。ジオンにとって絶望的な前提だが、第一にワイアットはジオンが行動する前からフラナガン機関の建設地を知っていた。この事から満を持して準備を整える事が出来ている。第二にフラナガン機関の研究所として建設が進められている周辺には、既に連邦軍情報部の拠点として機能している貿易会社すら作られていた。その貿易会社はジオン公国の戦争継続に不可欠な希少資源の輸出すら行っており、ジオン側からの信頼もそれなりに得ていたのだ。故に、貿易会社の船舶が地球に向かう事は全く不自然では無かった。逆また然り。
普通ならば、ある程度動き出してから敵が対応するのだが、既に連邦軍ではジオン軍が動く前に、基本的な準備を終えていたのだ。ざっくばらんに表現すると「待ち構えていた」というのが相応しいだろう。
このように諜報戦に投入する予算も桁違いに連邦側が勝り、加えて旧世紀からのノウハウの蓄積もあって、その差はジオンと連邦に於ける電子戦と同じ位に差が付いていると言っても過言ではない。
また、連邦側もルウム戦役で確認された「高速なメガ粒子砲を高確率で避ける一部のパイロット」の特徴を解明する研究がワイアットの肝煎りで、サイド7で始まっていた。この備えにより、後日、フラナガン機関から得られた情報が速やかにフィードバックが行われる事になる。
「現在の諜報戦に於ける優位も閣下の迅速な対応の賜物です」
ワイアットが言った言葉には一片たりとも偽りは無い。
ワイアットは自分に出来る事の限界を見極めており、また、英雄としての名声をこれ以上高めないためにも、ゴップ大将に重要な諜報戦をかねてより依頼していたのだ。このように名声を独占しないワイアットの紳士的な振る舞いには、連邦軍首脳部からの評価は高い。
ゴップ大将を褒めつつ、ワイアットはニュータイプに関して思う。
『アムロ曹長は順調に軍人として成長しており、問題は無い。
このまま前の歴史を上回る英雄にしてやろう…
少なくとも、私の名声を超えてもらわねば困る。
次のニュータイプ候補のララァ・スンは接触済みで関係は良好だ。
クスコ・アルに関しても彼女が乗員として乗り込んでいる貨物船は、
ジオン側が行っている海賊行為の現場差し押さえの名目で監視対象に入っており、
後はジオンが動けば、我々も動ける。
その他の候補も、
フラナガン機関が予想よりも早く暴走した際には特殊部隊を突入させて、
ニュータイプ及び、その候補を確保してしまえば良い。
私の戦略は完璧だな…ふっふっふっ』
ワイアットはサイコミュ兵器の情報を欲していたが、ニュータイプの身を危険に晒してまで必要としていない。かつての世界に於いて、連邦軍はサイコミュ兵器を保有せずとも戦争に勝利していた事実もあり、ワイアットはニュータイプの数を揃える事を優先としていたのだ。ジオン側による突発的な予想外の妨害工作に備えるニュータイプ確保計画が順調に進んでいることに満足感を感じたワイアットは次の計画に移すべく切り出す。
「今後も各方面への調整をよろしくお願いします」
「ウム、任せておきたまえ」
「ありがとうございます。
ところで、先日に提出しました例の計画ですが…」
「例の戦略兵器の件だね」
「はい」
ワイアットは現状の優位に満足せず、次に備えて準備を整えていた。具体的な内容な省くが、模範的な紳士である彼は、ジオン軍に対する配慮を忘れておらず、暗く沈むジオン軍を暖めるべく、煌々と輝く大いなる光で照らそうと考えていたのだ。
0079年5月23日
インドのガンジス川畔にある格式の高い売春宿。
この戦時下にも関わらず、この宿に居る娼婦達は月に3、4人の相手をすれば苦もなく食べていける環境から、どれほど高級な娼館かが判るだろう。この娼館には財界の若手や連邦軍の高級将校すらも通っている。相手によっては此方から出向く事もあるのだ。
ここ最近になって、この娼館に所属する一人の娼婦が、地球連邦軍の上級将校に於いて、かなりの大物から指名を受けて呼び出される様になっていた。その大物とは稀代の英雄であり、地球軌道会戦の戦功によって大将へと昇進したグリーン・ワイアットである。
そして、ワイアットから指名を受けていたのが、褐色系の肌を持つララァ・スンであった。ララァは物静かな感じがする人物で、極めて勘の鋭い女性。
自室でララァは椅子に腰を掛けてもの思いにふける。
『不思議な人。
私を呼んで会話を楽しむだけなんて…
あの人は今まで会ってきた男性とは違う…どこか不思議な人』
ワイアットはララァから信頼を勝ち取るのが目的なので、性行為は一切行っていない。不快な印象を与えないようにワイアットは紳士らしく最大限の配慮を行いつつ、会話と紅茶を楽しむ事に専念していたのだ。また、ワイアットの女性の好みはイブニングドレスが似合うアダルトな女性であり、ララァのような少女を性的な対象として見る事は有り得なかった。
要約すれば娘に接する様な感覚である。
ララァはテーブルの上に置かれたワイアット著書の「戦場の英雄達 上巻」を手に取った。この本は戦術単位で活躍するパイロットや、他の提督や将軍らの奮戦を軍事機密に触れない範囲で褒め称えた本である。あくまでもワイアット自身は目立たない様に配慮された、第三者から見れば不思議な内容。 「戦場の英雄達 上巻」の内容の大半がベテランかつ優秀なゴーストライターを大量投入して急ピッチで書きあげた内容だが、要所要所はワイアットが直接書き上げている。 演説好きなワイアットだけに、多様な言い回しや表現方法が豊富かつ俊英なので、それなりに面白く、今を輝く英雄が書いた本もあって爆発的な売れ行きを伸ばしていたのだ。
事情を知らない者は、ワイアットは本職を十分以上に果たしながら、本すら出版してしまう行動力にただただ感心するだろう。しかも、自分を褒める内容ではなく他者を褒める本である。だがワイアットからすれば、本の売れ行きが伸びなければ生命の安全保障が大きく脅かされるから真剣そのものだった。
英雄を増やす事こそ、ワイアットに於ける安全保障の一つ。
紳士にとっては、正面突破だけが戦いではない。
情報や世論を使う、からめても立派な戦術なのだ。
また、本の出版には他者を英雄として祭り上げる切っ掛けにするだけでなく、版権料でララァを身請けを行う準備すら進められている。効率よく行うことこそ紳士なのだ。更に、この身請けは、ニュータイプの確保を目的としていたが、ムードを重んじる紳士だけに、"ララァを実の娘の様に思うようになった"という方向で方向で進めている。
ララァとの出会いも、ワイアットが激務からくるストレスを癒そうと、休暇の際にインドへと出かけ、その際に立ち寄った娼館でララァと"偶然"に出会い、ララァを気に入ったと云う偶然を装ってすらいる。本当は、使える権限を最大限に生かした調査を行っていたのだが。
これらの事情からワイアットの真剣さが伺えるだろう。
また、調査が外部に漏れた際の言い訳も用意されている。卓越したパイロットの資質を持った人物を見かけ、それをスカウトする為と…この理由は、アムロを始めとした数多くの優秀なパイロットを事前に見極めていたワイアットだけに、奇妙な説得力があった。そして、情報が漏れた際にララァの心象が悪くならない様に身請け費用は自費で行う事で、「切っ掛けはパイロット資質だったが、次第に娘の様に思う様になった…」というアリバイが用意されていたのだ。
如何なるアクシデントにも備えるのが、優れた紳士の証明である。
ちなみに「戦場の英雄達 下巻」は来年に出るらしい。
表紙を見ながらララァは思う。
『考えが殆ど読めない人は初めて。
でも、彼の心の中にあった仲間達に対する出世と栄達を願うような感覚…
あの強い想いは本物だわ。
そして、心の底から私を気に掛けてくれてる……
あの感覚は不愉快じゃない……私を娘の様に思ってくれてるのかしら?』
そう考えると、ララァの心に温かい気持ちが広がっていく。
魂と記憶の逆行により、ワイアットの上書きされた精神は強力なニュータイプといえども、ワイアットが特に強く思い浮かべるイメージでもない限り、精神的な共感が行えず、霞が掛った様になっていた。能力以前に変換規格が違うと言えば判り易いだろう。故にララァと云えども、ワイアットの感覚を読み取ることが困難だったのだ。この事から、強烈かつ特殊な保身理論で動くワイアットの事を大きく勘違いしてしまうのも無理はないだろう。
だが、面白い事に、
ララァの直感力と洞察力は的外れではなく、
大筋としては合っている。
更にララァは、ワイアットが娼館に対して多めの金額を渡しており、ララァ自身が他の客を取らなくても生活できるように計らっていた事実を従業員との雑談などで知っていた。生きる為に娼婦となった彼女は、可能ならばこの世界から飛び出したいと思っていただけに、ワイアットに対する感謝の気持ちが日々大きくなっている。これはジオン側の調査員や工作員などの接触を防ぐ措置だったが、大局的に見ればララァの身を案じる意味では間違っていない。
この様に双方の心に大きな勘違いがありながらも、
ララァは心の底からワイアットを慕っていくことになるのだ。
0079年5月31日
地球連邦宇宙軍が実施する小規模艦隊による一撃離脱による通商破壊作戦に業を煮やしたジオン公国軍は旧世紀に於ける対潜戦術を参考にしたハンター・キラー(HUK)戦術を開始していた。その対策部隊として動く事となったのは重巡マリエンベルク、軽巡5隻からなる宇宙攻撃軍第一艦隊第五パトロール艦隊である。
その司令官は、名戦略家として名高いゲーオルク・グレフェンベルグ少佐。
グレフェンベルグ少佐が行った戦術はMS-06E(ザク強行偵察型)を捜索に専念させて、MS-06S(指揮官用)1機を捕捉・攻撃に対応し、敵艦を撃破する第二次世界大戦時の対潜戦術の焼き直しというもの。
戦術的にも妥当なもので、また、第五パトロール艦隊の各MSのバックパックの両側面に装備した固体ロケットブースターを装備していた事もあって短時間ながらも、連邦軍のブースター戦術に対抗できるようになっている。これらの努力によって第五パトロール艦隊は活動開始から本日までの累計で、地球連邦軍の巡洋艦6隻撃沈、1隻大破、2隻中破の戦果を上げていたのだ。
これらの戦果に刺激を受けたジオン公国軍の突撃機動軍でも、
同様のコンセプトからなるフェンリル隊なる部隊の編成を始めている。
もっとも、この早急なる対策は、ジオン公国にとっても早急に対応しなければならないほど、地球連邦軍による通商破壊作戦に苦しんでいたと証拠とも言えるが。
また、それなりに有効な部隊にもかかわらず、部隊新設が少数に留まっていたのは、MS-06SはF型に対してスラスター推力を30%強化し、更には機体の構造材に特殊材料を使用していた機体だけに短期間での大量生産が厳しかったからだ。それにMS-06Sに関しては指揮官機としての生産も続けなければならないので、特務用に配備出来る数にも限りがあったのもある。それに、デリケートな調整が不可能な固体ロケットブースターを使いこなすには教官クラスの技量が必要だった事も無視する事は出来ないだろう。
もっとも、固体ロケットブースターを抜きにしても、MS-06系列の推進機関は化学ロケットエンジンの為に推進剤の量が限られており、戦力として扱うには熟練パイロットの存在が不可欠であった。
「戦果はどうだ?」
グレフェンベルグ少佐の言葉に副官が応じる。
「巡洋艦1隻を撃沈、1隻を中破させ、敵艦隊を撤退に追い込みました。
此方の損害はMS-06Sが1機小破でありますが、
明日には機体の修理を終える見込みであります」
「流石は確かな腕を持つ、ランバ・ラル隊と言ったところか」
「まったくです。
他の部隊ではこうは行かなかったですね」
副官はランバ・ラル隊の戦果を素直に喜びながらも、
ジオン公国軍の置かれた状況を憂いていた。
地球連邦軍はその膨大な国力を活かして既存艦の改装を次々と行っており、開戦初頭と違って、防空火器の増強及び、防空力は戦前とは比べて大きく上がっていたからである。更にワイアットが戦場で昇華させた防空戦術も連邦艦隊の標準となっていた事も大きい。もし、精鋭の第五パトロール艦隊が特殊機を集中運用していなければ、このような戦果を上げるのは困難だった事は想像に難くないだろう。
何しろ、地球連邦軍が行う通商破壊戦は徹底していた。
一時期に比べて落ち着いたものの、ジオン本土と地球を結ぶ宙域には巡洋艦5隻、補給艦2隻からなる8個の小艦隊がローテーションを組みながら常に戦力を展開している。また、通商破壊戦に参加する連邦艦は、その全艦がブースターを完備しており緊急離脱能力を高めている。
しかも鈍足かつ貧弱な輸送船を集中して狙うのでジオン軍の苦悩は大きい。
ジオン公国軍が輸送船団に護衛艦を配備してもジオン公国に於ける輸送艦の損失は余り減らず、迎撃部隊を差し向けても連邦艦隊を容易に捕捉する事は叶わない事実が重く圧し掛かっている。
更には、ジオン公国軍が2.3隻の巡洋艦を沈めたところで、
地球連邦軍は時を置かずして代用艦を戦線に投入してくる始末だ。
ジオン公国軍は知らなかったが、地球連邦軍のワイアット大将はレビル大将の許可の下で、ブレックス・フォーラ准将率いる戦艦オーシャンを旗艦とする、戦艦1隻、空母2隻、巡洋艦10隻、補給艦6隻からなる地球連邦軍第9艦隊を通商破壊戦に投入する準備を進めてすらいた。全てが改装済みの艦艇で、先行量産型MSの配備すら進められている有力な戦力。
また、父がダイクン派に属していた事により、日陰者として扱われていたランバ・ラルがこのような重要作戦に抜擢されたのは、地球軌道会戦でのジオン公国軍が被った損害が大きな要因である。かの戦いで多くのベテランパイロットを失ったジオン公国軍には、右から左へと配置換え出来る様な教官クラスのパイロットが限られていたからだ。
「しかし、連邦軍は一体何隻のフネをこの宙域に投入しているのでしょうか…
減る処か増えている様な気がしてなりません」
「それ以上言うな。
下手を言えば前回の作戦批判と思われるぞ」
「ハッ、失礼しました」
「まぁ…我々にできる事は一隻でも多くの敵艦を沈める事だけだろうよ」
副官に対してグレフェンベルグ少佐は言葉を選びつつ言う。
ジオン公国軍も現状に甘んじている訳ではなかった。少数ながらもオデッサ方面にMS-07Bグフの配備を始めており、また、宇宙に於いては新鋭量産機としてMS-06R-1の量産準備にも取り掛かってすらいる。地上戦用MSに力を注ぐのは戦争継続に不可欠な希少資源を産出するオデッサを守る為であった。また、MS-06R-1は、MS-06の総合的な性能向上を目的として全面的に再設計を行ったMSで、ザクの基礎設計及び、MSの基礎理論を確立した人物であるジオニック社開発部所属の軍属であるエリオット・レム少佐が関わっているMSである。
だが、これもシーソーゲームに過ぎなかった。
対する地球連邦軍に於いてもワイアット大将の管理下で幾つかの計画が進んでいる。
最も優先度が高いのは、オーガスタ基地で行われているMSのレスポンスを向上と、全天周囲モニター・リニアシートを採用しつつ、アムロ・レイ曹長の反応速度に適応させたRX-78NT-1の開発計画であろう。かつての歴史で行われた開発計画の焼き直しだったが、それだけに堅実性が高い。
更に、ワイアットはアイディアという形で、後の時代で出てくる堅実かつ実用的な兵装の概要を技術陣に伝えており、その技術的なアドバンテージによって次期量産型MS開発計画もスムーズに進んでいたのだ。
ともあれ、やがて、重巡マリエンベルクのブリッジからでも帰投してきたランバ・ラル隊を肉眼で捉えた。ランバ・ラル隊からは熟練兵に相応しい、無駄な推進剤を使用しない効率的な動きが伺える。ジオン軍に於いて貴重性が増した熟練パイロットである証明とも言えた。
グレフェンベルグ少佐は副官に向かって言う。
「とにかく、MS隊を収容したら本宙域から直ちに離脱するぞ」
「了解しました」
MS隊の収容を終えた第五パトロール艦隊は補給部隊との合流点ポイントへと向かうべく、針路を変更した。この第五パトロール艦隊の活躍は連邦とジオンの双方で注目される事になる。しかし、この活躍がワイアットの関心を引いてしまい、ジオン公国にとって新たなる問題を呼び込む事になるのだ。
-------------------------------------------------------------------------
【あとがき】
新年、あけましておめでとうございます!
9ヶ月以上も間が空きましたが、今年は2011年よりは多く更新する予定ですので、
ワイアットの逆襲をよろしくお願いします〜
ともあれ、フラナガン機関はスタート時点から最大強度の監視を受けることに…
ワイアットは特殊部隊を突入させても、ニュータイプを確保する気だったりします(悪)
ヤザンとクスコ・アルを結び付けてみようかな?
しかし、連邦って最初から熱核ロケットエンジンを採用しているから、
先を見る目は凄いよなぁ…
【Q & A :現段階におけるジオン公国軍の戦闘艦艇の被害は?】
グワジン級戦艦
【撃沈】 「グワラン」「グワバン」
【大破】 「グワメル」
チベ級重巡洋艦
【撃沈】
「ラワルピンディ」「ピネラピ」「コルモラン」「フェルスト」「ヨルク」
【中破】
「ヴォルフ」
支援艦
【大破】
「メーインヘイム」
ムサイ級軽巡洋艦 【撃沈】31隻、【大破】7隻【中破】7隻、【小破】2隻
小型艦艇 【撃沈】23隻
補助艦艇 【撃沈】124隻、【大破】2隻、【中破】4隻、【小破】11隻
【ジオン艦隊の残存戦力(ワイアットの獲物)】
戦艦6、大型空母1、重巡35、機動巡洋艦4、軽巡40、戦闘用艦艇61隻、補助艦艇189隻
意見、ご感想を心よりお待ちしております。
(2012年01月01日)
|
|