■ EXIT
金色の来訪者U・その3  18禁分岐編


(『金色の来訪者U・その3  18禁分岐編』は、あくまでMORIGUMAが二次創作として想像したHストーリィですので、金色の来訪者本編には一切かかわりありません。)


想像していたより、フューリーの『いいこと』というのは大したことはなかった。

外へ出て、散々いろいろなところを連れまわされたのだ。どうやら初めて来た首都の観光をしたかっただけのようである。
くたくたに疲れたが、下手なことをされるよりよかったように思う。

2人は家に帰ると、夕食をとった。その始終、フューリーがフレリアをからかい倒していたのは言うまでもないだろう。その間、フレリアの顔が始終茹蛸のごとく真っ赤になっていたことも。

そして、夜。

「はああぁぁぁぁ〜〜〜〜、いい湯だなぁ〜〜〜〜〜〜♪」

緩みきった顔で、カリスは絶賛入浴中である。

疲れた体に、湯の温かさが染み渡るようだ。

「今日はなんかいろいろあったからな〜。いつも以上に疲れたぜ…………」

基本的には薬屋の力仕事はカリスが一手に引き受けているため、いつもどおりであっても疲労は結構なものなのだが、予想外の来訪者にすっかり翻弄されてしまった格好である。


と、そこへ。

「カリス君〜〜〜〜〜♪」

「!!!!」

件(くだん)の来訪者が登場した。

「背中流してあげよっか?」

「け、結構です!」

「まあまあ、そんな堅いこと言わない………って、あれ? どうして開かないの?」

実は、さり気なく魔法でドアとドアの間を咄嗟に接着していたりしていたのだが、あえて口には出さない。

「勝手に開けようとしないでくれよ! ていうか俺、男なんですけど!?」

「何言ってるの? 夢魔族の前ではむしろ喜んで裸で待っているのが流儀よ」

「どこの流儀だよ、それっ!!」

このようなやり取りをしばらく繰り返していると、不意にドアの向こうがしんと静まり返った。

漸く諦めてくれたか。そう思っていたが、すぐにその考えは甘かったのだと思い知らされることになる。

「はぁい♪」

突然、しかもすぐ近くで聞こえた声に、カリスは仰天して倒れそうになった。

「ど、どこから入ってきてるんだよ!?」

「ん〜〜? 窓から♪」

「楽しそうに言うな! ていうか何その執念!?」

「えへん♪」

「威張ることでもないぃっ!」

休む間もなく突っ込まされ、カリスは肩で息をしていた。

これで終わりかと思われた。が―――――。

「ねえカリス君、背中流してくれない?」

湯船からあがった途端、そう催促された。

「自分でやってくれ!」

断ると、

「いいじゃない。ねえ?」

と言って体を密着させてくる。
タオル越しに感じる感触が生々しい。

「だめだって」

「いいでしょ?」

「だめだって!」


ガラガラガラッ


そんな終わりのない問答を繰り返していると、

勢いよく風呂のドアが開いた。

ロックしておいたはず、と不思議に思う暇すら無かった。
そこには、立ちつくすピンクの髪と可愛いエプロン姿、しかし愛らしい美貌はひきつっているフレリア。


ひくっ

お風呂・・・カリス・・・ヒューリーおねえちゃん・・・

ひくっ

湯気・・・はだか・・・ふ、ふ、二人とも・・・・

ひくっ

みっちゃく・・・濡れて・・・・ぐ、グチャグチャ・・・・


「いやあーーーーーーっ、ぐちゃぐちゃああああああああああああっ」

フレリアの絶叫とともに、その白い可愛い足が、4,5センチほど宙に浮いた。


「ちょっ、やばっ!!」

フューリーの白い顔がさあっと青ざめた。

「な、なんだ?!、すげえ魔力が、ビリビリ来るぞ。」

バシッ、ビシッ、浴室のあちこちに、激しく火花が散った。
同時に、可愛いエプロンが弾け、淡い草色の服がちぎれ飛ぶ。
服はほとんど残骸となって、腰辺りだけ残り、目が潰れそうな、まっ白な盛り上がりが、可愛らしい乳首とともに、プルンと震えた。


「いやーっ、いやーっ、いやああああああああああっ!!!」


姉妹であるフューリーは、フレリアの周囲に竜巻のように渦巻く魔力を、皮膚感覚で感じ取る。

「頭に血が上って、魔力が暴走しちゃってるっ。」

カリスが目を剥いた。

「な、なにいいいっ?!」

要するにヒステリーなのだが、元々魔族の中でも上位種である夢魔族、これが魔力を暴走させるとシャレにならない。
マシンガンやバズーカを持って、キレまくっているようなものだ。

ヒューリーの登場で、急激に意識に現れたカリスへの思い。
そこを先ほどまで、さんざんにからかわれまくり、茹でダコ同然に真っ赤になって悶えまくっていたフレリアは、頭に血が上がった上に、
お風呂場から聞こえてきた騒動でパニックになり、『裸で絡み合っているカリスとヒューリー』という光景が、とどめを刺してしまった。


「おねえちゃんのばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかあああああああっ」


幼児退行を起こしたフレリアが、わんわん泣きながら、小さな拳を振り上げる。
ただし、その拳、魔力で真っ白に光り、激しい火花を散らしまくっている。


「あほおっ、やめっ、あぶっ、あぶないいっ、くうっ!、このおっ!!」


両手に魔力を集中させ、必死にそれを相殺するヒューリー。

見た目可愛らしい女の子同士のけんかのようにも見えるが・・・、

ドギンッ、ギインッ、バババチッ、

やたら鈍く、痛げな音が、風呂場に炸裂し合う。

裸と裸、同じ夢魔族の美しい娘同士で、両手が数センチ隙間を開けて、火花を散らしながらはじきあっていた。
姉妹であるため、力はとにかくとして、同じ波長の魔力が、ぎりぎりで抑えあっているのだ。

カリスは必死に防護の魔法を張るが、はじけ飛んだ火花が、防護の魔法に激突すると、強烈な衝撃を脳にフィードバックさせ、思わず頭を押さえた。

「うがっ!」

ほとんど重騎士の突撃並みの衝撃だ。
浴室は、すでに穴だらけになっている。

「カリスっ、手を貸してっ!。」

「ど、どーしろってんだよおおっ。」

彼の力なら、なんとか抑え込むこともできるかもしれないが、その場合フレリアもただでは済まない。
これだけの魔力となると、質量に換算すれば数トンクラス。
それと同等以上の力をぶつけたら、フレリアは良くて全身骨折、下手すれば死ぬ。

「夢魔の女を抑えるのは、力じゃないでしょおおおおっ!」

彼女の絶叫に、ひくっと、今度はカリスの顔が引きつった。
だが、彼もかなりの修業を積んだ魔力の持ち主。即座に動いた。

『すまんっ、フレリアっ!』

心の中で土下座しながら、素晴らしい身のこなしで、フレリアの後ろに回り込む。
弾ける火花にかすられ、体中に傷を負いながらも、フカリと白い二つの盛り上がりに手を当てた。

ピクンッ

急激に火花が小さくなる。

ムニッ、ムニッ、モミュッ、

いやらしく手をくねらせ、柔らかく素晴らしい肌触りを楽しむように動かし、可愛らしい乳首をキュッとつまむ。

「んあっ・・・あ・・・」

次第に、火花は消えていき、魔力の圧力が消えていく。

細い首筋に、唇を当て、すべらし、舌先をくねらせる。

ヒクッ、ヒクッ、

若くしなやかな裸身が、その動き一つ一つに反応し、震え、次第に息が荒くなる。

腕が細い身体を絞め、手が怪しい蜘蛛のように蠢き、彼女の性感帯を探り出し、責め立てる。

「ひいんっ!」

唇が、細い耳を捕え、そっと甘噛みし、ツツーッとなでるようにこする。
声を上げ、身体がピクンピクン動いた。
彼女はここが特に弱いらしい。

「分ってるでしょうけど、中途半端じゃだめよ、フレリアの命にかかわるから。」

「ああ・・・、それに俺ももう我慢はできない。好きだよ、フレリア。」

耳に流し込むような、カリスの声は、彼女にとって最高の媚薬。

「か、カリスぅ・・・」

白く吊り上がっていた目が、穏やかな潤んだ目に変わり、ぼーっとされるままに身体をくねらせていく。

だが、暴走した魔力は、まだ身体の中に渦巻いているはず。
これを、性感で昇華させ、発散させてしまわないと、心臓が壊れる事すらある。
魔力的な生物にとって、暴走は本気で命にかかわるのだ。

カリスも覚悟を決めている。

チュッ、チュッと、ついばむようなキスから、フレリアの方が貪るように柔らかく甘い唇を激しく絡みつけてくる。
その間も、カリスの手は、胸のふくらみから、白いわき腹をそっと探り、柔らかい腹部をなでまわす。

「んっ、んはあんっ。」

甘い喘ぎを漏らし、いやいやをするように、体中をまさぐられる快感に、ピンクの髪を振り乱す。
だがしかし、細い腕は、カリスにしがみつき、しなやかな裸身は、彼のたくましい肉体に自らこすりつけていた。
彼女自身は、うぶで男性を知らずとも、夢魔族の本能は男を求めだすともう止まれない。


『うう・・・いいなあ・・・』

悲しげな目つきで、左手の指をくわえ、うらやましそうにみるフューリー。
ちなみに右手は、すでに太腿の間に潜り込み、怪しく蠢いている。


「ら、らめえ、わ、私まだお風呂に入って・・・ない・・んああんっ!」

最高級の恥じらいが、本能でぶっ飛んだはずの脳ですら、必死に抑えつけて声を上げる。
彼の指が、唇が、舌が、彼女の粘膜を探り、貪るように吸いついてくる。

「いいにおいだよ、本当だフレリア。」

甘い声を陰核にかけられ、痺れが走った。
目じりに涙すら浮かべ、のけぞるフレリア。
白い肌が、恥じらいの色香に、鮮やかに染まる。

同時に、甘く濃厚な香りが、身体の芯から吹き出して止まらない。
ピュッピュッと潮がカリスの唇と顔を濡らし、それがさらに彼の興奮を加速する。

もう、とろとろだ。

彼の赤黒い陰茎は、バキバキに血管を浮き上がらせ、さらに凶悪に怒張していた。
可愛くて、無邪気で、優しく、美しく、そしてとても温かいフレリア。

思えば思うほど、凶暴な欲望はそれを壊し、征服する事を欲して止まらなくなる。

「いくよ・・・フレリア。」

「カリス、カリスゥぅ。」

彼の強烈な熱が、ひたりと当たり、それが前に、突きだしてきた。

「あ、あ、あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」

その瞬間が、彼女の最初のエクスタシーとなった。

何かが裂けるような衝撃と、沸騰しかけた意識にのめり込んでくる肉感。
全身全霊ですがりついていくフレリアには、もう、痛みなど感じなかった。
彼の全てを、受け入れることが、何より愛しく、何よりうれしかった。
赤く、美しい滴が、宝石のように滴り、根元まで、ギチギチとはまりこんでいく。

青い目が、涙にぬれながら、彼を見つめ、彼が中にいる至福に全てがドロドロに溶けていく。

のけぞり、乱れ、
蠢き、突き上げ、
受け止め、抱きしめ、
喘ぎ、呻き、痺れていく。

白い肌が何度も歓喜に染まり、長い腿が広がり、揺れ動き、蠢きが肉を広げ、貫き、突き上げ、フレリアの裸身全てを揺さぶり動かす。
白い双球が、激しく上下に揺れ、弾み、ピンとたった乳首が鮮やかに揺れ動く。

唇が、彼の名を何度も何度も叫び、ついには意識全てが、白く炸裂した。

「カリス、ああ、だめ、もう、もう、いっくうううううううううっ!!」

「俺も、もう、だめ、だあああああああああっ!!」

痙攣する二つの体。
つながった全てが、ドロドロに溶けあった。

脈動が子宮を突き上げ、胎内を焼き熔かし、のけぞる。

ビュクッ、ビュクッ、ビュクッ、


激しい喘ぎと、なおも続く粘膜の音、握り合った手が吸いついたように離れない。

「はあっ、はあっ、はあっ、」
「ぜいっ、ぜいっ、ぜいっ、」

頬を赤く染め、失神したフレリアはピクリとも動かない。
ただ、足を強くからめたまま。



最高のエクスタシーが、彼女の渦巻いていた魔力を道連れにして、霧散していた。

そっと、その足をヒューリーが解き、恐る恐る、カリスは快感の底から自分全てを抜きだした。
その感覚そのものが、背筋を舐め上げ、引き抜く動きだけでぞくぞくと震えるほどだ。
横たえたフレリアの、股の間は猛烈な逆流であふれて、ドロドロになっていく。
あふれる白濁は初めての証に、鮮やかに染まっていた。

しかも、あれだけ出したのに、彼の股間はギンギンだった。

「ごめんねぇ、カリス。」

フューリーが、妹の愛液と彼の精液でドロドロのペニスを、赤い唇に謝りながら咥えた。
おいしそうに舐め上げられ、彼は思わずうめいてのけぞる。
彼女の花びらも、トロトロに濡れそぼり、滴をキラキラと落とし続けている。

「ううっ。」

彼女に言わせると、フレリアはかなり魔力が大きく、普段性的に自分を抑え込んでいるだけに、ストレスをためすぎると爆発することがあるのだそうだ。
うっかりそれを忘れて、彼女を散々からかいまくった上に、風呂場での大騒ぎで、プッツンしてしまったのだろう。
それを、謝っているのである。

ペニスと陰嚢まで、実に嬉しそうな顔つきできれいにすると、彼の身体もあちこち出血している部分を、丁寧に舐めていく。

その血の味が、また彼女をぞくぞくと感じさせる。

濃密な滴りが、濃い女の香りを放ち、きらめきながら落ちていく。
カリスの舌先が、それを捕え、すすった。

「ひゃあんっ!」

まっ白な背筋を、ゾクリと走る快感の波。

白桃のごとき尻肉が震える。
それをわしづかみにされ、たくましい指がもみしだき、広げ、可愛いすぼまりまで晒しながら、濡れてあふれる秘花を舌と唇でこねくりまわす。
あふれてくる濃密な蜜、濡れて開いていく花弁と襞、

「んっ、んああっ、んうぅ、んぶっ、」

必死に声を押さえようとしながら、喘ぎ、咥え、しゃぶりあげるヒューリー。
桃色に染まった頬が、彼女の美貌を初々しく飾り、濡れた唇が、滴りをこぼし落とす。

脈打つ陰茎の、根元を、茎を、亀頭をしゃぶり上げ、口先で甘く噛み、舌先で裏筋をそっとすりあげる。
びくっ、びくっ、さらに膨らもうとする陰茎。

カリスの舌先が、震えながら奥を突き、
熱く濡れた蜜壺は、激しく身もだえしながら、別な生き物のように、ぎゅっと舌先を締めつけてきた。

クチュル、クチュル、ズズズッ、

卑猥な音が、お互いを刺激し、さらに求めて貪りあう。
ヒューリーは唾液を滴らせ、それにまぶしながら、すすり、しゃぶり、その香り、味、脈動全てを口腔で味わいつくそうとする。

だが、高い鼻を突く性臭、舌を熔かさんばかりの熱感、口を刺激する肉の脈動、目がトロンと溶けて、膣肉を嬲られる舌感に、たまらずのけぞった。

「もっ、もう、らめぇええっ!」

さらに激しく蜜が吹き、カリスの顔を激しく濡らした。

曲線美の極致のごとき裸身が、跳ねるように身を起こし、目の前の凶悪な陰茎に、自分の中心を捧げた。

「うぅっ、あっ、あ、あ、入ってっ、くるううっ!」

もっこりとした尻肉が、びくっ、びくっと跳ね、濡れ開いた淫花が、屹立する男根に広がり、貫かれる。

亀頭の、凶暴なふくらみが、白いなめらかな腹部を犯し、奥へ、奥へ、奥へ、彼女が重力に従うほどに、貫かれていく。

のけぞった背を、長いピンクの髪を、波打たせ、喘がせ、振り乱し、

「うっ、あ、ああああああっ、びくびくしてるぅぅ」

自らの乳房を握り、腰をくねらせ、淫らな乱舞を繰り返す。

「うあっ、あっ、ふかっ、いいっ、ああっ、うあっ、すごっ、熱いっ、熱いいっ」

カリスがその尻をつかみ、柔らかな肌に指を食い込ませ、うねり動く中を責めた。

「いぎいっ、あっ、ああっ、あうっ、うっうあっ、ああっ、」

舌を震わせ、細い腰をのけぞらせ、下から猛然と突き上げる律動が、彼女をぐちゃぐちゃにしていく。

ほとんど彼の身体と並行するように、のけぞった胸を、後ろからわしづかみにする。

キュキュキュウウッ

乳首をつまみ、こねくる。乳肉をすくい上げ、大胆に柔らかく揉みしだく。

ジュブッ、ジュブッ、ジュグッ、ジュグルッ、

斜め上に突き上げる、膣の襞をえぐり上げる、彼女の全てを揺さぶり、えぐり、乳肉を責め立て、泣き叫ばせる。

「ひああっ、ああっ、だめえっ、感じっ、すぎちゃ・・・・うううううっ!、いひいっ、ひあっ、あああっ!」

猛然とした動きと、柔らかな責め口、ヒューリーは我を忘れ、乱れに乱れ、柔らかな身体をねじり、彼の唇を貪る。

抱きしめられ、抱きつき、責め立てられ、締め上げ、
朦朧とした意識の中、彼に全てをゆだねて屈服した。
白い裸身が何度も桃色に染まり、泣き叫ぶ青い瞳が、何度も涙をこぼした。

「いく、ああっ、だめっ、いくっ、いくっ、いくうううううううううっ!!」
「うごあああああああああああああっ!」

脳天が熔け尽くし、全身が白く弾けた。
ドビュウウウウウウウウウウウウッ、ドビュウウウウウウッ、ドビュウウウウウウウッ

猛烈な射精音と脈動に、理性も意識も流し尽くされ、喜悦の笑みのまま、彼女が固まった。




「ふうっ、ふうっ、ふうっ、・・・」

激しい喘ぎだけが、暗い浴室の中に響き、絡まりあった身体は、身動きすらできない。
何より、ヒューリーの長い手足が、絶対に離すもんかと締めつけている。

いつの間にか、彼女と正対していて、目の前にトロンとして蕩け切った色っぽい顔がある。
濡れた唇がわずかに開き、熱く甘い息が、顔に届く。
潤みっぱなしの瞳は、青い宝玉のごとく、どんな男でも虜にしてしまいそうだ。

「ん・・・もう・・・こんなの・・・初めて・・、凄いわ・・・。」

カリスの耳に差し込まんばかりに、熱い震える声を流し込んでくる。
出し尽くすだけ出し尽くしたはずの陰茎だが、こんな声と柔らかい熱い肌を抱えていると、また膨らみそうだ。

何より、肌の柔らかさ、しっとりとした熱、立ち上る女の香り。
フレリアもそうだったが、これまで彼の経験した中で、これほどの快感と満足は他にありえない。
だが、濡れたままいつまでもこうしているのも、さすがに問題がある。
ここは浴室なのだ。

身動きしようとして、がっちり抑えつけてくる女体に、困惑する。が・・・、

「うぐっ!」

ニギッ、ニギニギニギッ、

ほんの少し乱暴に、しかし甘えるような、指の動きが陰嚢を掴んでいる。
そして、ひやりとした手が、二人の間にねじ込まれてくる。

「あ、あら、もう目が覚めたの?」

そこには、ヒューリーと同じ青い大きな目が、めらめらと燃えていた。

女の争いの、第二ラウンドが始まる。




その後、一晩中カリス君争奪戦が行われていただろうことは、想像に難くないが、それについてはまた後日語ることとしよう。
ただ、翌日、骨と皮と化したカリス君と、一日中つやつや真っ赤であったフレリアが店に立った事だけは述べておく。



「カリス君、おいしかったわ〜。またね〜〜。」

早朝、つやつやとした顔で旅立つヒューリーに、干からびた彼は声一つ立てることはできなかったが、朦朧とした意識の中で、ただ一言。

『二度と、こないでくれぇぇぇ・・・・・』
■ 次の話 ■ 前の話