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レンフォール戦記 第一章 第03話 『カトレア防衛戦:中編』


リリシアの推測は間違っていなかった。
ゴーリア軍は偵察隊の中でも重要な戦域級の偵察活動に就いていたガーゴイルの 全滅によって、市内で活動している部隊は判断情報の不足によって動きを鈍らせていく。

レンフォール軍の予想外の抵抗にゴーリア軍の苛立ちは高まる一方だった。

「くっ、意外に粘りよる…」

カトレア郊外に本陣を構えたゴーリア第三軍の司令部を兼ねた 大きな天幕の中で椅子に腰を掛けているキィーム・ラシヤ大将軍が呟いた。 大将軍の表情は不機嫌そのものだった。城塞都市でもない、ただの交易都市相手ならば 1日で陥落出来ると見ていた予想が外れたからだ。

「戦争には相手が居りますからな。
 それに、守備隊の動きに無駄が無く素早い。指揮官は、おそらくはリリシアかと」

「あの魔王の娘か! しかし、何故リリシアが居ると判る?」

「3年前の侵攻戦で彼女の遅滞戦を遠方にて見る機会があった。
 直接剣を交えてはいないが、あれ程の指揮は誰にでも出来るわけではない。
 それにだ……時より街中から強力な魔力波を感じる」

「そうか…リリシアがいるのか…良い機会だ」

キィームは獰猛な肉食獣の様な表情を浮かべて舌なめずりした。
前の大将軍が3年前の戦争でリリシアによって討ち取られたことすら忘れきった様だ。

「危険だと思うが?」

「ふん、数で押し切ればよかろう?」

キィーム将軍の投げやりな言葉に、会話に応じていた上級騎士が内心でため息をついた。

やれやれ、将軍の短絡的な考えは疲れるな…
物量を生かした戦いは間違ってはいないが、稚拙な作戦で悪戯に部下を殺しすぎだ。


将軍の愚考に呆れている上級騎士の名前はアンドラス・エレネフコフという。

彼はゴーリアの生まれでは無く流れ者の傭兵であった。
高い知能を有し、身に着けた卓越した剣技と魔法技術を持っていたアンドラスは、27才の若さにも関わらず、キィーム将軍直々にゴーリア軍に雇われている。待遇は上級騎士、爵位は無いが、その実力ゆえにゴーリア第三軍では彼を侮る人物は居なかった。戦乱の世では実力者の発言が増すのは当然だ。

苦戦する戦況を打開するために、周辺部隊から掻き集めて来たガーゴイルを 用いて、洗い出したレンフォール軍の魔力チャンネルを辿って司令部を特定しようと 試みたのも彼であった。


雇われの身であるアンドラスは、聞き入れられるとは思ってはいなかったが、一応の忠告を行うことにした。

「しかし、良いのですかな…他の戦線を将軍に任せっきりで?」

「ここの戦線と比べれば他の戦線など重要ではないわ!」

「捕らえた捕虜をルズィーヤ帝国に売るためか?」

「ある程度の夢魔族は帝国に売り払うが…
 リリシアのような上玉は売らぬ、ワシ奴隷にしてくれる! くっくっくっ」

「ゴーリア国に選り好みする余裕などあるのか?」

「食料のことか!?
 知ったことではない! 本国には十分な奴隷を送り込んでいる」

アンドラスの問いの意味は、ゴーリア国に十分な食料が無いことを指していた。


ゴーリア国のあるクブラドル半島は寒冷地帯であり農耕地帯が限られていたが、国内の山脈地帯に点在している豊かな鉱物資源を輸出して食料と富を得ていたが、ゴーリア国の隣国によって全てが一変した。

列強の一つであり、ゴーリア国との 最大の貿易相手国であったルズィーヤ・ディール帝国が貿易対価として鉱物資源ではなく、奴隷を要求し始めたのだ。 当然、ゴーリア国内に存在する奴隷だけでは必要量の食料を満たす事は出来なかった。

殆どの食料輸入を絶たれたゴーリア国は自らが生き残るために否応無しに侵略政策を採らなければならなかった。ゴーリアの陸続きの隣国は帝国のみであり、生き残る為とはいえルズィーヤ帝国に牙をむく事は出来ない。ゴーリア国は決して小さくは無かったが、逆立ちしても列強には勝てない。

彼らに残された選択肢は、最寄の南方諸国に侵略するしか残されていなかった。


キィームの言葉を聴いたアンドラスは内心で嫌悪していた。

俺の目的を果たすために仕方が無く従ってきたが…
ゴーリアに仕えるのも潮時か…

とりあえず、雇い主に対して最後の義務だけは果たすとするか。


アンドラスは今後の方針を纏めると内心の思いを隠したまま椅子から立ち上がった。

「では、俺は前線へと向うとしよう」

「雑魚はいい、リリシアを捕らえよ! いいか、決して殺すなよ?」

「…善処する」

「捕らえるんだ!」

「ああ…」

アンドラスは熱意の無い返事を送ると、天幕を出て不毛な会話を切り上げた。








アンドラスの評価に間違いは無く、交易都市カトレアを守っている レンフォール軍カトレア守備隊は善戦している。

リリシアは1個連隊規模の兵力を最大限に生かすために、市内に各所にある遮蔽物が多く平地面積の少ない地形を選別して、徹底的な妨害作戦に徹していったのだ。

市内に突入したゴーリア軍は各要衝で待ち構えていたリリシアやクローディアの 操る部隊によって良い様に翻弄されていた。レーヴェリア界屈指の魔法兵力と言っても過言ではない、夢魔族による妨害も大きな成果を上げていった。

リリシアの作戦はゴーリア軍の心理分析に基づいて作られており、 相手の行動を正しく予想していた。

欲に眩んで突進してくるゴーリア軍に対して、戦術と罠で翻弄して、大軍の展開できない箇所に誘い込んで相手に各個撃破という出血を強いてきたのだ。 部隊の統制が一度、崩れると識字率の低いゴーリア軍は建て直しに多くの労力を必要になる。

当然、低い値を占める識字率は組織力の弱さに繋がり、 路地を含む複雑な地形と遮蔽物の多い市街戦は彼らの苦手とする戦場となった が、ゴーリアにとっての最大目的ともいえる略奪を行う為にも、必要以上に町の破壊は出来なかった。

野戦に於いても広域浸透に近い戦術を取ってくるゴーリア軍であったが、 街中では欲によって動く彼らの行動は単純で読みやすい。 戦術に枷をつけられたゴーリア軍では1日という短い間に3割もの兵員が消耗し、当初の勢いが失せていった。



ゴーリア軍の勢いが弱まったとはいえ、ゴーリア軍が撤退したわけではない。
夢魔族の一人、少女の様な外見をした女性指揮官が兵を自らの指揮しつつ、 中隊規模のゴーリア軍部隊と戦っていた。

その少女の薄い黄金色の色の瞳には強い意志が込められ、 静かに部下達に命令を下す唇が、熟れきらぬ苺実のみずみずしさを感じさせた。

白い尖った耳はエルフのようであったが、格好からして違うだろう。 第一、彼女の動きに合わせて揺れる黒の長髪がなまめかしい感じがする。エルフでは 少女の見た目の年齢ではこの様な色気を出すのは困難であり、夢魔族と思うほうがごくごく普通であった。

その少女の格好は夢魔族の女性らしい、黒基調のきわどい露出衣装とロングブーツと手袋 を身に纏っていた。夢魔族としては珍しくない、つまり真に夢魔族らしい格好をしていた。

夢魔族の大多数は魅惑基本原則(チャームドクトリン)に 従う事に 喜びを見出している。

滅びの美学に比べれば、全くと言って良いほどに、健全で生産的な美学であろう。


少女は正面の敵を見て姿勢を整えると弓を構えて、雪のように白い指で矢をつがえた。 矢を弦に引っ掛けると人差し指、中指、薬指の3本の指で矢と弦を引っ張って引き絞る。

そして、小さく呟く。

「…エンチャント(魔力付属)」

速度と貫通力を増すために矢に魔力を通し終えると、弓をつがえている腕を上に上げる。そして標準をあわせる終えると、つがえている弓をパッと離す。少女から放たれた矢は、寸分狂う事無くゴーリア兵の騎士らしき男の胸へと吸い込まれていった。

正に神技であった。

彼女の狙った矢はゴーリアの騎士が着ていた鎧の隙間を縫って命中していたのだから。

隊長の死と神技とも言える弓の技量にゴーリア兵が浮き足立った。
少女は浮かれる事無く、すぐさま次の動作へと移ると、その部下達も動きをサポートするために矢による牽制攻撃を行った。呼吸の合った連携である。

少女は弓を肩に掛けると複雑な印を組がなら、魔力を込めた言葉を紡いでいく。

「デェル ホーロー パミーナ アウル ザラストール ルフ
炎帝に燻る業火よ 盟約の言葉により 陣に集いて紅の焔を放て!
威焔陣(ヴァウレム)」

前方のゴーリア軍部隊の足元に 魔法陣が浮かび上がる。

「馬鹿な! 何時の間に書いたんだ!?」

「逃げろぉ!」

一人のゴーリア兵が悲鳴に満ちた叫び声を上げる。そして、それが最後の言葉となった。

「無駄」

少女の短くも痛烈な言葉通り、牽制攻撃よって動きを封じられていたゴーリア軍部隊に逃げる時間は無かった。

呪文に反応し、魔法陣が爆ぜ、一帯が業火の炎に包まれ、夜の闇が煌々と燃え盛る炎によって照らされる。 陣の中に入っていた半数以上が焼かれ、展開地点から離れていた為に、難を逃れたゴーリア兵も猛火によって迂回しなければ、突入不可能になった。

「…陣は最初から」

少女がポツリと呟く。

彼女の名前はリオン・テオリシア
上位種リリムにして、リリシアの側近の一人。

リオンは開戦前から担当地区であるカルーゼル広場各所に魔方陣を構築し、認証障害魔法によって隠蔽していたのだ。 彼女はこうする事によって、発動時の魔力消費を最小限に収めて、粘り強い防御戦闘を行ってきたのだ。

しかし、カルーゼル広場の地形を上手く利用した防御陣と魔方陣トラップで粘り強い抵抗を続けてきた リオン部隊であったが疲労の色は濃い。彼女達は既に本日5度目の攻勢を受け止めていた。

3度目の防戦で副官が戦傷を負って後方に下がって以来、彼女の負担は大きく増していった。

それでも4度目の攻勢も受け止めて、受け持っている戦線を維持していた。

「でも・・・なかなか諦めてくれませんね」

リオンはぼやく様に言った。

弓の扱いに長けたエルフやダークエルフの別働隊を 組織して隊長級を優先的に狙う臨時の狙撃部隊を編成し、ゴーリア部隊の組織的 な攻撃を回避してきた彼女も限界が近いことを肌で感じ取っていた。

昼と比べて明らかに勢いは無くなっていたが、潤沢な兵力を有するゴーリア軍に比べて 予備兵力に限りがあるレンフォール軍は戦線を交代できる戦力は無かった。それは疲弊した部隊を 後方に下げる事が出来ないのと同意語なのだ。

ポーカーフェイスのリオンだが内心には焦りが募る一方であった。

「どうしましょうか・・・」

リオンは最悪の事態に備えて考え始めていた。


皮肉な事に、この地区の受け持っている ゴーリア軍の騎士デレの方も同じように焦っていた。

しかし、焦りの度合いはゴーリアの方が大きいであろう。
兵数に劣る目の前の守備部隊に対して4度に及ぶ攻勢を尽く防がれていたから当然であろう。

これはカトレア市内に展開している他のゴーリア軍の部隊長も同じような心境だったに違いない。

突破作戦を指揮しているデレ大隊長は抵抗と自軍の損害の激しさに苦い思いをしながら命令を下していた。

「昼の戦いで長弓中隊を失ったのが痛いな・・・」

長射程武器の少なさにデレが苦々しくつぶやく。

彼の率いる軽歩兵大隊もリリシアの手腕により出血を強いられた部隊の一つであった。
リリシアの策によって陣形を乱された隙に行われた騎兵突撃によって 隷下の長弓中隊と輜重段列が事実上壊滅する程の 手痛い損害を受けてしまったのだ。

歩兵砲は展開に時間が掛かるだけでなく、信頼性と命中精度も高くなかった。
魔法兵力も存在していたが、数が少なく戦局に影響を及ぼすほどでもなかった。

デレの指揮する軽歩兵大隊は遮蔽物に隠れて射抜いてくる弓や魔法等の遠距離攻撃に対して 、効率の良くない戦術で対抗するしかなかった。

一方的に遠距離攻撃を受け続けるというのは、士気の下がりようが尋常ではない。
ゴブリンやゴボルトなどの妖魔兵の損害は全滅に近かった。

しかし、犠牲を省みない攻勢を続けた結果、ようやく守備部隊の動きも陰りが見え始めていた。 物量で押し切る形で何とか突破できそうだった。

「もう2隊を左翼から突入させろ! このまま行けば押し切れるぞ」

デレは控えていた隊の突入の命令を下した。
彼の命令が伝令を経て伝達され、後方の2隊が動き始める。

2隊の到着を心待ちにしていたデレは、近くに控えていた騎士の声の悲鳴に近い 叫び声に釣られて振り向いた。デレは、とっさに何事が生じたか理解できなかった。 上空から禍々しい火球が此方に向けて飛んでくるのを見たのである。

「第2小隊上空、火球2、飛んで来るぞっ!」

デレの近くにいた騎士が上空から猛速で落ちてくる 火球に指差しながら叫んでいた。

「レジストできるか!?」

デレの疑問は当然だ。彼自身、あの火球をみて逃げ出したい衝動を辛うじて抑えていた。 そのぐらい煌々と燃え盛っていた火球であった。

その直後、デレから約30メートル離れて小隊の指揮を執っていた 騎士の超至近で2つの爆発が起こる。 熱量によって 夜風の方向が変わって彼らの鼻に焼け付いた匂いを運んできた。 着弾地点の近く居た生存者の悲鳴が当たりに響いた。

影響範囲内に居た6つの生命を刈り取り、さらに付近にいた17人 の体のあちこちに重度の焼けどを負わせる。 勿論、小隊の指揮を執っていた存在は違う世界へと旅立っていた。 火球の威力に恐怖と狼狽が彼らを包んだ。

「まずは一つ」

翼を広げて上空を滑空している美しい女性が呟いた。
視認したゴーリア軍の隊列に向けて無詠唱で魔法を放つ。

「炸裂魔弾(ザミエル)っ!」

言葉が紡がれると7発の魔弾が同時に放たれる。
魔弾は各隊の指揮を執っている、それぞれの目標に 細く鋭い雷光となって飛翔していき 役目を果たしていく。

「あ・・・あれは・・・・リリシアっ!」

魔王眷属級のリリシアともなれば知名度も高い。 音に聞く彼女の実力を目のあたりにしたしたデレは、 これまでの人生で最大の無力感と屈辱を味わっていた。

力押しを好むゴーリア軍といえども大隊指揮官になる人物ともなれば、リリシアの行動を即座に理解する。

「此方の指揮系統を麻痺させるつもりかっ!」

デレは思わず叫んだ。

信じがたい光景であった。
あと少しで突破できると思っていた矢先に、 次々と射抜かれていく隊長格の騎士達。

栄光が遠ざかっていく現実。
崩壊していく指揮系統。

デレは余りの出来事に腰を抜かしかけていた。

彼の上空を翼を広げながら通過したリリシアの顔をはっきりと見た。
彼女はこちらを見て 芸術性、淫らさ、清楚さを混在させた魔性の笑みを浮かべていた!

「・・・」

心奪われたデレは、魅惑の魔法にかかった様な感じで 呆然と立ち尽くしてしまう。
既に彼には周囲の音や声すらも耳に入らなかった。

自分に向けて飛翔してくる7発目の魔弾に全く気がつくこともなく 体を打ち抜かれて絶命した。
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【あとがき】
リオン・テオリシアは基本は寡黙。
でもリリシアの前では結構しゃべります。クローディアと同じく側近 兼 愛人ですw

一言でも良いので感想をいただけると嬉しいです。また、更新の励みになります!

(2009年02月10日、修正2009年02月11日誤字修正+少量加筆)


――――――両軍の編成――――――

交易都市カトレアの守備隊総数は2308人(中核を担っている夢魔族は305人)

 太守(リリシア)
    ┃
   親衛隊┓(クローディア上級騎士直卒)(計153)
    ┃  ┣━━━近衛騎士分隊×4
    ┃  ┗━━━魔導士小隊×2
    ┃
    ┣━騎兵隊(計610)
    ┃  ┣━騎兵隊
    ┃  ┃  ┣━重騎兵小隊×1
    ┃  ┃  ┣━軽騎兵小隊×4
    ┃  ┃  ┗━魔導士分隊×2
    ┃  ┃
    ┃  ┗━輜重段列×1
    ┃
    ┣━歩兵隊(計940)
    ┃  ┣━歩兵中隊×5
    ┃  ┣━支援分隊×6
    ┃  ┣━輜重段列×1
    ┃  ┗━歩兵砲隊(魔導砲)×2
    ┃
    ┣━工兵隊(計240)
    ┃  ┣━築城工兵小隊X3
    ┃  ┣━器材班×1
    ┃  ┗━輜重段列×2
    ┃
    ┃(計320)
    ┣━偵察隊
    ┣━輜重隊
    ┣━工廠隊
    ┣━施療隊
    ┗━他



対する師団規模に達するゴーリア軍のカトレア侵攻部隊は以下のような編成である。

ゴーリア国南方制圧軍所属:第3軍
注意:この場合における【地竜】とはミミズではなく、アースドラゴンの亜種の下位種を示す。

 キィーム・ラシヤ将軍
    ┃
    ┃
    ┣━地竜隊(アンドラス・エレネフコフ上級騎士)(計440)
    ┃  ┣━地竜分隊×4
    ┃  ┗━輜重段列×1
    ┃
    ┃
    ┣━歩兵旅団×2(計8760)
    ┃  ┣━軽歩兵大隊×2
    ┃  ┃  ┣━妖魔中隊×6
    ┃  ┃  ┣━長弓中隊×2
    ┃  ┃  ┗━輜重段列×2
    ┃  ┃
    ┃  ┣━歩兵砲中隊(鋳鉄製歩兵砲)×4
    ┃  ┗━輜重段列×1
    ┃
    ┣━鎮圧隊(計800)
    ┃  ┣━神官兵中隊×1
    ┃  ┣━軽歩兵中隊×6
    ┃  ┗━輜重段列×1
    ┃
    ┣━工兵大隊(計400)
    ┃  ┣━築城工兵中隊×1
    ┃  ┣━略奪工兵中隊×2
    ┃  ┗━輜重段列×1
    ┃
    ┃(計1600)
    ┣━輜重隊
    ┣━工廠隊
    ┣━施療隊
    ┗━他


分隊 (歩兵、騎兵)概ね、10人〜12人程度の兵員。
小隊 (歩兵、騎兵)概ね2個〜4個の分隊で編成され、30人〜50人程度の兵員。
中隊 (歩兵、騎兵)概ね2個〜4個の小隊で編成され、150人〜200人程度の兵員。
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