ケダモノタチ
先日の招待から1ヶ月、再びエカテリナはフェリペに呼ばれた。
もちろん、ルイーデがため息をつくほどの、莫大な前金が支払われている。
今度は王都の東の山にある大邸宅だった。
また、例の二人もきていた。
だが、もう1人、いや一匹。
細身だが、エカテリナと同じぐらいの体長と、
ふさふさとした金色の毛を、つややかにとかしつけられた、
上品なまつげの長い犬がいた。
「アルフォンス、ごあいさつなさい」
サーニャ・エグゼリオンが声をかけると、
アルフォンスはとことこと歩み寄り、エカテリナの手をぺロリとなめた。
「かわいいですねえ」
生き物が好きなエカテリナは、思わずしゃがみこみ、
さらさらした頭をなでると、アルフォンスも甘えた声を出し、
頭をエカテリナにすりつけてくる。
「ほお」
「あら」
フェリペと、リンゼ・ワグナリウスが、感心したような声を上げた。
アルフォンスは非常に誇り高い犬で、おとなしいが簡単には親愛の情は見せない。
初対面の相手に、甘えた声を上げるのは初めて見た。
「あらあら、アルフォンスもエカテリナを気に入ったみたいねえ。」
にこやかな微笑の下に、かすかに淫靡な艶が隠れている。
エカテリナがウェルサンダルスを奏で、休息を入れているときだった。
「フェリペ様、リンゼ様、王都からご連絡が入っております」
むっとした顔をする二人、
「人の休みに、何と無粋な。」
「今日は完全休養と言ってあるのに。」
そこへ、さらにメイドが入ってきた。
「サーニャ様、会社から緊急の連絡です」
がっかりした顔で、ため息をついたサーニャは、
「まったくもう、アルフォンス、エカテリナの側にいてあげてね。」
おとなしくしていたアルフォンスは、オンと一声鳴くと、とことことエカテリナの側に寄り添った。
「ああ、そうだ。エカテリナ、せっかくだからアルフォンスと散歩をしてくるといいわ。
この屋敷の裏手はかなり広いから、気持ちよくてよ。」
「ありがとうございます。いきましょうかアルフォンス。」
アルフォンスは嬉しげに一声鳴いた。
フェリペの屋敷は山にあると書いたが、正確に言えば、
屋敷の中に山があると言っていい。
奇岩が偉容をほこり、美しい林や森がていねいな手入れと細心の注意を払って植えられ、
季節ごとの美しさを引き立たせるように整えられている。
いまは初夏だが、木陰が陽射しを適当にさえぎり、けっこう涼しい。
木漏れ日の中、緑の風を、エカテリナは胸いっぱいに吸った。
散歩コースの折り返し点は、美しい小さな滝があった。
高さは3メートルほどで、水量もさほど多くは無いが、水はきれいで澄み切っている。
汗をかいていたエカテリナは、ローブとサンダルを脱ぎ捨てると、
冷たい水を浴びた。
「きもちいい・・・」
アルフォンスも、暑かったのか滝の側で、
エカテリナの足元にまといつき、嬉しげに口をあけて清水をなめた。
水玉が、金の髪を、柔らかいほほを、細い首から膨らみかけた胸元を、ころころと流れ落ちていく。
水は合わさり、流れとなってへそから淡い茂みへと流れ、しろい肌の奥へ入り、
なめらかで細い腿を伝い落ちていく。
身体のしずくをはらい、草原に戻ると裸のまま柔らかい草の上に座った。
どこかで、細い鳥の声のような音がした。
『なんの鳥かしら・・・』
風にふかれ、目を細めていたエカテリナに、ぺろりと温かい舌がなめられた。
アルフォンスが激しく尻尾を振りながら、エカテリナをじーと見ていた。
「あっ、こら、やんっ」
アルフォンスの長い舌が、エカテリナの身体中のしずくをなめだす。
白い首筋から、鎖骨のくぼみ、胸元へ、
くすぐったがって、体制が崩れた所を、上手に身体をのしかけ、
膝が開く動きに合わせ、身体を押し入れて、さらに体重をかける。
エカテリナは穏やかに草の上に押し倒されてしまった。
「こらあ、だめよアルフォンス、え・・あんっ!」
胸をもてあそぶようになめられ、
長い舌は蛇がはいずるようなぞくぞくする感覚を伝える。
しかも、毛深い身体を、エカテリナの腿の間に深く割り込ませ、
小刻みにこすりつけてくる。
犬とは思えないほど細い毛は、
内股、腹部、へそ、そして陰部を刺激する。
「くっ・・あっ、やっ・・」
ちくちくする感触と、思わぬ攻撃に、
もともと感じすぎるほど感じやすい身体は、スリットをこすられるたびに、
快感を感じ、思わず震えていた。
脚を閉じたくても、たくましいアルフォンスの胴に押さえられ、
こすれるたびに、腿を絞めつけてしまう。
ハッハッハッ
アルフォンスの息が荒く、聞こえた。
これまでと、何か違うものが、脈打ちながら腹部に当たった。
『え・・こ、これって・・』
赤く長い、
竿のように長大なものが、アルフォンスの股間からぬっと伸びていた。
人間のそれに比べても、細身だが異様なほど長く、びくびくと脈打っている。
それに気がつき、もがこうとするエカテリナに、
引いた犬の腰が、ぐいと、ねらいすまして突き出された。
もがく動きに、のしかかられて腿が広がる。
グリュリュリュッ
「ひ・・・・っ!」
グリュッ、ズッ、ズブッ、
「だっ、だめっ、アルフォンスだめえっ!」
絶叫するエカテリナの、
激しく蠕動する胎内に、
ねじれた肉が深く押し込まれた。
「ひいっ!」
ヌルヌルする細身の肉、それがエカテリナの中を深く刺した。
串刺しにされたような錯覚が、お腹の奥まで届いている。
あえぎながら、舌が、首を振るエカテリナの顔をやさしく嘗め回す。
激しく腰を振りながら、しっぽがうれしげにパタパタと振られていた。
腰が荒々しく動き、弱々しくもがくエカテリナを深く征服していく。
皮のむけた赤い肉が、エカテリナの奥をゴツッゴツッとたたき、
毛の生えた皮が、陰唇をこすり、中を刺激してくる。
二重の刺激が、身体の奥を突き、秘所を刺激し、
のしかかる犬の身体の感覚が、めまいがするような惑乱を引き起こす。
「だめ・・やあ・・・だめえ・・・」
涙声であえぎながら、もがくエカテリナに、
アルフォンスは優しくなめまわしながら、腰をさらに激しく振りたてる。
ドクンッ、ドクンッ、
脈動が急に強まる。
ギュッ、グリュッ、
「えっ?!」
性器の中ほどから急激に膨らむ。
「ひいいっ!」
深くはまり込んだペニスは、いきなり倍近く膨らむ。
これが犬の射精する用意。
「いっ、いっぱいっ、にっ、あひいいっ」
細身のペニスが先端部を強烈に膨らませ、
抜けないようにして、メスの胎に精液を注ぎ込むのだ。
アルフォンスは腰を痙攣するように振りまくり、
エカテリナを奥底から揺さぶり、のたうたせた。
泣きながら腰をくねらせ、のがれようとするが、
それはがっちりとエカテリナの最奥に食い込み、
アルフォンスから離れることは出来ない。
オウンッ、オウウウンッ、
アルフォンスの脈動が早まる、
腰が激しくぶつけられ、身体が揺さぶられる。
あそこが膨らみきって破裂しそうになる。
息が苦しい、あそこが壊れそう、
のがれられない状態を、必死でもがき、あがくが、
奥をぶつけられ、突き上げられ、身体が、腰が砕けて言うことをきかない。
ビクビクビクッ、
「いあ、やめてっ、いやあああああああっ!!」
ドビュウウウウッ、ドビュウウウウッ、ドビュウウウウッ、
獣の白濁が、エカテリナの胎にどっとほとばしった。
異様な感触が、感じたくない快感をエカテリナに注ぎ込む。
獣は、目を血走らせ、腰を狂ったように振り続ける。
身体がガクガクと揺さぶられ、はずれようの無いペニスが膣を揺さぶり、中を掻き混ぜる。
人ではありえない量が、どっと濁流と化して襲いかかり、中に注ぎ込まれていく。
草がひきちぎられ、香りがあたりに漂う、
木漏れ日が、白い肌を彩り、
獣の欲情が、繰り返し腰を突き上げ、揺さぶり、ほえた。
ドビュウウッ、ドビュウウウウッ、ドビュウウッ、
思い出したように、腰をビクビクと震わせると、
エカテリナの中に、射精を繰り返す。
「ああ・・やめて・・・やあ・・・」
涙を流しながら、その感覚に身体が応えている。
キュウ〜〜ン、キュウ〜ン、
凶暴に腰を使い、エカテリナを犯しながら、
甘えた声を上げて、顔をすりつけ、エカテリナの涙をなめ取っていく。
「ず、ずるい、アルフォンスっ、ああんっだめえっ!」
凶暴に犯しながら、甘えついて、嘗め回して、母性本能を目いっぱいくすぐりまくる。
『これじゃ抵抗できないですうううっ』
グチャッグチャッ、ジュブッ、ジュッ、グチュッ、グチャッ、
お腹の中がシェイクされ、詰め込まれた精液が鈍い音を立てて波立つ。
しだいにエカテリナの身体は柔らかく、無抵抗になっていく。
アルフォンスはそれをいいことに、さらに柔肉を貪り、
のたうつ粘膜の奥へ、腰をのけぞらす。
ビュグッ、ビュグッ、ビュグッ、
「あひいいいいっ!!、らっ、らめえっ!、ああんっ、アルフォンスぅ・・・」
注ぎ込まれるたびに、腿が犬の胴を締め付けていた。
甘えつくように、顔をすりつけられ、
愛情を込めてペロペロとなめられると、だんだん、もうどうでもいいような気分になってくる。
いつしか、意識がもうろうとして、
アルフォンスを抱きしめていた。
飢えたように、身体がえぐられ、
濃い精液が、激しく揺れて、掻き混ぜられて、
何度も、何度も、アルフォンスに貪られて、のけぞった。
「ふう・・・なんてきれいな」
「ああん、もっと犬を連れてくればよかった。」
モニタールームでは、3人が恍惚とした顔で、犬とエカテリナの痴態を堪能していた。
アルフォンスは、サーニャに徹底的に仕込まれたSEX犬。
彼女の趣味の一つが、仕込んだ犬に女性を嬲らせること。
獣姦嗜好があるらしい。
「うっふふふ、アルフォンスすごいでしょう、エカテリナ。」
選びに選び抜いたアルフォンスは、勃起したペニスが異様に長く、
普通ならバックからしか入らないところを、前からでもらくらくと女性を陥落させる。
「あああ・・・、アルフォンス・・・、あひいっ!、ひあっ!、あっ!、またああっ!」
うつろな目のエカテリナは、今やアルフォンスと抱き合い、
狂おしく腰をあわせ、くねり、乱れ続けていた。
アルフォンスはレズのお手伝いから、いろいろないたずらまで、さまざまな訓練をほどこされ、
特定の音波を流すことで、命令を伝えることができる。
アルフォンスが襲ったのは、もちろん彼女たちのいたずらなのだ。
「うふふふ、もっとおとしめたいのう。」
フェリペのひねくれた愛情は、愛するものを嬲り、もてあそび、おとしめたい、
その感覚に非常な欲情を感じてしまう。
ましてそれを、データ画像に納める時は、激しいエクスタシーすら感じてしまうという、
始末におえぬ嗜好を持っていた。
フェリペが、同じように訓練していた犬を離させた。
アルフォンスほど細やかではないが、
ドーベルマンとシェパードを、女性をもてあそべる様にしこんである。
「犬に焼いてるの?」
リンゼがくすりと笑った。
「ああ、焼いておる、犬にな。」
フェリペが苦笑する。
あの3匹の犬は、自分たちの身代わり。
犬となって愛したいほど、惚れてしまっていた。
「ほんと・・・ケダモノね、私たち。」
リンゼがくすりと笑った。
「よいではないか、ケダモノならケダモノらしく愛してやろうぞ。」
悠然とうそぶくフェリペは、堂々としていた。
「いいわ、喜んで愛してあげましょう。」
サーニャが言うとリンゼも同意した。
この3人の同意が、後にエカテリナをとんでもない位置へ押し上げることになる。
ようやくアルフォンスが身体を離すと、
エカテリナはあられもなく脚を開いたまま、ぐったりとあえいでいた。
強烈過ぎる体験は、エカテリナの意識を朦朧とさせ、
まるで数十人の男性から強姦されたような衝撃を、身体の芯に残していた。
あそこからおびただしい精液が逆流してくるのが感じる。
犬の精液が、どろどろと、流れ落ちてくる・・・。
ぺろっぺろっ、
びくっ、
開いた脚の間に、巨大なシェパードが顔を突っ込み、優しくなめまわしている。
胸に、腹に、アルフォンスとドーベルマンが、ペロペロとなめている。
「ひゃんっ、あんっ、ああんっ」
身体中を嘗め回され、あそこをしゃぶり倒され、
エカテリナは、もう何が何だか分からなくなってくる。
しかも、3頭ともペニスが赤く膨らみ、凶悪にのびていた。
ズキンッ、
それを見るだけで、エカテリナはぼーっとなってしまう。
理性のたがが外れてしまい、
あそこが、熱く潤んでいた。
「ひあっ!、あっ!、ああっ!」
突き出した尻に、犬の身体がのしかかっていた。
グズッ、ズッ、ズブッ、
猛々しくのびたペニスが、柔らかそうな陰唇を暴力的に広げ、貫き、ガツガツと貪っていた。
風がほてった頬をなで、
優しい舌が、それをペロペロとなめる。
膨らんだペニスが、奥深くはまり込み、
あそこがはじけそうに膨らむ。
「あひいいっ!、はあんっ!、裂けちゃう・・・っ、ああっ、あうっ、あひっ、そこおおっ!」
あえぎ、痙攣する丸い肩。
自分が犬そのものになったかのように、
エカテリナは四つんばいに這い、犬たちに犯されていた。
アウッ、アウオオオオオオンッ
「いくっ、いく、あひいいいいいいいっ!!」
シェパードの腰が深くうがちこみ、
ビクンビクンと痙攣が打ち込まれる。
ドビュウウウウウウウッ、ドビュウウウウウウウッ、ドビュウウウウウッ、
大型のシェパードが、それにふさわしい濁流をほとばしらせ、
エカテリナのなめらかな腹部が膨らみ、震えた。
『おなかがっ、お腹がすごいいっ!、はじけっ、ちゃううっ!』
獣の精液が、けがれなく白い身体を、奥の奥まで汚し尽くし、
本能のままに孕ませようと、何度も、何度も、腰を突き上げる。
脈動がペニスを震わせ、ぎっちりと膨らんだ膣をゆすり、射精が直撃する。
きれいな尻が、フルフルと痙攣する。
「はひっ、はひっ、あぐっ、あっ、熱いいいっ!!」
がつがつと突きたてる腰、
繰り返す脈動に汚され、粘膜が震えわなないていた。
アルフォンスを抱きしめ、のけぞりながら、
待ちわびているドーベルマンをなで、
そして、あえいだ。
「ひっ、いいっ、あっ、ああっ、熱いっ、すごいっ、まだっ、まだくるうっ!」
広がりきった陰唇の縁から、漏れでた精液が、ぼとぼとと滴り落ちる。
アルフォンスがのけぞりあえぐ顔を優しくなめ、
ドーベルマンが、首筋を撫で回すようになめてくる。
犯される倒錯の快感と、犬たちの無心の愛情、
快楽が理性をやすやすと押し流していく。
いつしかエカテリナは犬の動きに合わせ、腰を振っていた。
「ああっ、アルフォンス、いいっ、いいのおっ!」
犬の愛情も、人の愛情も、快楽の海の中でドロドロに溶けてしまい、
もう入れ代わる犬を、歓喜と愛情で受け止めてしまっていた。
一匹のメス犬と化して、エカテリナは3匹の犬から繰り返し犯され、堕ちていった。
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