ワイルド・ワイド・ウェスト 12
「まったく・・・・気象学者どもは何をやっておったのか」
思いっきり不機嫌な顔を隠そうともせず、フェリペ公爵夫人は白い歯を噛んだ。
リヴァール軍情報局長リンゼ・ワグナリウスと、
巨大コングロマリット総帥サーニャ・エグゼリオンは、
苦笑いするしかなかった。
エカテリナの探索に向おうとした部隊は、
一度目は、探索開始前に竜巻に巻き込まれ、壊滅寸前で救助。
二度目は、猛烈なダウンバースト(激烈な下降気流)で、輸送機が墜落しかけた。
どちらもあやうく二次遭難になるところだった。
W・W・Wは長い間見捨てられた土地だったために、
真面目に気象研究をしようという学者もおらず、
また、まれに変わり者が手をつけようとしても、
あまりの困難さに、ほとんど研究が進んでいなかった。
実際、ポロピ砂漠を知り尽くしているはずの砂エルフが、強力にサポートしていてさえ、
エカテリナたちは、激しい気象現象を避けるために、
かなり複雑なコースを取らざるえなかった。
そのため、フェリペたちは、エカテリナの足取りすらつかめない。
幸い、ペンドンシティの人工衛星を使ったレーザー通信拠点で、
無事だと言う連絡は入ったが、長らく使われていなかった施設は、わずか3分で故障。
フェリペやガッハたちのいらだちも、想像がつこうというものだ。
ルイーデは、レーザー通信の連絡で、エカテリナが無事と知ったとたん、
安堵のあまり、その場で失神してしまった。
ちなみに、彼女は『鋼鉄の女』とまで呼ばれる、裏家業マツグランのNo,2である。
ルイーデにとって、エカテリナがどんな存在か分かると思う。
「もしもし、もしもし??」
エカテリナは、急にプツリと切れた通信にあせったが、
再開する様子はまったく無い。
町に一人だけいる通信技師も、お手上げだとジェスチャー。
「この土地は、精密機械関係の人間にとっちゃ、地獄ですよ。」
恐ろしく細かい砂の粒子に、特殊な形状をした磁鉄鉱が多量に含まれ、
あらゆる電子機器の寿命を極端に縮めてしまうのだ。
しかも、尖った強靭な三角錐型の結晶は、あらゆる精密機械を、
ヤスリにかけたように磨耗させる。
最新型の砂塵対策をほどこされた車ですら、半年で半数が故障するため、
ほとんど全ての精密機械は、メーカーがさじを投げてしまった。
ただ、特殊な結晶体は極端に水分に弱い構造らしく、
動植物には触れただけで壊れるため、人間は生きていけるわけなのだが。
「エカテリナ」
ウェモンがめくばせをした。
何か不穏な空気が流れているらしい。
すると、外でジジャの声がした。
「ちょっと、あんたら何をしてるのよ?!」
ガシャッと、ライフルの装填音がした。
「やべえ。」
あわててウェモンがそちらへ走った。
エカテリナは用意していたお金を、技師に渡そうと振り返ると、
技師が両手を挙げて震えていた。
「お嬢さん、コイツの頭に穴をあけて欲しくなかったら、ちょっと黙っててくれますかね。」
古めかしいシリンダー型の拳銃が、技師の方を向いていた。
スツン族の女性たち5人が、ライフルをしっかり腰に構えている。
至近距離での戦いなら、この方が間違いない構え方だ。
表情はまったく無く、目を静かに細め、周囲に油断無くうかがっていた。
W・W・Wは女性と言えど、戦うとなったら徹底的に戦う。
この表情と、スキの無い構えに、手を出そうと言う者はいなかった。
ジジャに、目の前に銃口を向けられた男は、
すでに小便をちびっている。
「い、いや、あんたらの仲間に、白いエルフがいるんじゃないかと、
え、え、エカテリナと言う女性なら、その賞金が出てるんで・・
悪気は無いんだ、その、あの、」
強い指先が引き金にかかりかけたが、
ウェモンの指が男の後頭部をツンと突いた。
それだけで男は二日も目覚めなかった。
「やべえっ!」
エカテリナが出てこない。声を上げて通信室に飛び込むと、
技師がしばりあげられ、窓が開いている。
窓の外には、すでに誰の気配も無かった。
「ジジャ、近くの部族に助けを求めて逃げ込め。
ここにいては、えらいことになる。」
情け無用の非情の荒野、W・W・W。
町の人間たちに、弱みや混乱を見せれば、どんな目に合うか、
よく知っているジジャたちは、素直にうなづいた。
「んっうぅっ、んっ、んっんうっ、んっんっ、んううんっ!」
クチュッ、クチュッ、グチュッ、グチュッ、ジュッ、ジュッ、グチュッ、
チュブッ、チュッ、チュブッ、チュッ、チュルッ、チュッ、チュブッ
真っ白い腿が広く広げられ、
柔らかそうなピンクの肉を、黒々とした巨根が貫いている。
エカテリナの、のけぞった頭部が、つかまれて口いっぱいに押し込まれ、
だ液で光りながら青黒いペニスが出入りを繰り返している。
ろうそくだけの暗い明かり、窓一つ無い、重苦しい質量を感じる部屋、
低めのテーブルに、白い裸身がくねり、動く。
細い足首をつかまれ、広げられ、動かされ、
股間から胎内へ、狂おしく律動を繰り返す。
口から喉へ、突きぬかんばかりに犯し、貫く。
だが、
大きな蒼い目は、欲情に潤んでいた。
華奢で細い、銀細工のような腰は、快楽に応え、くねり動いていた。
『あああっ、当たるっ、底にそんなにっ!、めり込むっ、固いのが、めり込んでるうっ!』
肉茎の太いペニスを、根本までねじこみ、ぐりぐりとねじ込まれている。
しゃぶる間もなく、喉まで強姦同然に出し入れされ、
細く白いのどが、ぐびり、ぐびり、と動く。
『奥に、中に、口に、喉に、
いっぱい、いっぱい、入ってくるのおおおおっ!』
暴行のうごめきに、快感を感じ、
暴虐な陵辱に、堕落の喜悦を感じ、
エカテリナの若い肉体は、歓喜に震え、快楽にむせび泣いていた。
うめきとあえぎが、白い肌を染め、そりかえる。
熱い愛液の滴りに包まれ、膨れ上がる放射が最奥で弾ける。
ドビュクッ、ドビュクッ、ドビュクッ、
ビュグッ、ビュグッ、ビュグッ、
下腹に激しい脈動を感じ、腰が淫乱に揺れ動く。
口にほとばしるザーメンが、口内を汚し、喉を汚染する。
息が荒い、男の匂いが、形の良い鼻梁から、脳天へ抜ける。
身体に脈打つ感覚、喉に流れ込む汚濁、
それが、エカテリナのどうにもならない性(さが)に、火をつける。
細い身体を絞るようにくねらせ、
舌先を夢中で割り込ませ、すすり出し、飲み干していく。
男のあらゆる感覚が、エカテリナというメスの欲望を引きずり出す。
陰嚢をもみしだき、身体をこすりつけ、
闇の中で、無我夢中で男を求め、貪り尽くす。
いや、闇の中だからこそ、『男が欲しい』。
暗闇はイヤ、何かが思い出しそう、快感の火花が欲しい、
エクスタシーの灼熱が欲しい、何もかも忘れ去る狂乱が欲しい。
新たな男に、夢中で跨り、己の中に肉の脈動を受け入れて、声を上げる。
「んはあああんっ!」
かすかな光が、白い肌の妖しいうごめきをきわだたせ、
悶える肉体の、妖艶な輝きが、立ち上る体臭が、ピンク色の粘膜が、
男たちの欲望をそそり立たせ、興奮させる。
肉欲がピンクの肉を割り広げ、
硬く張ったカリが、粘膜をえぐりとらんばかりに、
からみ、こじ開け、犯しぬく。
「んはあっ、はあっ、ああんっ、あんっ、あっあっ、ああんっ!」
だが、その暴力すら、
頬を染め、陶酔に目を潤ませ、歓喜に染まりぬいていく。
欲望の妖精と成り果てて、
身体を深くのめりこませる。
肉欲に深く溺れこんでいく。
「ひぐ・・・・っ!!」
ドビュウウウウッ
のけぞる身体を、突き破るように、
深く突き抜ける衝撃、
ドビュウッ、ドビュウッ、ドビュウッ、
「いいっ!、ああ〜〜っ!、いいいいっ!!」
のたうつ美しい体に、醜い汚濁が激しく射精されていく。
射精される脈動、中にほとばしる男のエキス、
根本までめり込み、脈打つ男根、
その全てが、エカテリナを悦楽の狂喜に満たしていく。
きっかけは、ドットサン商会のほろ馬車で、
いきなり塗り込まれた『砂走りのエキス』だった。
激烈な媚薬であり、劇薬、毒薬にも等しい黒い軟膏は、
エカテリナの性欲への薄い抑制をずたずたに引き裂いた。
数日もの間、塗りこまれては輪姦され、塗りこまれては嬲られ、
10台のほろ馬車全員から犯され続けた。
毒に強い砂エルフすら狂死してしまう量を、
無知と盲目的な衝動のままに、身体になすりこまれ続け、
理性は跡形も無く消えうせ、性欲に狂乱する身体は、
街のおびただしい男たちにまで売られ、肉欲に蹂躙されつくした。
彼女が命ながらえたのは、けたはずれの魔力に強化された代謝機能と、
体力の回復力、それに運が良かっただけにすぎない。
むせび泣き、SEXの泥沼に溺れつくすエカテリナに、
貫き、突き上げ、注ぎ込み、果てしも無くSEXが繰り返された。
肉欲の奴隷と成り果てた肉体は、
SEXをすればするほど、より快楽を高めあうよう進化し、
湧き上がる果てしない悦楽の底無し沼に、ただ堕ちていくしかなかった。
狂うことも、死ぬことも、身体が壊れる事すらも無かったが、
ジジャに救い出された後も、
薄い理性の殻の下は、SEXへの渇望が渦巻き、
わずかでも気を緩めれば、あらゆる欲求にただれたように溺れかねなかった。
そして、最近は疲労がたまっていたのか、
疲れを覚えるようになり、ますます意識や理性が弱りかけていた。
誘拐の衝撃は、理性の殻をたやすく打ち壊し、
竜巻や砂嵐よけの地下室の闇は、抑制の衣を簡単に引き剥がした。
惑乱する身体に、男の手が這い回り、
怯えすらも感じて濡れた胎内は、たやすく男を受け入れ、
貫かれた瞬間から、もう身体には欲情の炎が走っていた。
『ああ・・・だめ・・・、だめなのに・・・欲しい、欲しい、欲しい!!』
火がついた身体は、止めようが無かった。
男が身体を掴むたびに、火照りと、歓喜が子宮から背筋を駆け抜けた。
またがる腰にすりつけるように腰を下ろし、
身体に入ってくる物に、半眼の陶酔で感じ取る。
きつく閉じるまぶたが、アナルに押し込まれる固いペニスを写し、
身体が広がり、こじ開けられていく感覚は、可愛らしい尻を淫乱に上下させる。
「2本っ、いいっ!、お腹があっ、ゴリゴリして・・・きゅうんっ、あひっ!」
しなやかな足が広がるだけ広がり、
真っ白な腿が、かくかくと震え、歓喜している。
自ら受け入れ、求めてくる淫乱ぶりに、男たちの方が意識を飲まれ、
生唾を飲み、何のためにさらったかすら忘れて、
エカテリナの淫らな肉体に溺れこんでいく。
見かけは、14〜5歳の若い女性だというのに、
青い果実のような固さは無く、突入するたびに熟れきった果実のごとき、
滴る果肉の感覚が、ペニスをわしづかみにして締め付ける。
舌先の繊細な動き、絡みつく、唇から喉のうごめき、
うめき声と共に、男の欲望は喉を汚し、口をあふれさせる。
腰をのけぞらせてわななく、
激しい脈動が、エカテリナの真っ白い陶器のような腹を、
震わせ、生の精子をありったけ孕ませていく。
「きゃふっ!、ひゃあんっ!、ああんっ!、熱いっ!、あついいいぃぃぃぃ!」
うめき、のけぞる尻が、ギュウギュウと締め付けると、
たまらず、射精が腸を襲い、陵辱する。
汗に光る髪が、輝きをはじけさせる。
喘ぐ優しいふくらみが、勃起した乳首を激しく震わせる。
しがみつく白い裸身が、何度も腰をすりつけ、
なめらかで美しい背筋が、突き入れる律動に、必死に腰を振り、深い愉悦を求めた。
深く、よじり、深く、えぐり、
何度も繰り返す濁液の波頭、
見も世も無く悶え狂い、放出される快感に犯されながら、
エカテリナは、見知らぬ男たちの欲望に溺れ続けた。
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