■ EXIT
ワイルド・ワイド・ウェスト 14

『どうしよう・・・』

地下酒場の隣室で、エカテリナはぼーっとしていた。
体力の回復と共に、混濁した意識が少しずつハッキリしてきてはいる。

だが、これからどうしよう、という思考から、意識が停止していた。


夜の時間が来ていた。
エカテリナの体内時計は、正確に時を把握し、 壁の向こう側のざわめきが、細く美しいエルフの耳に届いていた。

エカテリナの感覚は、体内の時間と壁の向こうのざわめきに、 意識を奪われていた。
『ああ・・・大勢の人が・・・来てる・・・』

ジュクッ

身体の中に熱い愛液が湧き出す。

 大好きな、時間


細い指先が、裸の胸をとらえる。
優しいふくらみに指が食い込み、 「う・・・っ!」 自らの可愛らしい乳首を、残酷なほど強くつまみ上げる。
右手が下腹部へ入り、淡い茂みをさわさわと掻き分ける。
「ん・・・っ、はあっ、はあ・・・ああんっ!」
とらえた肉芽が、ビクンと動いた。 指先が乱暴にそれをいじると、見る見る指の間で勃起していく。 蒼い目はうつろにゆらぎ、 白い肌は、興奮に染まっていく。
今、彼女は地下酒場の肉奴隷、エカテリナだった。



「あれが今度入ったという奴隷女か。」
ビール樽を立てたようなでかい男が、胴間声を出した。


「んっ、んっ・・んんっ、んふんっ、ふうっ、ふふふっ、んんっ!」
太った男の股間に座り、美しい金髪が激しく揺れている。
頬を染め、潤んだ蒼い瞳で、可愛らしい唇がいっぱいに広がる。

濡れた陰茎が激しく出入りし、 膨張しきった亀頭が、まるでキャンディをしゃぶるかのように、 丹念にすすり上げ、嘗め尽くされていく。

極上のフェラチオを施しているエカテリナに、 回り中の男たちの鼻の下も伸び切っている。

また最近は、かえって恥じらいが強くなり、 『来たときよりも色っぽくなった』と、 むしろいやらしいことをさせたがる男性が増えていた。

「ほおら、ほら、おまえの大好きなやつだぞお」

エカテリナの白桃のような頬に、 ぬらぬらと先走りを帯びた亀頭が、 なすりつけられ、銀の帯を残す。

一生懸命、勤めようとすればするほど、 いたずら心がくすぐられるのか、 彼女が困った顔をするのを、楽しむように、 フェラチオをする彼女の、両方の頬にこすりつけ、 くすぐったがらせようと、長いしなやかな耳にすべらせる。

「んはあんんっ、だめえ、だめですぅ、そんなにされたらぁ・・わたしぃ」
やわらかい頬に、細く高い鼻筋に、美しい両耳に、 首筋からうなじに、わきの下まで、群がるようにペニスが嬲り、 エカテリナはたまりかねて、思わず甘い声を上げてしまう。

「いい声だぜえ、でも、もっと咥えてくれよな。」
フェラチオされていた男が、濡れたピンクの唇を再び犯した。

もちろん、困り果てながらも、 口に押し通るオスの味と、男の匂いに、軽い快感を覚え、 蒼い瞳を潤ませ、夢中で唇をすぼめ、動かす。
『ああんっ、ぬるぬるしてっ、だめえぇ、感じちゃう・・・』


ビール樽のような大男は、顔中にある傷といい、店の主が怯えて対応する様子と言い、 かなり凶暴な客らしかった。
男の右には、可愛らしい少年が怯え切って座っている。

「おめえと張るぐれえかわいい面してるじゃねか。トミィ坊や」
名前を呼ばれた少年はびくりと身体をすくませる。
金髪に近いブラウンの柔らかそうな髪、温かそうな頬と、細い線。
まだ12〜3だろうか。

女性が少ないW・W・Wでは、男性であっても、顔立ちがいいというのは、 かなり危険なことでもある。
可愛らしい少年は、性の道具としてさらわれる事も珍しくない。

この子犬のような少年トミィも、男の性欲処理道具の一人だった。
それも最近お気に入りらしい。


男がうめく。
腰がのけぞるのにあわせ、エカテリナは深く喉まで飲み込む。

ドブグッドブグッドブグッ、

陰嚢が収縮し、大量の精液が細い喉の奥を直撃する。

ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ、

ほとんど陶酔の域に達した目で、喉の奥にほとばしる感触を受け止め、 白い喉を激しく動かし、一滴すら残すまいと喉を鳴らす。
半裸の身体がポオッと上気に染まる。
うっとりと、酔ったようなまなざしで、男の精液を残らず吸出し、しゃぶりつくす。


「おう、主。あの奴隷女連れて来いや。」
主は投げられた宝石に目を剥いた。
通貨代わりとはいえ、かなり大粒のエメラルドだった。


群がる男たちがブウブウ言うのもかまわず、 エカテリナは大男の前に連れてこられた。

今日は薄いローブをまとっていたエカテリナは、 大男の前に出て、奇妙な感覚に戸惑う。

男の関心は自分ではなく少年にあるらしかった。
その場の意識や感覚を、瞬時に、鮮明にとらえ、理解する能力、 それこそが、彼女を最上級の娼婦にしている。


「お呼びでございますか?」
グスタフという大男は、グフグフと笑いながら、エカテリナをじろじろ見た。
「よしよし、これなら文句ねえだろう。」

エカテリナは目隠しをさせられた。
「おう、やってみろ。」
「で、でも・・・」

どうやらグスタフとトミィがもめているようだが・・・。

「やれといってるだろうが!」
激怒したグスタフの声に、お尻にピシリと、何かが当たった。
びくりとしたエカテリナの背中に、また何かがピシリと当たる。
「あっ・・・、いた・・」
「もっと力を入れろ!」

ピシッ、ピシッ、ピシッ、

エカテリナの尻や背中に、軽い痛みが走る。
トミィがムチを持たされているらしかった。
力こそ入っていないが、目が塞がれているのと、 どこに当たるか分からない恐怖感から、びくりと震えてしまう。

薄いローブは破れ、赤くなった肌が露出する。
それに興奮してきたのか、次第にトミィのムチも早くなってくる。

喘ぎ、のたうつ白い肌と、ムチの赤い痕。

蹂躙され、いたぶられる様子が、むしろ激しい興奮を誘う。
「ひん、ひん、痛いですぅ、お願いです、堪忍してくださぁい。」
目隠しの下で、涙を流しながら身悶えするエカテリナ、 その白い尻が、赤く腫れるほどぶたれている。

「ぐふふふ、うめえじゃねえか。」
これまた奇妙なことに、グスタフはムチを打つトミィではなく、 哀れに身悶えするエカテリナの方を見ていた。
彼女の身悶えと涙を、トミィを刺激し高ぶらせる演技だと、 瞬時に見取ったのだから、この男も只者ではない。

実際このムチは、音こそハデだが、エカテリナにはさほど痛くない。
3枚のジョーカーの一人、超サディストのリンゼの所では、 痕こそ残らないが、何度も小水を漏らして失神するほどの、 最悪の拷問ムチもたっぷり味わわされている。

エカテリナが身につけていたローブはかなり薄く、 破れてびりびりになっていた。

ぐったりと喘ぐ身体に、異様な色気を感じて、 トミィの興奮は最高潮に達し、はいきり立ってしまった分身を引き出し、 自分をしごきだした。

「くぉらトミィ、何やってやがる!。 おめえのそいつは単なるオモチャか?、その女にぶち込んでやれ!。」
トミィはびくっとすると、血走った目でエカテリナに襲いかかった。

わなわなと震える手で、可愛らしい赤く腫れた尻を引きずり上げると、 潤みきった花弁が、興奮の赤みを帯びたピンクのひだを、 麗しく開き始めていた。

喉がカラカラに渇き、その渇きを癒す泉に、 自分のそれをグイと押し付けた。

グジュッ、

「あひいっ!」
エカテリナの声が、耳を嬲るように響く。
入り口の濡れた感覚が、きゅっとすぼまり、 突き進むそれを、絞り上げ、 その奥にはさらに、蠢く無数のプチプチした軟体が、 甘く蕩けながら、全てにからみついてくる。

無数の唇が、舌が、生き物が、 幾重にもからみ、まきつき、すすり上げ、 その場でほとばしってしまいそうな、強烈な刺激。

目もくらむような快感のまま、 激しく腰をたたきつけた。

赤く腫れた可愛らしいお尻に、少年の細い腰が激しくぶつかり、 勃起しきったペニスが、粘膜を掻き分け、激しく律動を繰り返す。

うめき、のけぞった腰が、痙攣した。

「はう・・・・っ!!」
ドビュグッドビュグッドビュグッドビュグッ

喘ぐエカテリナの中に、少年の遺伝子が激しくほとばしっていく。

下腹に飛び散っていくそれが、無数の精子に別れ、 エカテリナの膣を征服し、荒れ狂う。

か弱く、美しい少女が、自分の下で痙攣する姿に、 興奮がさらに高ぶる。

「ぐへへへ、いい眺めだぜ」
のそりとグスタフが立ち上がり、 凶暴そのものの男根を引きずり出す。

夢中でエカテリナを掻き回している少年の尻を掴んだ。
「ひ・・・・っ!」

ミチミチミチッ

「ぐ、グスタフ、やだぁ・・・・」
か細い悲鳴を上げる少年に、グスタフは興奮しきった暴力を、 容赦なく突き入れる。
舌を出して喘ぎながら、その動きにあやつられるかのように、 エカテリナの尻を激しく突き上げる。
エカテリナは、さらにその動きを捕え、締め付けて、絞り上げる。
「はううっ!、はあんっ!、あんっ!、あああっ!」
のたうつ細い肢体が、汗に光り、体液に彩られる。

グスタフの強烈な律動に、身体が、揺さぶられ、突き揺らされ、
「あひいいっ、でてるうっ!!、ああんっ、熱いいいいっ!!」
エカテリナは、少年のペニスの固さに痺れ、熱さにおぼれ、 奥に、めり込み、突き刺さったそれに、 串刺しにされたまま、子宮に直撃を喰らった。
何度も、何度も、エカテリナがのけぞるたびに、子宮いっぱいにザーメンが揺れ動いた。

「んはあああぁぁぁぁ・・・・・・」
異常な興奮と、二人がかりのSEX、 そして少年のエネルギーの快楽に、 エカテリナも痺れ、染まり、胎内が熱く煮えたぎっていた。
ため息が、蕩けるほどに甘く、聞く者全てを危険なほど興奮させてしまう。

「ぐふふふ、なかなか面白かったぜ。」
グスタフは楽しげに笑い、失神しているトミィをかつぎ、 酒場の主に、もう一個大粒のルビーを投げた。

「おい、奴隷女。おめえもなかなかうめえぞ。ほめてやる。」

物憂げに身を起こし、優雅に頭を下げるエカテリナ。
ムチに打たれる姿でトミィを誘い、興奮させるように仕向けた彼女のテクニックのことだ。
だが、同時に彼女も、 未体験の快楽に痺れ、トミィのザーメンに子宮の全部を染められ、 ジンジンとした快感が、子宮の底に喰らいついて離れない。

お腹にあふれるそれが、とても甘美で、 心から、快感への感謝をささげていた。

子宮いっぱいに入った精液を、一滴も漏らしたくないほど、 蕩けるような笑顔で、滑らかな下腹をなでまわしていた。

「後は好きにしろい」
目隠しをされたままのエカテリナに、男たちが群がった。
大粒の宝石2個は、彼女と酒場を一晩借り切ってもおつりが来る。
先ほど、強引に割り込んだ返礼というところだろう。

今の余韻が消えるのは、とても惜しかったが、 エカテリナは、奇妙な満足を覚え、 白い肌は妖しい桃色に染まっていく。

「あむ・・んっ、んんっ!、んふんっ!、んっ!、んんっ」
目を隠したまま、群がる男たちのペニスを咥え、手にしごき、 尻をグイと広げられる。
右足を抱えられ、下からペニスが突き上げる。
グリュッ、
クチュリッ

前と後ろに同時にペニスを突き入れられ、 身体の中が激しく波打つ。
白い肢体が広がり、のけぞる。

『ああんっ、すごいっ、皆さん、興奮してたんですわね』
おあずけを食っていたペニスが、両方から叩きつけるように突入し、 エカテリナの身体を貪りつくしていく。
のけぞる白い肌に、深く打ち込まれる黒い肉棒、 凶暴な輪姦に、全身を震わせて歓喜した。

「んん−−−−−−−−−−−−−−っ!!」
目に見えない分、かえって快感が新鮮で、 中にほとばしるそれも、背筋が泡立つような気持ちよさに感じた。

それに、何か分からない不思議な満足が、 彼女の快感を高めていく。
叩きつける動きに、腰をあわせ、乱れながら、 エカテリナは激しい快楽に溺れていった。
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