■ EXIT      
船ババア その2

元々小柄なエカテリナ、 その足は、とても小さくて可愛らしい。

チャイナドレスが好きという商人は、 良く似合うスリットの深いチャイナに、満足げに眺めていて、 その小さな足に注目した。

「これだああ、この足だあっ!」
この男、小さな足に異常にこだわる性癖だった。

ガーターストッキングの足を上げると、もう変態丸出し。
匂いは嗅ぐわ、撫で回すわ、キスしまくるわ、 よだれがたれてたりする。


『やっぱりいるんだなあ・・・』
ルイーデに聞いてはいたが、ここまでフェチは初めて見た。
そして、さすがフェチだけあってこだわりがすごかった。

「これはいいストッキングだが・・・こっちを使ってくれえええぇ!」
その商人がわざわざ出してきたのが、最低で薄っぺらな化学繊維のストッキング。
正直、かなりペラペラで、シャラシャラ音がする。
もちろんはき心地は最悪。

だが、それでもその足でためしてみると、男の反応がすごかった。

「うおおっ!」
エカテリナは後ろに手をつき、 脚を大胆に開いて、足指で脈打ってる陰茎をムニッと掴んだ。

何しろ身体が柔らかい。
ほとんど目の前で、足指を手の指のように自在に動かし、 指と変わらぬほど器用にもみしだく。

「すごい、すごい、すごい、こっこれはいいぞおおおっ!」
最低のストッキングのシャラシャラ感が、 強烈極まりない刺激になっているらしい。

足指が撫で回し、さすりあげ、もみしだき、 白い下着がその下に息づき、うねうねと動いている。
目に強烈で美しく、あそこはたまらない刺激に包まれ、 商人は、そのまま足で三度もいってしまった。


後にエカテリナは、足コキをするときは必ずこのストッキングを着用し、 伝説の一つ『エカテリナの足技』とまで言われるようになるのだった。


ただ、自分は気持ちよくなりきれないので、ちょっぴり不満はあるのだが・・・。


ひょんなことから、エカテリナは船ババアと呼ばれる食べ物屋の船に乗り、 その船の老エシュに頼み込まれて、個人での娼婦をしてみることにした。

エシュの必死さに、何か感じたのと、 何となくワクワクしたからなのだが、これも無理からぬこと。
ほとんどかごの鳥だった彼女が、自分で勝手に動いたのは、 記憶を失ってからは、初めてなのだ。

その上、エカテリナには、売春につきものの暗さがまるで無い。
彼女を目にした客は、次々とその笑顔に飲み込まれていった。



3人目を回った所で、材木商人と職人の乗った船から呼び止められる。
商売が大成功で、酒盛りの肴が欲しいというのである。
できれば無視したいところだったが、これまたお得意さんだけに、 断ることも出来ず、急いで支度を始めた。

「あら、お手伝いしますね。」
「え?」
包丁すら持ったことが無いように見えたエカテリナが、 さっさと手伝いをはじめ、エシュに負けないような手際で料理を作る。 エシュは目を丸くした。

元々、エカテリナは料理を作るのも食べるのも大好きで、 これで落とされた男も数知れない。
ちなみに、今の愛人のウェモンもその1人だったりする。

おかげで12人前の料理が、あっという間にそろってしまった。


彼女が料理を運ぶと、船の男という男が目を剥いた。
このあたりは、異種族が元々多く、中央ほどは差別感がない。
エルフの美人には、素直に感嘆する素朴さがある。
しかも、ミニスカートに着替えているから、これはもうたまらない。

「しゃ、酌をしてくれ、たのむうっ」
職人たちがよだれを垂らさんばかりに懇願する。

「うちも商売、酌して欲しいなら、追加料金取るよ」
エシュは軽口のつもりだったが、 職人の頭は、『おうたのむぜ』と本気だった。
こうなると嫌ともいえない、しかもエカテリナはニコニコしながら、 さっそく酌を始めた。

エカテリナが酌をして回ると、胸元に、スカートに、 グレイン札(1500円ぐらい)が次々と突っ込まれ、 自分に酌をさせ、向かいの相手にも頼んでくる。
もちろん、彼女がていねいに腰を折ってお尻を動かすのを堪能する為だ。

しかも、エカテリナもサービス精神旺盛というか、 ただ正面から酌をするだけではなく、 職人のヒザにすわり、あるいはがっちりした肩に捕まり、甘いと息を吹きかけ、 さまざまなポーズでついで回る。
のぼせ上がって、鼻血を出すものが続出する。


長いまつげが濡れたように輝き、 上気した肌が、健康的に染まり、 しなやかな肉体は、輝くような色気を発していた。

酒が回り、ついに堪りかねた1人が、エカテリナを抱き寄せ、 「くっ、口移しで飲ませてくれえぇ」 と絶叫すると、躊躇無く柔らかな唇が、この世のものとも思えぬ芳香を流し込んだ。

「ずっ、ずりいぞ、お前だけ!」
彼女を抱き寄せようと、腰を掴み、あるいは胸を抱き、無数の手がエカテリナをもみくちゃにする。
エカテリナは、ためらいも無く次々と口移しで飲ませてあげた。

「だっ、だめだっ、もうたまらん!!」
ズボンを引きずりおろし、パンパンに張ったペニスがビンと飛び出す。

エカテリナの白い手が、はっしとそれを掴んだ。
ぐっとしごき上げられて、髪の毛が逆立つような快感が走る。
が、途中で指を止めた。

「ふふふ、してあげてよろしいですけど、ただでは出来ませんわ。」
まさに蛇の生殺し、男は財布をそのまま放り出した。
指と舌が、スススッとペニスを舐め上げ、前立腺の真下をコロコロと転がした。
「うおおおおおおおっ!」

ドックンドックン

目の前が真っ白になるほどの快感が噴き出す。

「うおおおおおっ、すげええっ」
「俺も、俺もしてくれええっ!」

財布が飛び、札束が跳ね回る。老エシュは大慌てだ。


口移しで酒(それもかなり強力なウォッカレベル)を飲ませたので、 エカテリナも少なからず飲んでしまっていて、けっこう酔っていたりする。

それでなくても、エカテリナに酌をされて、 かなり飲んでいた連中は、一気に理性が吹っ飛んでしまった。

「やあああん、こんなにおちんちんがいっぱいいいぃ。」
エカテリナは本気で嬉しそうに叫んだ。

ほてった頬が色気を放ち、 みんなが手拍子するのに合わせて、服も下着も色っぽく脱ぎ捨てる。
もちろん、服も下着も奪い合いだ。

裸のエカテリナをテーブルに仰向けに乗っけ、 両手と口には、ペニスを掴まえさせ、 身体には、料理を乗っけて文字通り女体盛り、 それを口で食べたり嘗め回したり、 ソースが白い肌を伝うのをすすり上げる。

ピンピンに立った乳首をチュパチュパ吸われ、たまらず身体を震わせる。
「やあああん、くすぐったいですううぅ」

そのくすぐったがりを喜んで、男どもはペロペロ嘗め回す。
また、肌がいい匂いなので、ますます夢中になる。

「んふっ、んっ、んふっ、んんっ、んうんっ、んふっ」
くすぐったさに身体を震わせながらも、 ペニスを咥え込み、夢中で嘗め回し、すすり上げていく。
細い指がたくましい陰茎をしごき上げ、こすりまくり、 たまらず次々と射精する。
「んんっ!!、んっ、んっ、」
コクッコクッと、細い喉が次々と男性のエキスを嚥下し、 本当においしそうに、滴りを舐め取っていく。

「お嬢ちゃん、腿を閉じてくれや。」
きゅっと腿を閉じると、あそこの上にとくとくと冷たい感触が注がれた。

「きゃあんっ!」
冷たいががまんして、腿をしっかりと閉じておく。
琥珀色の中に、ゆらゆらと金髪が揺れる眺めは、ワカメ酒というあれだ。
どうりであそこを責めないと思ったら、これをやりたかったらしい。

男どもはピラニアのように群がり、次々とエカテリナのワカメ酒を堪能した。
しかし、これは粘膜から吸収されるので、エカテリナも間接的に酔ってしまう。

最後の一滴まで嘗め尽くされ、 当然舌先に、散々茂みからスリット、クリトリスまでもてあそばれて、 あそこがヒクヒクしているエカテリナ、目が据わっている。

「今度はぁ、私にぃ、お酌してくださああい、おちんちんでぇ。」
もちろん、下の口に飲ませてということだ。
ヒザに乗っかられた材木商人のオヤジは、 魔術のような手わざで、立派な黒光りする代物を引き出され、 熱いトロトロの中に吸い込まれた。

「うおっ、おおおお、すげええええっ!」
アンアンいいながら、腰を振るエカテリナに、 黒光りするペニスは、ガッツンガッツン突き上げる。

白い肌に食い込む黒い濡れた肉柱、 淫らな欲情に染まった顔が、妖しく、美しく、のけぞり、あえいだ。

「あはああああああんっ!!」
ドビュウウッ、ドビュウウッ、ドビュウウッ、ドビュッ、ドビュッ、

熱い酒にもにた強烈なエクスタシーが、脈動とともにほとばしる。
腰をくねり、ひねり、絞り上げて、 脈打つそれを、たっぷりと胎内にすすり上げた。

「ほらああ、もっとくださあああい。」
別な職人に跨りながら、ゴツゴツした陰茎がめり込む快感にがくがくと震える。 自分からお尻を揉み広げると、別の男があてがった。
「きゃあああんっ、すごいいいっ!」

ゴリゴリゴリッ、めり込む音がして、 エカテリナは舌を出してあえいだ。

口にあてがわれて、すぐに咥え込み、夢中で頭を動かす。
両手に握らされると、喜んでしごきまくる。
船は乱交パーティ会場と化した。


「んぶっ、んんっ、んうううっ!!」
口にどっとほとばしるそれが、ピンクの唇から白く滴る。

腰をつかんでいた手が、ぐいとひきつけた。
根元までめり込んだそれが、激しく胎内で震えた。

ビュグッ、ビュグッ、ビュグッ、ビュグッ、

「くはああぁぁぁぁぁんっ!!」
のけぞりながら、絞り上げ、 あえぎながら、別の男を咥え、 右と左から、顔にぶっかけられ、 アナルにも、痙攣がほとばしる。

「すげええっ」
「さっ、最高だああっ!」
「わっ、私も最高ですううううっ!」

別の男に跨りながら、エカテリナは心底嬉しげに声を上げた。
群がる男たちが、穴という穴を犯し、 背中に浴びせ、お口に飲ませ、胸に浴びせる。
泡立つ胎内に、次々と精液が充填され、子宮いっぱいに男性の精子が跳ね回る。

「はひっ、はひっ、あっ、ああんっ、すっ、すてきいいいいんっ!!」
美しい娼姫は、激しい律動に身を任せ、快楽を嬉しげに貪り続けた。
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