■ EXIT
ミシェイルの野望 第03話 「知将との邂逅」


興奮と驚愕が冷め切らないマチスはミシェイルから提出された 政務計画書を急いで執務室まで持ち帰ると、今までの彼とは違った真剣さをもって細部に渡って修正と改良案を作り始める。

高い知能を有するマチスらしく、一方向からの情報ではなく多方面からの情報による検証に加えて、何らかの事情で中断となった場合の代案も記していく。マチスの能力によって、丁寧でなおかつ高い完成度を誇りながらも、他の文官達では成しえない速度で作り上げたのだ。

忙しさに追われるマチスであったが、その表情は水を得た魚のように生き生きとしていた。




              2日後

マチスが寝食を忘れて作り上げた計画書を執務室で見たミシェイルは、当日に入っていた視察予定を全てキャンセルしてマチスを呼び寄せる指示を下した。

それ程の出来具合だったのだ。

マチスと会うために、予定をキャンセルしたミシェイルは執務室に居た。

「マチスほどの人材は埋もれさせて置くのは救い難い愚か者のすることだ…
 いや、才能に対する罪だな。ミネルバに次いで俺の理解者になれば大望が大きく進む」

ミシェイルは城内にある執務室の窓から城下町を眺めながら呟いた。

秘密の共有者を増やす危険性はミシェイルは当然ながら知っていたが、 超大国アカネイア聖王国との競争に打ち勝ち、マケドニアを発展させるには、有能な協力者は不可欠であった。

一人で行える事には限界がある。眼の届かない部分をスムーズにカバー出来る人材が必要だったが、絶対条件としてミシェイルに近い能力を有している必要があった。そのような滅多にいない逸材を見つけたミシェイルの眼は鋭く光っている。

トントン

執務室の扉が叩かれる。すべての予定をキャンセルした日に執務室に来るのは限られている。 この時間帯では、執務室に来る様に手配したマチスであろう。

「入れ」

「お呼びに馳せ参じました」

衛兵が扉を開けるとマチスは一礼してから執務室に入る。

執務室の扉が閉まると、ミシェイルはマチスが提示した修正案を褒め称えた。短時間で練り直した能力を高く評価していることも包み隠さず伝える。そして言葉巧みな会話の応酬を繰り返し、言い回しやを含めた幾つかの質問を介してマチスの人格を知っていく。

信用にたる人物と判断したミシェイルは詳細な目標を話していく。
聞かされた内容のスケールの大きさにマチスは驚きを隠せなかった。

マチスはミシェイルの変化に驚き、昨日から感じていた違和感の正体に気が付く。

昔の王子の目は、向上心と野心に満ちていたが、今のミシェイルには前には無かった包み込むような優しさが備わっていたのだ。良い傾向に向けて大きくなったミシェイル王子という存在にマチスは改めて驚いて、考える。

男子三日会わざれば刮目して見よと言うが…
何があったのだろうか…

マチスの優れた頭脳をもってしても変化の原因は判らなかったが、今のミシェイルほど優れた統治者は他にはいないであろう。人格的にも成熟され始め、さらに優れた理解力を有し、十分な力を発揮させてくれる場を与えてくれる統治者に仕えることは、優れた能力を持つ者にとって、何事にも得がたいものであろう。

なにより力を持つ者が、いざとなった時に国が率先して無力な民を助ける事を当然という考えに、マチスは憧れを 持ち共感を覚えた。王子の存在はマケドニア各地の都をアカネイアから派遣された役人が我が物のように大きな顔をして歩くという愚かしい慣習を育んでしまった歴史に打ち勝つ力となる希望のように映っていた。

そして、マチスの脳裏にはミシェイル率いるマケドニアが大国を超えた超大国としての地位を獲得し、新しい時代を築く様が浮かび上っていたのだ。

歓喜の余り心が震え上がりながらマチスはミシェイル王子に能力の限りを尽くすことを誓った。









「卿ならどうやって未開部族や蛮族共を従えるか?」

「実力を示す事と利を提供する事です。
 どちらかが欠けても失敗します」

「ほう、なぜだ?」

ミシェイルには答えが判っていたがあえて尋ねた。

マチスの能力を試している訳ではなく、純粋に知的会話を楽しむためだ。ミネルバも軍事部門では極めて優秀であったが、戦略や経済に関しては一歩引いる。

「力なき発言は何ら拘束力を持ちません。
 また、実力を示さねば侮られ有事の際に裏切られます。

 そして利益を提供しなければ長期的な支配は成り立ちません。
 明日の生活を保障する者こそ、長きに渡る支配者としての資格を持つのです」

「確かにな…
 では、直接武力を用いずに実力を示す方法はあるか?」

ミシェイルの言葉を聞いたマチスは王子の事を本当に油断出来ないお方だと思った。 答えが判っているのにもかかわらず質問の形をした確認をさりげなく行う。それは頭の回転の速さと人心掌握術の高さを象徴している。実益性の高い会話でコミュニケーション向上を図る無駄の無さだ。しかも全く隙が無い。

「血を流さないとなると、城砦などの抑止効果と威圧効果のある建造物の建設しかありません。
 しかし城砦建設には長い年月と膨大な資金と資材が必要になります」

「流石だなマチス…卿は負の要素も逃さない。
 では、これならどうだ?」

ミシェイルは本棚の一角に収納してあった一つの書類をマチスに提示した。

その内容は城砦を構成する部材を部品単位で運び、現地で組み立てる方式。使用する建材や、設置に要する時間的なロスを徹底的に軽減できるプレハブ工法であった。木材においても、現場施工前に工房などで原材料を切断したり加工を施しておくプレカット技法を採用し、安定した品質を保つ配慮がなされている。更に粘土や頁岩、泥を規格統一を行った型に入れ、窯で焼き固めた耐水レンガの量産方法の概要も書かれている。

上記の技法によって木と熱処理済みの強化鉄板を組み合わせた建築資材で作った建造物に 鉄条網と多重塹壕、そして死角が無いように配置された攻城兵器によって実戦的な防御力を持たせた緊急展開用の野戦要塞である。活用方法は、国家偵察局による戦略偵察によって敵部隊の接近を早期に察知して先手を取して、可能な限り遠距離兵器を多数備えた防御縦深を拡大していく。そして対空兵装の充実化やドラゴンナイト隊により敵偵察を防ぎ、主陣地の位置を敵に察知され難くする。

これは弾性防御ドクトリンの始まりといえた。

また、この築城技術は後に民生技術に変換されプレハブ住宅の基礎となる。
ミシェイルは国力増強に繋がる政策や技術に対しては余念が無かった。

「これなら可能です。
 何時の間に、これ程のアイディアをお考えに…
 しかし、これは未開部族や蛮族が本当の目的では無い気がします」

「ほう、その理由は?」


ミシェイルが興味深そうに尋ねた。

「理由は2つありますが一つに要約出来ます。
 量産目的で作られているにも関わらず、軍事以外できるように応用できるように手間…
 つまり拡張性が考えられている点です。
 そう考えなければ量産性と手間という相反する矛盾に説明がつきません」

「ここまで見抜かれるとは…
 そうだ、これはバレンシア大陸で豊かな穀物地帯を有する、
 ソフィア王国との交易橋頭堡の必要から考えたのだ。

 本格的な貿易を行うには最低でも一つは集積場を兼ねた、
 拠点がなければ効率的な交易は不可能だからな」

「もしや食糧戦略ですか?」

「うむ…本格化は情報収集後になるが、
 少数の嗜好品でより多くの食料が手に入るならば損は無い」

「そうなりますと間諜や調査官を本格的に送り込まなければいけません。
 また、可能な限り情報を集めなければ貿易は損失ばかりになります」

王子に答えながらマチスの中では、バラバラだった情報が組み合わさっていく。

情報収集、国外交易橋頭堡、恒久的な教化政策のノウハウ、貿易路、これらの4つは事前偵察、補給拠点、占領政策、補給路という軍事活動で欠かせないものにも為りうる。そして、軍事橋頭堡に関しては補給拠点に緊急展開用に構築材単位で分けられている野戦要塞用の資材を転用すれば、短い期間で要塞化が出来るであろう。

マチスの脳内で導き出された結果がアカネイア大陸外に対する『外征』であった。

マチスの反応にミシェイルの瞳が鋭く光る。表情と仕草で考えを読み取ったミシェイルは、戦略においてマチスは右腕に足りうる人材として 認めたのだ。戦略の補佐を行える人材の確保、これによってミシェイルの 計画は大きく進むことになる。

「察しが良いな」

「忙しくなりそうですね」

「卿の働きには大いに期待している…」

時代は個人武勇から知力の時代に移行しようとしていた…









マチスと別れたミシェイルは空いた時間を生かすためにマリオネス将軍の執務室へと向かう。軍改革の下地を作るためだ。これは1年や2年で行えるものではない。軍とは長い年月訓練してこそ役に立つ。

「マリオネス将軍、入るぞ」

短い挨拶と共にミシェイルは兵錬所の一室に設けられたマリオネス将軍の執務室に入っていく。彼は奇道を好まず兵に無理をさせない堅実な戦術を行うことで定評のある将軍だ。マケドニアに対する愛国心も強く、能力と相まってミシェイルの覚えも良い。

「これは、ミシェイル殿下!」

「硬くならずとも良い、今日は折り入って話がある」

ミシェイルは己の案を記した書類をマリオネスに手渡す。
手渡された書類を見たマリオネスは唸った。部隊編成についての細かな指示だ。 軍の大多数の主力を成す一般兵力の再編で、最小の戦略単位を200人1個中隊として扱う。その内訳は以下のように纏められている。

    ┣━中隊長
    ┃  ┃
    ┃  ┣━中隊本部付き 歩兵分隊X2(計20人)
    ┃  ┣━歩兵中隊付き シスター1
    ┃  ┗━歩兵中隊付き 魔道士1
    ┃
    ┣━第一小隊
    ┃  ┃
    ┃  ┗━歩兵分隊×4(計40人)
    ┃
    ┣━第二小隊
    ┃  ┃
    ┃  ┗━歩兵分隊×4(計40人)
    ┃
    ┣━第三小隊
    ┃  ┃
    ┃  ┗━歩兵分隊×4(計40人)
    ┃
    ┣━支援小隊
    ┃  ┃
    ┃  ┗━弓兵分隊×3(計30人)
    ┃
    ┗━輜重隊(計27人)


それぞれの中隊は所属している方面軍の命令に従って組織的に行動するのだ。 特に治療を行うシスターが1名が専属として配備される点が戦時において 余分な兵力消耗を防ぐ事のを目的としている。 また 地域人口差によって生じる補充率の問題を解決するために部隊編成において従来から採られていた郷土制度を廃止し、部隊によって強弱の差があまり出ないように図る。確かに精鋭部隊の数は減るが、同じ兵科間の部隊によっての強さなどの格差が減った事で正しい戦力把握が出来るようになるであろう。

ミシェイルは精鋭部隊は別編成で確保した方がよいと考えていた。 軍の基本は 戦争に勝つことだ。優れた組織力と補充力、すなわち破壊力の伴った物量によって決すると彼の頭脳が告げていた。

「こっ、この編成表は…
 確かにこれならば乱戦時においても従来の編成と比べて遥かに有効でしょう。
 それに治安維持の際の臨時部隊編成の手間も省けます!」

「うむ…マリオネス、早速だが一部の部隊で、
 この編成による訓練を早速開始してくれ。頼むぞ!」


「判りました」

軍部の者と話す機会も多かったミシェイルは、自分が反アカネイア派であること をそれとなく明言しており、露骨な 内政干渉を繰り返してくるアカネイア聖王国に対して怒りを感じていたマケドニア 軍部からは有能で力強いミシェイル王子の存在は希望そのものであったが、マリオネス将軍は王子に対する今までの評価が甘かった事を痛感させられた。

今先ほど見せられたミシェイル王子の持つ類まれなる軍事的才能と、更に大きくなった王子のカリスマ性の前に、どのような難事であっても乗り越えられるものと マリオネスには感じられた。彼はマケドニアの未来を切り開いてくれる王子に対して改めて忠誠を誓った。

マリオネスもミシェイルと同じように愛国者なのだ。









ミシェイルは夕食時が近くなると何時もより少し早めにグレート・ホールの外にあるダイニングルームに足を向けた。 彼の手には一つの小包が抱えられている。

ダイニングルームに向かう目的は、ミネルバとマリアと一緒に食べるためだ。王侯とはいえアカネイア聖王国貴族のように浪費癖の無く、質実剛健を重んじるマケドニア王室ではグレート・ホールで行われるような大規模な晩餐やパーティー形式の食事 は余程のことがない限り行われない。日常の食事は飽食にならないように必要量以上に並べず、楽師と歌手の一団による音楽もなかったが、ミシェイル、ミネルバ、マリアはこの静かな食事を気に入っている。

ダイニングルームに到着すると、室内にある 白いリンネル製のテーブルクロスが掛けられた高級だが実用性が重視された円卓の上に、井戸水によって冷やされた葡萄酒と各種のパンが並べられていた。

身分序列が厳しいアカネイア聖王国貴族の食事では長い架台式テーブルが使われて身分に応じた席順が定められていたが、無駄な序列争いを避けるためにマケドニア王室では来客時以外では使用しない。

「ミシェイル様、ミネルバ様とマリア様はもう少しでいらっしゃいます」

控えている内膳正―――宮廷の食料調達および食事の給仕を執り行う官職―――を兼ねた初老の執事が恭しく言う。ミシェイルは執事の言葉に頷くと、席に腰をかけて待つことにした。椅子に腰をかけて暫くすると、ミネルバとマリアが動きやすい格好で室内に入ってきた。

「兄上、お早いですね」
「兄様!」

ミネルバが嬉しそうに言い、マリアが元気良く言う。

ミシェイルは笑顔で少し早めに政務を終えたからだと答えると、二人が席を着くのを終えると執事に合図を送る。執事は冷えた葡萄酒をミシェイル、ミネルバ、マリアの順で注いで行く。注ぎ終えると小麦粉・塩・水・イーストのみで作られたバタールをちょうど良いサイズにナイフで切って、バターと一緒にそれぞれの席にある皿に乗せていく。

香ばしい匂いが食欲を誘う。ミシェイルは全ての皿に行き渡ったのを確認すると執事に礼を言う。ミネルバたちと会話を交わしながらゆっくりと食事を開始した。ミシェイルは家族と一緒に食べる食事がとても心地よく、とても美味しく感じられる。

ある程度食事が進むと、チーズを使ったパテ、ワインと酢をメインに使ったカムリーヌソースという酸味のあるソースがかかった鮭のフライが皿に載せられて運ばれてくる。ミシェイルは鮭をナイフとフォークで上手く捌いて口の中に入れる。 鮭の引き締まった味にハーブと薄い塩味の効き具合によって魚特有の臭みを感じさせない見事な味が広まる。

「美味しいな…この魚は何処で獲れた物か?」

「ペラティ産の鮭で塩漬けを行ったものを調理いたしました」

「ペラティ…ああ、あの海賊が蔓延る島か?」

「そうで御座います。
 あの辺りの激しい海流によって引き締まった魚は美味の一言でして、
 海賊が居なければもっと多くの量を調達できるのですが…残念です」

「なるほど」

無政府状態のペラティを何とかしなければならないとミシェイルは強く思う。

同時に山賊や海賊を放置し続ける宗主国の動向に怒りを覚えていた。しかし、海賊対策とはいえ、国外に対して無闇に軍を動かせばアカネイア聖王国の軍事介入を招く恐れがあった。 ミシェイルは食事を行いつつもアカネイア聖王国が気持ちよく許可を下さなければ為らない 状況を作り上げる幾つかの案を心の中で纏めた。

ミシェイルは食事を取る傍らに 優しく見守るような視線でミネルバとマリアに交互に話しかけて、その日に起きた彼女達の出来事を知ろうと努力した。 情報の欠如は時として感情の擦違い繋がるからだ。

ミネルバは兄ミシェイルの問いかけに対して兄ミシェイルと妹マリアの両名に白騎士団で起きた出来事を雑談を交えて楽しく話す。時より成長期のミネルバが女らしさを感じさせる仕草を見せる。 ミシェイルは素直にミネルバを綺麗と思った。

マリアも修道院で学んだ出来事を尊敬し敬愛するする兄と姉に話していく。葡萄酒によって穂のかに赤みを増したマリアの頬っぺたが愛らしい。三人は心底から食事を楽しんでいた。食事を終えるとミシェイルはダイニングルームの隅に置いた小包を 手に取って中身を取り出す。その中身は行商人から購入した、対になっている美しい女神を模した2体の像だった。

ミシェイルはミネルバとマリアの二人に、お守りとして1体づつ贈ると、受け取ったマリアは嬉しさの余り小さな体をぶつける様にして兄の体に抱きついた。マリアに先を越されたミネルバであったが、マリアの反対から抱きつき、頬を薄く赤らめて感謝の言葉を言った。

ミネルバとマリアは贈り物よりも、兄の気配りと温かみを増した優しさが嬉しかったのだ。

美しい家族愛をそっと傍で見ていた執事は感動すらしていた。
元々、この初老の執事は アカネイア聖王室に連なる名家に仕えていたのだが、 激しい権力闘争が生み出す醜さに嫌気が差し、マケドニアまで流れて来たのだ。それだけに、ミシェイル達が見せる 美しい情景に心を洗われていた。










夜も遅くなり兄と別れたミネルバは自室に戻り、てきぱきと寝支度を終えると眠るためにベットの中に入り込んだ。 ついこの前までは、動き回ることの出来ない眠りに落ちるまでの時間が余り好きではなかったミネルバだったが、今では違っていた。

敬愛する兄の影響である。

チェストの上に置いた女神像を見る。兄上のからの贈り物と思うだけで心の中に光が射し込み、暖かさが じんわり胸に満ちていく。嬉しさのあまり思わず口から笑みが零れてしまう。

「うふふ…」

女神像を見ていると幸せな表情が浮かび上がる。どんな信仰心ですら勝てない純粋な想いが広がっていく。 もう、他の事は考えられなかった。ミネルバの純粋で真摯な想いは深みを増していった。
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【あとがき】
マケドニア軍というかミシェイルの軍事思想は8世紀ぐらい進んでるねw
「圧倒的ではないか・・・我が軍は・・・」
とか言えそうww


【主要メンバー状態】
ミシェイルは食糧戦略の実施に取り掛かりました。
ミシェイルは弾性防御ドクトリンを手に入れました。
マチスはミシェイルに絶対の忠誠を誓いました。
マリオネスはミシェイルに絶対の忠誠を誓いました。
マケドニアで築城技術革命が始まりました。
マケドニア軍が階層構造をなす「近代陸軍の編成」に着手しました。

注意:柔軟性と多様化に対応した意味での「近代陸軍」です。装備改編は殆ど無し。

マケドニアの現在の国力などを城の規模から計算中w
特に人口が気になるなぁ。


【ロレンスの野望】
紋章の謎:第2部でロレンス将軍が砦と共に自爆するが、
これには恐るべき事実が隠されていた。

効率的な殺人活動を熱烈に求められる戦場ですら使用されていなかった、高威力爆発物(爆薬か魔法爆弾?)の軍事転用の構想と、その爆発物を調達するコネクション、もしくは製造技術をロレンス将軍が握っていた点だ。爆発物が存在した証拠は将軍が砦と共に自爆した結末が証明してくれる。

自力生産やコネクションのどちらの可能性にしても、ロレンスはその軍事技術に対する優れた先見性から 爆発物をグルニア王国復興の切り札として、調達に力を入れるのは当然であろう。 グルニア自慢のシューター部隊と爆薬が組み合わされば恐るべき戦力となったに違いない。

しかし、爆発物の数が十分に揃う前に計画がアカネイア諜報機関によって露見し、あの結末に・・・

ロレンス将軍が砦を爆破出来るぐらいの必殺技を身に着けた可能性もあるが、その技 を使ってアカネイア神聖帝国に抵抗しなかった点からゼロに近いと思われる。

将軍の死によって軍事大国グルニアの復活の機会を失ったばかりか、 アカネイア大陸における軍事技術革新の機会が失われた事は、大きな損失と言っても過言ではない。



ロレンスの野望、コレはただのネタです(汗
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