■ EXIT
ダインコートのルージュ・その30


≪ガスリー公使の日本滞在記・5≫


この当時のアメリカ合衆国公使館は、赤坂にある白い板壁に、窓の大きな2階建てで、けっこう立派な建物です。
その真ん中の部屋、公使の執務室で、革張りのソファにふんぞり返り、上等な磨かれたデスクに両足を投げ出し、鼻歌を歌いながら爪ヤスリで手入れをしているのが、副公使のディンバー。身体つきはアメリカ人としては普通ですが、顔つきはどう見ても貧相。鼻は高いですが線が細く、こうして爪をみがいている所を見ると、どことなくいやしげです。

もちろん彼の執務室でもなければ、彼のイスでもありませんが、どうせもうじき自分の物。 母国の騒動は、彼も当然聞いています。公使はバカ正直に、帰国の準備を始めてくれている、『しめしめ、これで自分が繰り上げで公使になれる』と思っているのです。

『さて、公使就任祝いはどこでやるかな?。公式なパーティはとにかく、夜は品川の春香蘭で噂の羽扇という女を買ってみたいが・・・』

鼻の下を伸ばしながら、いろいろ妄想を膨らませていますと、一階から職員の声が。

「ディンバー様、お電話が入っています。」

せっかく気持ちいい時間を過ごしていたのに、と舌打ちをして急ぎ電話室へ向かいました。

『今度は俺の部屋まで、電話を引かせてやる』


ところが、心臓の異常でガスリー公使を緊急入院させるという佐渡島医師からの電話に、ディンバー副公使は愕然としました。

『えっ、そんなバカな!?』

いきなりディンバーの心臓がおかしくなりそうでした。

[今、ガスリー公使が倒れる] ⇒ [本国から召喚命令] ⇒ [誰が帰る?、オレだ?!]

『じょ、じょ、冗談じゃない!!、今公使の代理などさせられたら、死刑台に吊るされるのと同じじゃないか!』

今、ガスリー公使がいないと困るのです。それも並みの困りようではありません。生贄の羊は公使なのであって、それがいなくなったら自分が羊にならなければなりません。大統領に締めあげられ、議会に吊るされ、下手をすると全責任を誰かに押し付けたい連中に本気で解体されかねません。

現公使がバカ正直に、黙って帰国の準備を始めてくれていただけに、安心して自分が繰り上げで公使になれるとまで慢心しきっていた反動が、いっぺんに襲ってきます。 ガスリーがいないと今度は自分が危ない。

「公使は我がアメリカ合衆国の代表なのですぞ。勝手な入院など言語道断。すぐに退院させていただきたい。」

精一杯威厳を込めて言ったつもりだったのですが、しょせん副公使程度の男です。

『勝手な入院など言語道断。』という言葉を聞いた瞬間、佐渡島先生の小さな目が『カッ!』と光りました。

ディンバーの勝手な都合が言葉の端に出てしまい、佐渡島先生の逆鱗に触れたのです。



「「「死人に仕事させる気かあああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」」」



グァラガラガッシャン
先生の怒りの大音声、およそ200デシベル。しかも、帝国重工製電話機の性能が無駄に良かった上に、その技術を競う製造業者たちの腕がまた冴えすぎて、音波がストレートに放出。瞬間的高電圧に電話機本体が火を噴き、最大可聴域の130デシベルをはるかに超え、冗談抜きで音波の砲撃がディンバーの右の耳から左の耳へ突き抜けました。

破壊的なまでの衝撃波は頭蓋骨はおろか、脳まで激しく揺さぶり、そのままディンバーは白目をむいてその場に卒倒します。脳内出血を起こさなかったのは、ひたすら運が良かったのか悪かったのか。

ただし、あまりの大声に被害は帝国重工側も起こってしまい、電話室の美しいエッチングが入った大きなガラスが3枚、見事に粉砕。先生は情報管理責任者の“さゆり”嬢に大目玉を喰らうことになったのでした。その後、電話機の性能を少し下げようという意見が通ったのは、言うまでもありません。


ディンバー副公使が目を覚ましたのは、翌日の昼近くで、凄まじい耳鳴りに周りの声も良く聞こえません。
公使館員が必死に手振り身振りでパントマイムをやらかすのですが、伝わらない事おびただしく、ようやく諦めて一通の書状を広げました。

ガスリー公使への、正式な本国への召喚命令です。

思わず唾を飲むディンバー。これは言うなれば『死刑宣告』、一歩間違えば自分へのものとなります。

ディンバーはふらふらしながら、気力を振り絞って帝国重工の医療棟へむかいました。とにかく、ガスリーを引っ張り出さねば話にもなりません。自分が危ない。



会話が聞こえないので、筆談で話をしました。しかしガスリー公使は絶対安静となっています。様子を見に行くと、佐渡島先生が病室に案内しました。

「びひいいっ!」

ドアを開けたとたん、意味不明の叫び声をあげ、腰を抜かすディンバー。

「静かにせんか、病室じゃぞ。と言っても聞こえんか・・・。」


その光景は1900年代初頭の人間には、絶対理解不能でしょう。

ガスリーの顔といい、身体といい、頭といい、あらゆる部分に赤や緑や青の細いものが何十もそれ以上も伸び、まるでヒルの口のように丸くぺたりと張りついて離れないのです。 ディンバーは実はヒルが大嫌いでした。子供のころに川に入り、緑色の20センチ以上あるヒルから腿に吸いつかれ、恐怖で転げ回った記憶がよみがえってきます。
何十ものそれは、ガスリーの体中の血を吸いだしているヒルのように見えたのです。

鼻には細い透明なパイプがはまり、口にはじょうごのような物が当てられ、周りでは何やらピッピッと怪しい音と青い光と波が走り回っています。
それはもはやガスリーを生贄にした悪魔の降臨儀式か、あるいは恐るべき狂気の実験か、『フランケンシュタイン』の有名な一場面、実験台の上に縛られた哀れな死体が、雷鳴によって怪物と化していく小説とぴったりと重なっていきます。

ごく普通の米国人であるディンバー副公使は、見てはならない物を見ているような怖れに無意識に後ずさりしていました。


まあ、要するに全身型の心電図とセンサー、脳波計、酸素コードと呼吸補助機というだけなのですが、彼にそれが何なのか分るはずもありません。
ちなみにホラー小説であり、世界最初のSFといわれた『フランケンシュタイン』は、1818年に発表されています。当然ディンバーもこの有名なキワモノ小説は知っています。ちなみに、映画化されるのは1910年ですから、もう少し後のこと。

『いったい、なんなんですか、これはっ?!』

必死に筆談するティンバーに、佐渡島先生は太いペンで。

『日本に古くから伝わる、極めて優れた治療法じゃ。ヒルノツルという、人間の悪い血だけを吸い出してくれる特殊な植物を吸いつかせてある。ただ、へたにツルにさわると、あんたにもからみついてくるから、触れるでないぞ。』

もちろん“ヒルノツル”というのは、佐渡島先生の悪趣味な冗談ですが、適当な英語を当てた『leechvine』のleech(ヒル)の字を見ただけで、トラウマのあるティンバーは縮みあがってしまいました。

ガスリーを起こそうとするのですが、手を伸ばすと、“ヒル”が動いて見えて、身体が凍りつき、背中も顔も冷や汗びっしょり、起こすどころか触れることすらできません。

結局、何をどう声をかけても起きないこん睡状態に、ティンバーはあきらめ、がっくりして部屋のドアを閉じました。

笑いを噛み殺しながら、佐渡島はガスリーの状態をチェックしていきます。睡眠薬がぐっすり効いていて、丸一日は目が覚めないはずです。こうでもしないと、本気でストレスが心臓を止めてしまうところだったのです。心臓の動脈に数ヶ所、急激に狭くなった部分が発生して、一部では血流が健康時の2割近くに下がっていたのでした。そこも血栓溶解剤で徐々に血流が回復しつつあります。

『ま、3日も寝れば十分じゃろう。』

翌日、ガスリー公使の代理として、連行同然にアメリカ海軍の船に乗せられたディンバー副公使は、まるで屠殺場へ引かれる羊のようなありさまでした。




そのころ、アメリカ合衆国では大変な騒動が持ち上がっていました。それは、合衆国議会での事。

議会に立った民主党の大物議員ウィリアムが、一通の書類を取り出しました。

「ここにいるすべての国会議員は、みな優秀なるアメリカ国民から選ばれた優れた判断力を持つ人間たちばかりだと私は信じる。そして、我が国の優秀なる外交官たちもまた、国のために選らばれ国ために尽くすことを厭わない優れた官僚だと私は信じる。ただ、悲しいかな、国民が選びに選んだはずの大統領に、選びすぎたゆえのまちがいがあったという、『事実』が浮かんでしまった。私は、神の正義の名の元に、優れた外交官の努力と苦労の結晶たるこの報告書を、開示したいと思う。」

彼が取りだした書類の、正確な写しが議員と閣僚たちに配られると、凄まじいざわめきが起こり始めます。
そして、マッキンリー大統領の口にくわえられていた立派な葉巻が、ポロリと落ちました。

それはアメリカ合衆国在日公使ジョージ・W・ガスリーが、日露戦争の影響とアメリカの取るべき方針を、魂を込めて書きあげ、マッキンリー大統領が“不都合”と握りつぶした、あの意見書(26話参照)だったのです。


『握りつぶす』と言いましても、本当に捨ててしまうわけにはいきません。何と言っても、在日公使が書いた公文書です。こういう不都合な書類の場合、『チェック済み・日本風物定時報告』と適当な印を押して、海外やアメリカ全土から集まるチェック済みの書類の海へ、放り込んでしまうわけです。広大な領土を持つアメリカだけに、砂漠の巨大倉庫ぐらい100でも200でもすぐ作れます。その中へ放り込まれたら、よほどその書類の日付や番号を知らない限り、探しようが無くなります。


ところが、ウィリアム議員は先日、ある巨大な企業体の顧問弁護士に面会を受けました。 その企業体は、世界的な海運業で財を為し、アメリカで一大勢力を築き上げたグループですが、最高権力者が『キャプテン』と呼ばれるだけで、外に一切顔を知られていません。ウィリアムですら知らないのです。
弁護士は『今の大統領について、非常に不都合な事実があるのですが・・・』と言い、多額の寄付を添えて『ある資料』の事を教えました。

『ある資料』つまり『ガスリー在日公使の意見書』を取り寄せて読んだ時、彼は興奮のあまり叫び出しそうでした。
ガスリーが魂を込めて書きあげた意見書は、今の与党である共和党議員ですら、反論が出来ないほど優れた内容でした。
しかも、その事実がアメリカの目の前に、連合艦隊の殲滅という結果として突きつけられています。これで大統領を追い落とせなかったら、自分は無能と言う以外の何者でもない、と彼は燃え上がりました。


それとほとんど同じ頃、アメリカ各地の大新聞の有名な記者や編集長の所に、日本の友人から一斉に手紙が届きました。
その友人とは偉石 真備(イイシ マキビ)。

以前アメリカを放浪した偉石は、マスコミの中で見所のある人間を見つけては、論議を吹っかけ、酒を酌み交わしながら散々意見を戦わせています。
もちろん、分れる頃には立派な『友人』。そのほとんど全員が、数年後には各社の中心的な人間になっていました。

手紙に書いてあったのは、在日公使ガスリーと帝国重工中枢部の人間との会談の、詳しい内容です。 もちろん、その人間とはイリナ・ダインコート嬢なのですが、そこはぼかして“さゆり”嬢と話しているかのように思わせる見事な文章でした。
それに、ガスリー公使と友人だった駆逐艦の艦長も面識があり、彼との会話も詳しく書かれていました。偉石は、艦長を通じてガスリーの事は聞いていて、彼には以前から目をつけていたようです。

読み進むうちに、全員が目を血走らせて詳しく読みふけるようになっていきます。さすが『論壇のナポレオン』の名は伊達ではありません。

『その会談を元に、そちらの公使が報告書を書きあげて送っているはずだが、読んだかね?』

この一文を読んだ記者や編集者たちは、ひっくり返りそうになりました。
もちろん、読んだことなどありません。ですが、今すぐにでもそれを読みたいと、全員が本気で思いました。
『それが送られて来ていたなら、あんな愚かな敗北はありえなかったはずだ』と。

そこへ、まさに記者魂が燃え上がった瞬間を狙うように、ウィリアム議員が手に入れた資料を新聞各社に送りつけたのでした。

彼としては、大統領と与党を追い落とす一つの手段ぐらいのつもりだったのでしょうが、火花が火薬庫に飛び込んだような状態になりました。



前日激しくざわめいていたはずの議会は、今日、怒号が渦巻く凄まじい修羅場と化していました。

新聞各紙が競い合うようにして乗せた、ガスリー在日公使の魂の報告書と、彼の日本での活動や活躍。そして優れた人間性や責任感などを匂わせる、帝国重工や海軍軍人との会談内容、そして重圧のあまり病に倒れた現状などが、アメリカ国民の血を猛烈に沸騰させていました。

人間とはこうも変わる物なのでしょうか。
先日まで在日公使に怒りの声を上げていた市民は、同情の声を上げ、涙を流し、共和党の議員や支援者たちに詰め寄りました。ワシントンでは『我らのガスリーを救え!』とプラカードまで掲げ、ホワイトハウスに凄まじいデモを繰り広げるありさまです。大統領の妻が大株主だったお抱え新聞は、猛抗議の殺到に契約の解除が押し寄せ、その日のうちに倒産しました。

もちろん、報告書を握りつぶした張本人のマッキンリー大統領は、あっという間に四面楚歌。最後の手段として議会を解散しましたが、勝ち目はまずありそうにありません。

そして解散したその日、ホワイトハウスから支持者たちへの演説場へ向かう途中で、ニューヨークから追いかけてきた無政府主義者のレオン・チョルゴッシュ、朝鮮再興を叫ぶ金・満丹、新生KKKを名乗ったガブリエル・マシトンの3人に、哀れハチの巣にされたのでした。

この暗殺で、わずかに救われたのが共和党で、あまりの異常事態に少しだけ静まった議会と市民に、副大統領だったセオドア・ルーズベルトがとりあえず大統領代理として葬儀を取り仕切ります。

そして、『非常事態の超法規的措置』ということで、『大統領権限の解散は無かった事』にし、ガスリー公使の名誉の復権としかるべき地位を約束し、彼の意見を全面的に取り入れた政治でアメリカの未来を開くと宣言し、どうにか大統領として残りの任期を受け継ぐ事になりました。

いやもうムチャクチャですが、大統領の葬儀一つとっても、弔問に訪れた各国の代表者たちを迎えるには、最低閣僚経験者クラスの人間が必要になります。議会が解散した状態では、現閣僚だけでは大混乱になりかねません。当のアメリカ人たちも、とりあえず大ざっぱな決定を受け入れる事にしました。

ウィリアム議員としては、共和党にぎりぎりで逃げられた事は残念でしたが、彼の名前と権勢はさらに大きくなったので、ルーズベルト新大統領をにらみつつ、情況を見守る事にしました。



そして2週間後、日本でようやく退院の許可が下りたガスリー公使のもとに、新造戦艦のウィンスコンに乗って、前在イギリス大使だったルイビ・ヴァルストンがルーズベルト新大統領の書簡を持って訪れました。

「久しぶりだね、ガスリー君。身体はもういいのかね?。」

鼻と口に豊かなひげを生やした老年の元大使は、穏やかな口調と良く光る眼を向けてきます。

「これはヴァルストン様、いかがなされたのですか?。」

いったいぜんたい、入院中に何があったのか、ガスリーは状況が分らず驚くばかりです。

「君の送ってきた報告書が、アメリカ全土で大変な話題になっているよ。お陰で大統領まで交代する始末さ。今や君は、アメリカで一番有名人になっているんだよ。さあ、これがルーズベルト大統領からの『君宛の』書簡だ。」

あいた口がふさがらないというか、自分がよほど間抜けな顔をしているんじゃないか、と思いながらもそれが変えられないガスリー公使。大統領が公使宛に元大使を使って直接書簡を送るなど、もちろん前代未聞。恐らくアメリカ始まって以来の出来事でしょう。

「私はしばらく、日本への特使ということで、アメリカ在日大使代理だ。せいぜい日本の機嫌を取っておくから、次は頑張ってくれたまえよ『ガスリー次期在日全権大使』君。」


「・・・・・・・・・・はあ?!!」



ガスリー次期在日全権大使が、腰を抜かしかけている頃、イリアはヴァイオリンの練習をしていました。
もちろん、帰国前のガスリーに聞いてもらう約束をしていたからです。

高野に“さゆり”やイリナに偉石までもちゃっかりお茶に来ています。

「うん、前よりさらに音が良くなっているね。」

高野の言葉と、皆のうなづきに、イリアは白い頬を美しく染めてうなづきました。


「それにして偉石さん、本当によろしかったのですか?。」

高野は偉石へ、今回の活躍の礼も込めて東京帝国大学の次期学長の座を用意しようとしたのですが、あっさり断られました。

「あんな息の詰まる場所は好かんよ、それより、イリアのヴァイオリンを時々聞ける方がよっぽど良いわ。」

日本最高学府の座を、なにほどにも思わない所は、さすが『論壇のナポレオン』と言うべきでしょう。

「先生らしいですわ。それにしても、前にアメリカの事を聞きに来た妙采尼さんときたら・・・」

“さゆり”嬢は、苦笑しながらも、困惑した顔を高野に向けた。
不思議と海外、それもアメリカに太いパイプを持っている妙采尼に、ガスリーの件を相談してみたところ、あっさりうなづかれ、

「ガスリー公使はアメリカの見識のある方から、『見所があるぜよ』と評価されている御仁です。正確な情報をいただければ、そちらから十分支援してくださるでしょう。」

偉石先生だけでは火力不足は否めなかったので、工作用商会などを使おうかと思っていた高野たちでしたが、アメリカ議会はさすがに甘くありません。下手に動くと工作用商会の正体がどこからかばれるかもしれなかったのです。金の匂いは、人を異様にひきつけますから。そして、妙采尼の信用と実力は、帝国重工も評価せざる得ないものがありました。

そして結果は、少々やり過ぎなぐらい、十分以上にありました。

「うむ・・・どうやら、あちらも同じことを考えているようだな。」

くすりと、邪気の無い笑いを浮かべる高野。ですが、こういう高野が一番恐ろしい事を、準高度AIの娘たちは良く知っています。

そして、彼と張りあえる偉石も、ニタリと笑いました。

「何しろ、木こりが大統領になれる国です。外交官が大統領になったとしても、誰もおかしいとは思わないでしょう。」

「では、頑張ってもらうとするかね。イリア、新大使のために、心をこめて引いてあげてくれ。」

「はいっ!」
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