女皇の招待
無音ヘリが1時間近く飛んだ。
降りた場所は、山間にある古風な城。
どこに道があるのかも分からない深い山奥に、
古い石造りの大きな城だけがこつぜんとある。
「こちらでおめしかえをお願いいたします。」
エカテリナは、服はもちろん、下着まで全て着替えさせられるのにめんくらった。
薄いレースの下着に、薄絹の長いローブ、
彼女の肌も、身体の線も透けて見えてしまう。
『なんだか裸よりはずかしい』
ここはフェリペの山荘。
彼女が年に一,二度息抜きに訪れる。
滅亡したエルフの一族の城だったという。
そのせいだろうか?、不思議な懐かしさを感じるのは。
先日の大舞台の後、フェリペはウェルサンダルスの奏者としてのエカテリナを認めた。
『エカテリナを正式に招待したい』
フェリペの正式な招待状に、ガッハは顔色を変えた。
『トラの口にえさを放り込むようなものだぞ!』
だが危険は承知のうえで、ルイーデは送り出した。
煮ても焼いても食えないフェリペが、正式に招待するのだ。
こういう人間が一度約束をすれば、絶対に破らない。
正式に招待した客に何かあれば、フェリペの面子は丸つぶれになる。
軽くすばらしいサンダルは、編み上げた繊維の刺激が心地よい。
空調と自然の風が違和感なく混ざり合い、静かに穏やかな風を流していく。
すそをわずかにひるがえしながら、しずしずと進むエカテリナは、
むしろ品格と威厳を持ち、まるで城の元からの住人であるかのように、
建物と調和していた。
メイドたちは、仕込まれた作法ではなく、
その威厳にうたれて、おもわず頭を下げていた。
彼女が入ってきたとき、フェリペですら目を見張った。
『まるで、エルフの王女のような・・・』
そんなはずはなかった。彼女は天涯孤独の一娼婦に過ぎないのだから。
無数の男にその肌をまかせ、夜ごと男達のなぐさみものになる、
そんな娼婦が、なぜこれほどの威厳と品格を持つのだろうか?。
フェリペの直感がどれほど真実の核心に触れているか、
神ならぬ身に分かるわけも無いが、
彼女は首をわずかにふり、自分の疑念を放り出した。
『こういう娼婦もいるのかも知れないわね。』
常識の殻は、恐ろしく強固なものだ。彼女も例外ではなかった。
フェリペの二人の友人たち、
情報局局長リンゼ・ワグナリウスに、大財閥サーニャ・エクゼリオンも、
エカテリナを招いたと知ると、全ての予定をキャンセルしてかけつけていた。
エカテリナの透ける肢体に、うっとりとした目を向け、
やがて響き渡るウェルサンダルスの音色に、天にも昇る気持ちで耳を傾けた。
「そろそろ疲れたであろう。休憩を入れようではないか。」
エカテリナの額に光る汗に、フェリペは休憩を告げた。
「汗もかいているようじゃの、わらわたちと来るがよい。」
薫り高い紅茶を飲みおわると、彼女は立ちあがった。
西の塔へ高速リフターが彼女たちを運んだ。
「すごい・・・」
巨大な自然石、無数の美しい植物、
豪奢を極めた浴槽から澄み切った湯や、さまざまな良い香りと色の湯があふれ落ちる。
天井も高く、広さはあきれるほどだった。
「小さな城じゃが、この風呂だけは自慢でな。」
メイドたちが、まるで手品のように4人の服を脱がし、髪を包み、お風呂支度をさせてしまう。
だが、その手際が止まる瞬間がある。
エカテリナの肌を見、触れた時、熟練したメイドたちですら一瞬とまどった。
きめ細やかで全身シミ一つなく、その肌合いは吸い付くような感触。
その気の全くないはずだったダークエルフのメイド長クルーアすら、
指先から背筋へ走る快感の波に、動きを瞬時止めた。
グラマーなフェリペも、細身のリンゼやふっくらしたサーニャも、
毎日ていねいに磨き上げられるすばらしい身体なのだが、
エカテリナの妖精じみた美しさには、
3人ともどうしても目が吸い寄せられてしまう。
「うふふふ、すばらしい肌じゃのう。」
「ああ、縄がにあいそうだわ、あの細い身体」
「ルビーが似合いそうねえ、ピアスなんかどうかしら」
なんともぶっそうなお話に、ちょっと困った笑いを浮かべながら、
身体を流され、とろけるような湯に誘われる。
「どうじゃ?、この湯は」
「とてもなめらかなお湯ですね、そして大地の力を感じます。」
「地下1千メートルから引いた高温の温泉を、1日かけて緩やかに冷ましたものです。
肌にも身体にも、とてもよろしいのですよ。」
側のクルーアが説明した。
「じゃあ、次は洗い場へいきましょう
サーニャがニコニコしながら誘った。
大理石のベッドが数個並び、その上に特殊なジェルを封入したマットをしいて、
横たわった全裸の女性たちを、
胸と腰だけを覆ったメイドたちが、ていねいに磨き上げていく。
人の手でていねいに洗われる感触は、
奇妙な心地よさとゆらゆらとしたエロスが身体をほぐしていく。
「あんっ、そ、そこは」
ふっくらとした秘所にまで、手入れの指先が伸び、
慣れていないエカテリナは思わず声を上げる。
「エカテリナ、こういうものもいいものじゃぞ」
フェリペがくすりと笑った。
ていねいに洗われ、手入れの香油をぬられ、アナルまで掃除されて、
慣れていないエカテリナは、顔を赤らめながら、声を上げないように耐えていた。
だが、
チュッ
「あひっ!」
唇が、優しくアヌスに触れた。
『こ、こんなこともするのかしら。』
濡れた舌先が、ぞろりとなめあげた。
びくっ、びくっ、
「ああら、フェリペずるいわ」
え??。
目を開くと、目の前にリンゼの冷たい美貌があった。
唇を奪われ、舌を差し込まれる。
「抜け駆けは許せませんわよ。」
背中にサーニャの豊かな乳房の感触が触れ、
細い指先がエカテリナの可愛らしい乳首をとらえ、もてあそびだした。
「んっ、んんっ!」
甘いだ液が、口内を流動している。
妖しい舌先が、エカテリナのクリトリスを探り出した。
指先が胸を嬲り、腹からへそを撫で回した。
「んんっ!、んっ!、んうううっ!」
指先が差し込まれ、長い爪が微妙な刺激を内部に加え、探りまわす。
耳をなめられ、くわえられ、白い肌が何度も震える。
背筋に走る柔らかな感触と、指先の容赦ない探索があえぎを激しくしていく。
『なんて、何てすばらしい香り!』
フェリペは、立ち上る香りに陶然となり、内股の真っ白い肌に頬をこすられ、
エカテリナを激しく貪った。
リンゼは、犬歯をかすかにあて、痛みと快感のギリギリのラインを責めながら、
爪をかすかに走らせ、白い肌に残るわずかな痕に、自分の高ぶりを必死で抑えた。
サーニャの柔肌と、エカテリナの肌が絡み合い、しだいにどちらがどちらか分からなくなっていく。
エカテリナの快感が、サーニャの肌を震わせ、指先にまといつく肌が背筋をぞくぞくと震わす。
「んはあああんっ!」
「くううううっ!」
「んはあっ!」
「にゃあああんっ!」
責めていたはずの3人も、いつしか陶酔に巻き込まれ、
そろって声を上げながら、痙攣とあえぎの中に痺れた。
「なんと・・・なんとすばらしい・・・もうがまんできぬわ」
無表情なメイドが、それを銀の盆にのせて持ってきた。
大ぶりの双方向ディルドーと皮の止め具を、フェリペは手馴れた手つきで自分に差し込み、
腰にぱちりととめた。
大ぶりの蛇のようなグロテスクなものが、豊満な女性のあそこに生えている様子は、
異様な迫力がある。
上気した顔で、その様子を見ていたエカテリナは、
彼女がつけおわると、ゆらりと身を起こした。
「うふふふ・・・」
全身を嬲られて、陶酔と興奮が混ざり合った意識は、
軽い酩酊状態だった。
フェリペは抱きつかれたかと思うと、
貪るように唇を奪われ、深く喉まで舌を差し込まれて、
甘いだ液が混ざり合い、思わず吸いあってしまう。
強烈なキステクニックに、フェリペが我を忘れ、
気がつくとベッドに押し倒されていた。
クチュリ・・
「んっ、おっき・・んんっ!」
細いしなやかな身体が、大きく割れて、まがまがしいディルドーを飲み込んでいく。
「あっ、ひあっ、ああっ!、そっ、そんなっ!」
当然、ディルドーはフェリペの中にも入り込んでいるが、
エカテリナが強く膣を動かすと、
その微妙なうねりが、胎内にもぞり、もぞりと動き出す。
そしてエカテリナの細い腰が、クイックイッ、と中の感触を楽しむように、
くねり、よじれ、ぶつけてくる。
もちろん、こすれる感触がエカテリナの方が激しく、感じる。
だが、その蠢きがじんじんと伝わると、フェリペもおかしくなってくる。
思わず腰を突き上げ、下から深くえぐるようにこねくる。
「ひあっ、あんっ、ああっ!、すごいですうっ、」
甘い声を上げ、身体中でこすりつけるようにしながら、
フェリペを快楽でからめとっていく。
「もうっ、じぶんだけえっ!」
「見てるだけじゃ、欲求不満になるぞ」
サーニャとリンゼがぶうぶう文句を言う。
「お二人もっ、あっ、くっ、参加されませんか?、
ほらっ、わたしっ、3人相手でも、だいじょぶですっ!」
楽しげに微笑みながら誘われ、二人は顔を見合わせると、同じ物を取り寄せた。
「んっ、んうっ、んっ、んんんっ!、んふうんっ!」
「くはっ、あっ、なんてっ、娘なのっ!」
後ろからお尻を犯したリンゼは、
エカテリナとフェリペ二人を同時に犯しているような光景に、
思わずサドの興奮を高ぶらされてしまう。
フェリペの美麗な脚を持ち上げそれを脇に抱え込み、
エカテリナの可愛らしい尻に、狂ったように突きまくる。
「んあうっ、ああっ、あはああっ!」
「くうっ、そっ、あっ、はげしっ、」
ディルドーでつながりあっただけのあそこが、
激しく揺さぶられ、脳天に突き当たるような刺激となっていく。
エカテリナがくいと身をよじり、唇を絡ませると、強烈な快感がからみつき、びりびりとしびれる。
「にゃあんっ、そんあっ、あうっ、」
口にくわえられ、手で微妙なゆすりを使い、胎内をもてあそぶように動かされ、
サーニャは思わず声を上げる。
奥のほうにある快感のスポットを探り当てられ、
そこをクリクリとこねられると、思わず小水を漏らし、のけぞった。
「ひああっ、だめえええっ!」
「もうっ、そんあっっ、わらわもっ、いきそうっ」
狂ったように全身を波打たせ、
エカテリナを突き上げ、リンゼをゆすり、同時に深くえぐられていく自分に、
乳房をこすりあわされ、乳首同士がもつれ合い、蠢きが伝いあって悶え狂う。
「いくっ、ああっ、いく、いく、いくううううううっ!!」
全員の声が混ざり合い、絡み合い、広い浴槽を淫らにこだましていった。
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