ワイルド・ワイド・ウェスト 3
「エカテリナああああああああっ!」
ウェモンの見ている前で、エカテリナのパラシュートが、
強風にあおられて、一気に舞い上がり、
どこまでも離れていく。
砂漠や荒野は、上昇気流が発生しやすく、
部分的な変動が極めて大きい。
ジェット機からの、ほんのわずかな射出のタイムラグ。
それがエカテリナをさらって行ってしまった。
座席が着地するや、ウェモンは救命用のバックパックを背負うと、
エカテリナの飛ばされた方向へ、走り出した。
座席の金属部に、硬貨で起こったことが刻みつけてある。
着地する前に、ウェモンはそこまで用意していた。
上空から見えた渓谷があった。
着地地点から、エカテリナの飛ばされた方向へのライン上にあり、
日差しの強くなる時間は、そこに隠れなければならない。
水の補給も絶対に必要だ。
『エカテリナは極めて賢い女性だ、荒野で日差しの極端に強い時間に、
むやみに歩き回るはずは無い。』
ウェモンはエカテリナを信じて、渓谷へ降りた。
幸い、水のにおいもする。
キャ・・・・・ア・・・・ア・・・・
女性の悲鳴がした。
ウェモンは即座に声の方へ走った。
「・・・、く・・・、・・・っ!」
まだ13,4だろうか。
浅黒い肌と、黒い髪の少女が、後ろ手に縛られ、
裸にされて襲われている。
とがった耳から、エルフだとわかる。
暴れる脚を、強引に広げ、
初々しい陰唇を醜い剛直が無理やりにこじ開け、
突き通していた。
だが、少女は始めての破瓜の血を流しながらも、
けなげに歯を食いしばり、じっと耐えていた。
「へへへ、珍しいぜ処女とはな」
男は人間の白人種で、かなり大柄。
他にも数名の女性たちが、
縛られ、ひん剥かれて、犯されている。
美しい脚を深く開かせ、奥の奥まで征服しつくす。
「く・・・、う・・・、・・・、くうっ!」
手に石と砂が食い込む。
胎内を無理矢理に広げられ、征服されていく。
だが、痛みより何より、自分たちの生活をメチャクチャにした男に、
こんな事をされる悔しさが、涙となってこぼれる。
「おい、何をしてやがる」
今にも暴発しそうだった男が、
ぞぅっとする声に、萎えた。
「な、なんだてめえは?!」
声が完全に裏返っている。
光を背にし、巨大な黒い影が立っていた。
2メートル近い巨躯が、さらに数倍に見える。
全身に渦巻く気は、まるで旋風をまとっているかのようだ。
あふれ出た猛気に、全員がそちらを向き、
近くの男は凍りつき、少し離れた連中は、銃を急いで拾い上げた。
ボキッ
ボキッ、ボキッ、
銃を構えた三人の男の腕が、異様な方向を向いた。
ウェモンが風のように走り抜けただけで。
だが、三人とも痛覚を感じる暇も無く、意識が切れた。
他の男たちも、下半身を晒した無様な姿で、
鼻の直下や、側頭部の急所を突かれ、昏倒していた。
あまりに恐ろしい光景に、
浅黒い肌の女性たちは、助けられた安堵より、恐怖に怯えた。
その姿も、力も、伝説に出てくる魔神のようだったからだ。
ただ一人、後ろ手に縛られた最初の少女を除けば。
「おい、白い肌のエルフの女性を見なかったか?」
ウェモンはエカテリナと暮らして、エルフ語もけっこう覚えていたが、
女性たちは、怯えて声も出ない。
一人の少女が、破瓜の血で腿を汚しながらも、
ふらふらと立ち上がった。
「いいえ、私たちは村を襲われ、さらわれたのです。
白い肌の女性は見ていません。ですが、」
ウェモンは、その少女にぎくりとした。
肌も浅黒く、髪も漆黒、エルフ独特の細く長い耳。
だが、磨き上げた黒曜石のような瞳、品格のある顔立ちは、どこかエカテリナに似ていた。
「私たちの兄弟たちに頼めば、探すことが出来るかもしれません。
助けていただいたお礼をさせていただけませんか。」
ウェモンは少女の縄を解き、頭を下げた。
「たのむ、力を貸してくれ。」
「助けていただいた方に、恩を返すのは当然です。」
破られた服を少し恥ずかしげに当てながら、
少女はベラルルと名乗った。
ポロピ砂漠と呼ばれる広大な荒野は、
磁鉄鉱を多く含む細かな砂と、極めて変動の激しい気候、
そして内陸部の不便さもあって、ほとんど入植がされていない。
気温は昼間は50度まで上がり、
夜はマイナスになることも珍しくない。
水質は荒く、毒を含む水も飲まねば生きていけない。
その厳しい環境に適応し、独特の文化と生活様式を編み出し、
生活をしているのが、砂エルフと呼ばれる浅黒い肌のエルフたちだった。
渓谷のある地点で、ベラルルが洞窟に入り、地面の裂け目に口笛を吹いた。
人間には聞こえない周波数らしく、
犬並みの耳を持つウェモンには、ようやく聞こえる。
どうやらその裂け目が、火山活動の後にできる風穴のように、
他の地点につながっているらしかった。
「半日もすれば、この渓谷に周りの部族たちが集まってきます。
北のエルフの女性を探すように伝えておきましたから、ここでお待ち下さい。」
「わかった・・・」
本当は、一瞬でもじっとしていたくないが、
今下手に動くより、砂エルフたちの協力を得た方が絶対確実だ。
じっと耐えるいかつい顔つきに、ベラルルも女性たちも、
頬を染めて見ていた。
初めは恐怖に怯えていた女性たちも、
ウェモンの大地のような静かで堂々とした態度に、
ひどく好感を覚えていた。
砂エルフたちは、エルフとしてはかなり好戦的であり、
魔法技術より、肉体的な鍛錬を好む。
女性たちは心身を鍛え上げた男性に、強く引かれる。
「その、エカテリナという方は、あなたの恋人ですか?」
ベラルルが、輝くまなざしを向ける。
うなずくウェモンに、彼女の瞳がわずかにゆらぐ。
「わかりました、かならず見つけて差し上げます。
その代わり、一つだけ、私のお願いを聞いてくださいませ。」
そう言うや、ベラルルは合わせていた服から手を離した。
破られていた服は、美しいラインに沿ってすべりおりた。
「私を、あなたの女にしてくださいませ。」
ぎょっとするウェモンに、少女は美しい頬を染めている。
「私を犯した男の事を、打ち消してくださればよいのです。それ以外何も望みません。」
他の女性たちも、熱に浮かされたように、身を寄せてきた。
「よろしければ、私もお願いいたします。」
「あなた様の精で、どうぞ私を清めてくださいませ。」
砂エルフは、強い男性の精には、女性を清める力があると信じている。
元々性に開放的な種族だが、同時にある種の信仰も持っていた。
強姦は侮辱で、不運がつきまとう、
強い男とSEXをすると、不運が払われ、幸運が訪れるという。
「いや、それは・・・」
「どうか、今だけでよろしいのです。」
エカテリナに似た強い光に、ウェモンはたじろいでしまった。
どれもさらわれてきただけに、美しい女性がそろっている。
浅黒い肌だが、その艶やかさ、光沢はすばらしくきめ細かい。
肉感的な身体つきが多く、豊潤な女体はすばらしいスタイルだった。
迷うウェモンの頭を、ベラルルの柔らかい胸が抱いた。
「お情けをくださいませ」
ウェモンの巨体も恐れず、少女は彼を求めた。
可憐な唇が、無骨な口に吸われ、身体をグイと抱き寄せられる。
甘いだ液が、激しく流れ合い、
熱く燃える肌が、強くしがみついていく。
怯えながらも、柔らかな肉体は、巨大な男を受け入れた。
「くうっ、はあっ、はあっ、あああっ、」
顔が赤く染まり、黒い瞳が輝く涙をこぼす。
まだ、破られたばかりの処女は、
ウェモンの巨大な男性を受け入れるのに、非常に苦痛を覚えた。
だが、しなやかで細い足を、必死にからみつけ、
己の奥へ導こうと、夢中でしがみついてくる。
「あせらなくていい、力を抜きな。」
かわいらしい乳房が、ゆっくりと上下する。
それを優しく撫で回し、すべらかな尻肉を、さらに撫で回す。
呼吸がゆっくりになり、愛らしい乳房が、静かに上下する。
「そうだ、無理をしなくていい。」
太く優しい声に、ベラルルは涙ぐんだ。
初めてをこの方に捧げたかったと、本気で思った。
ミシッ、
肉が軋むような音がし、次第に、巨大な男が胎内に侵入してくる。
しなやかな肉体が、大きく息をするたびに、
それを深く、奥まで、受け入れていく。
「はあっ、はあっ、ああっ、く・・は・・あああっ!」
巨大な男性の、猛々しい感覚が、
次第に彼女の胎内を掘り下げ、深く征服しつくしていく。
すがりつく指先が、背中の肉に赤い筋を残し、
次第に痛みに加わっていく甘い感覚に、深く身体を任せていく。
同時に吹き出して来る、濃い愛液が、
黒光りするペニスにからみつき、
その表面を覆い、粘膜から滴り落ちていく。
グリュッ、グリュッ、グブッ、ズリュッ、ズズズッ、
肉の生々しい音が、細い胴をえぐり、
女として、刻まれ、生まれ変わる感覚に、
髪を乱し、のけぞった。
「んはああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ビュグルルルルッ、ビュグルルルッ、
脈動する感覚に、胎内をドロドロとあふれさせ、
少女は、全てを受け入れて、達していた。
何か、神聖なものを見る目つきで、じっと二人のSEXを見ていた女たちは、
そっと身体を離したウェモンに、次々と群がった。
淫蕩な唇や舌が、赤とピンクの集まりとなり、
精液と愛液の混ざり合った物を、舐め取り、清めていく。
細くしなやかな腕が、胸や肩にからみつき、
柔らかなふくらみが、押し当てられ、乳首の勃起がこすり付けられる。
手に取り、指で嬲り、濡れそぼった女の一人を、勃起の上に引き寄せる。
「んはああああんっ!」
男に十分こなれたはずの膣も、猛々しいウェモンの凶器に身を震わす。
ひざの上で、思わず腰を使い、それに沿って、女体が激しく動く。
「はひいっ、ひいっ、ああっ、あっ、ああああ!」
無骨な指先が、二つの穴を嬲り、長い黒髪が激しく打ち振られた。
「んはあんっ、ああんっ、あっ、あふっ、」
浅黒い肌に、汗が輝き、女の熟れきった香りが、洞窟に充満する。
抱き寄せると、女たちは、身体をこすりつけ、股を押し当て、
あえぎを耳に刺し込み、ウェモンを求めてくる。
くねり動くペニスに、のけぞった女が痙攣した。
「んはああああぁぁぁぁ!!」
高く掲げた尻を、立ったまま刺し貫き、
黒光りするペニスが、ぬらぬらと律動を繰り返す。
「ひあっ、ひっ、ひあぁっ、壊れるっ、壊れるうっ!」
女のあそこは、離すまいとくいしばるように締め付け、
ウェモンの子種を搾り取ろうとからみつく。
ゆさゆさと揺れる胸が、汗をはじき、しぶきを散らす。
肉のぶつかり合う音が、暗がりに響き、
あえぎと溶け合っていく。
ぐっと腰を入れ、深く突き入れた。
「ひぎいいいいいいっ!!」
ドビュグッ、ドビュグッ、ドビュグッ、
女の胎は、熱い白濁にあふれる。
横たわる巨体にまたがり、細い裸身が己の中全てを、
それで満たそうとする。
愛液がトロトロと伝い落ち、ベラルルの内股を濡らす。
ウェモンの顔には、別の女がまたがり、しゃぶられ、すすられる快感に悶えている。
襞を舌がまさぐり、唇が愛液をすすり、
美しい腿をかぶりつくようにあじわう。
数度目の肉欲に、まだ苦痛をともないながらも、
ベラルルは、至福の表情で、たくましい男を見つめ、
自分を染め上げる男根を感じ取っていく。
ジュプ、ジュブッ、ジュプ、ジュブッ、
深く腰を落とすたびに、底に突き当たる衝撃が、脳髄まで打ち響き、
中をゴリゴリとこする筋が、胎内に刻みつけ、刻印していく。
赤い頬をのけぞらせ、夢中で腰をうごめかし、
己の中全て、この男に捧げたかった。
脈動を感じ、深く、破れんばかりに突き入れる。
この男の、子種が欲しい、精液が欲しい、赤子が欲しい。
「くうううううううううっ!!」
ドクンンンンッ、ドクンンンッ、ドクンンンッ、
のけぞった細い裸身に、灼熱する精液が突入した。
「姫様、無事か?!」
宵闇の洞窟に、男の声がした。
「姫様?」
ウェモンのつぶやきに、ベラルルは前に出た。
「ベラルル・ディシモ・ゾン・マテンタァク、ここにいます。」
屈強そうな男性の砂エルフが、その前に次々とひざまづいた。
彼女は、砂エルフの中でも『五つの指』と呼ばれる位の高い部族の娘。
迎えに出た者たちには、『姫様』なのだった。
「この方は、ウェモン。私を助けてくれたお方、私の男です。」
100名あまりの砂エルフの男女は、おおっと声を上げた。
カカカと、中では最年長らしい派手な羽飾りを髪に刺した男が、
大きく笑った。
「姫様は、その男と新しく部族を作られますかな?」
砂エルフたちはどっと沸いた。もちろん、冗談である。
彼らは、かなり陽気な種族らしい。
この連中にとって、公然と男女の関係になるのは、何ら恥ずべきことではなく、
種族が違っても、身内として許可されることを意味する。
本来、多夫多妻制の風習を持ち、夫婦と言う習慣を持たない砂エルフは、
さほど種族にもこだわらない。
これは、極めつけ厳しい自然環境の中で、
種族を保つために自然に起こった制度らしい。
ちなみに、子供が出来たら一族全部で育てるのだそうだ。
また、ウェモンの態度も奇妙に思われるかもしれないが、
彼はエカテリナがいない間は、ルイーデの館の娼婦と寝る。
彼ほどの精力の持ち主が、何日もがまんするのは大変な苦痛であり、
館の娼婦とのSEXは、ルイーデとの取り決めで、給料の内になっている。
エカテリナの性技を、身を持って知っているウェモンは、
性技を娼婦たちに伝える手段としても、なかなか優れている。
何より、彼は館の女たちに非常にモテる。
彼に声をかけられると、皆ウキウキしてついてくるほどだ。
エカテリナも、ウェモンを束縛するつもりはまったく無い。
ウェモンももちろんそうだ。
愛情にSEXは必要だが、性欲と愛情が違うことは、二人とも知り抜いている。
大勢の美しい女たちとSEXをしたウェモンだが、
エカテリナへの思いは、少しも揺らぐことはない。
「さて、姫様。先刻の白いエルフの事ですが。」
どうやら、エカテリナの手がかりが見つかったらしい。
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