アリシアがんばる!
夢魔の国レンフォール、
その女王にして世界12大魔王の一人リリスには、
リリシアとアリシアという、美しい二人の娘がいた。
次女のアリシアは、夢魔族には珍しく、恥ずかしがりやでおとなしく、
草花や植物の好きな、可憐な少女である。
また、薬草の知識も高く、城で作る薬は大半がアリシアが集めてくる。
そんな時、常に側に従うのは執事にして、今やアリシアの無二の恋人、
少年夢魔族のサイであった。
日よけの帽子、袖の長いシャツと丈夫なズボン、
背中に大きな籠と、ベルトにもいくつもポーチをつけ、
二人は仲むつまじく、手をつないで山に入っていく。
今日は薬草集めを兼ねた、デートの日なのだ。
レンフォールはさほど大きな国ではない。
王城のある王都とは言え、そうそう贅沢な施設も無ければ、
デートスポットなんぞ、あるわけも無い。
まして、希少価値と言える少年夢魔族のサイと、
それを遥かにブッちぎって超希少価値の『恥ずかしがりやで純情可憐という夢魔族』
それも第二王女のアリシアときては、
町中で手をつないで歩くだけでも、注目が凄まじく、
恥ずかしさのあまり、アリシアは卒倒してしまいそうになる。
何しろ、“王国公認”のカップルであり、
人気の凄まじさはこれまたダントツ。
夢魔の女たちは、アリシアを自分の妹のように可愛く思い、
少年サイには、興味の触手は激しく動くものの、二人の幸せを心から願っている。
一つには、夢魔族同士のカップルは、ほぼ不可能に近く、
一人の夢魔族の男を、大勢の女性で共有するしかない。
でもそれだけでは、双方身が持たないため、
女性たちは、他の種族の男性とも多く交わり、子種を授かる幸運を願う。
夢魔族は、母方の遺伝子のほとんどを受け継ぐ、
ミトコンドリア型遺伝子構造を持つらしく、
異種族との妊娠でも、血が薄まるという事はあまり無いが、
それでも、夢魔族同士の愛の結晶を願うのは、種族の願いと言えた。
そういうアリシアが、可愛くて、愛しくて、仕方が無いサイは、
彼女の行く所ならば、どこでも喜んでついてくる。
まして、恥ずかしがらず、手をつなぎ、寄り添って楽しげに微笑んでくれる、
つい最近、ようやく男女の間になったとは言え、
ずっと側にいて、育んできた愛情は、とても強くなっていた。
にぎやかでさわやかな、鳥のさえずりと、水のせせらぎ、
その合間を、色々な薬草を集め、採取し、一休みした。
ふとみると、アリシアは真っ赤な顔で、激しく息をしている。
「ど…」
「ねえサイ」
どうしたの?と、言おうとして、アリシアが必死に話し出す様子に、
声を押しとどめた。
「私ね…すごく…いやらしい娘になっちゃった。
もし、ね、私が、ここであなたに・・されたい…っていった、ら・・」
それこそ必死、命がけに近いような勇気を振り絞り、
アリシアは自分の幸せを、サイに話した。
プチッ
幸福と、興奮と、歓喜が血を瞬間沸騰させた。
彼も立派な夢魔族の男である。
アリシアのサクランボのような唇を奪い、反射的に押し留めようとする手を握り、
細くしなやかで柔らかい身体を、力強く抱きしめていた。
「んっ、んんっ、んんんっ、んはんっ、」
ドロドロに蕩けてしまうような、甘く切なく、求め合うキス。
お互いが無ければ、お互いが存在しない、そんなまでの激しさ。
乱暴なまでに、彼女のシャツをむしり、ズボンをひき下ろし、
細く震える裸身を、自分の手で貪り、肌で味わい、
彼女の震えと甘えを、舌先で首から胸までべとべとになるぐらい、味わう。
「サイぃぃ、ああんっ、うっ、嬉しいのっ、こんなにいやらしい娘、嫌いにならないで…」
「そっ、そんな事あるもんかっ、天地がひっくり返っても、愛してるっ。」
若く、純粋な愛の声、お互いの気持ちと身体が蕩けあう、
日差しと、小鳥の声と、そして淫らな喘ぎが、草の上にはじけ、溶け合い、
サイのたくましい物が、アリシアの底まで届き、くねり、求め喰らう。
抱きしめる細い手が、何度も爪を立て、紫の瞳が、日差しに輝き、濡れて喜びの涙を流す。
くねり、動き、のけぞり、
二人の愛が、波頭となってはじけ散った。
「うああああっ、アリシアぁぁぁっ」
「サイっ、サイっ、サイぃぃぃぃぃっ!!」
のけぞる二人の接合が、最も深みへと落ち、熱く溶け合って、何度も打ちつけた。
愛を確かめ合い、幸せの絶頂にいる二人は、
のんびり食事を始めることにした。
だが、
グキュルルルルル
大きな腹の虫が、どこかから聞こえてくる。
二人は耳はいいので、顔を見合わせた。
グキュルルルルルル
さらに盛大に、前の方の藪から聞こえた。
サイが、用心をしながら前に出て、アリシアがそっと寄り添うようについてくる。
藪の中に、一人の大男が目を回してひっくり返っていた。
豪奢なマントと、王様のような巻きひげと冠、
だが、やたら顔は貧相で、ギョロ目で、格好に似合っていない気がする。
「ありがとう、ありがとう、危うく飢え死にする所だった。」
アリシアがたっぷり用意した昼食を、半分近くたいらげ、
果実をかじりながら、男は何度も頭を下げた。
まあ、それでも二人分には充分あったので、問題は無かったが。
「道に迷ってしまってな、右かな、と思ったら、途中で途切れてのう、
下へ降りようとして、足を滑らせたんじゃ。
腹さえ減ってなかったら、空ぐら…げふんげふん。」
セキをする男に、驚いてアリシアがお茶を差し出すと、
ありがとう、とがぶがぶ飲んだ。
悪い人のようには見えないので、二人は名前だけ名乗った。
「そうか、ワシはベリスと言うんじゃ、聞いたことは無いじゃろうがな。」
もちろん、二人が聞いたことがあるわけが無い。
だが、リリスがいたら、えらいことになっただろう。
「食事の礼に、何か願い事を言うてみないか?。
もしかしたら、かなうかもしれんぞ。」
まるでインチキ占い師のような口調で、サイは苦笑する。
ただ、アリシアはちょっと頬を染めて、つぶやいた。
「サイとの、この人との、子供が欲しいです…」
ズギュン、と、サイの心臓が高鳴る。
この邪魔な男がいなければ、今すぐ抱きしめたい。
「ふむう、夢魔族の娘と少年か、比較的確率は良いとは言え、かなり難しいのう。」
サイはまだしも、アリシアを一目で夢魔族と見破る眼力は只者ではない。
どちらも、夢魔族の特徴的な角や翼、尻尾は出していないのだ。
「だが、確率を上げてやることは可能じゃ、どうじゃ?。」
奇妙な光の目に、サイは危険を感じた。
「ちょっ、ちょっと待ってください。」
「おっ、お願いしますっ!」
目を輝かせるアリシアに、ベリスはにんまりと笑った。
「ワシは、女性のお願いを優先的に聞く事にしておる。男は却下じゃ。」
男の白い皮手袋の手が、二人の前にかざされ、光を放った。
「たっ、大変ですっ!」
中庭警備の武官が、泡を食って飛び込んできた。
しかし、本人も何がどう説明していいやら、さっぱり要領を得ない。
リリスとリリシアは、急いで中庭に向った。
「ええええええ??」
「度、℃、ど、どういうことおおっ?!」
一目みて、二人がひっくり返りそうに驚く。
アリシアと、サイが、中庭に寝ていた。
薬草籠も、側に並んでおいてある。
ただ、目をどうこすろうが、リリシアが本気で頬をつねろうが、
『サイが5人いる』としか見えない。
大騒ぎする二人に、アリシアとサイも目を覚ます。
「あれ…、母様、姉様、どうしたの?」
「「「「「あ、おはようございます。」」」」」
呆然と見つめるリリスたちに、サイも自分の異常にようやく気付いた。
「「「「「あ、あれ、まだ寝ぼけてる…のかな?」」」」」
ようやく気を静めたリリスが、魔力感知をかけた。
「これって、鏡分身の亜流ね。」
思いっきり嫌そうな顔をして、リリスが結論付けた。
「鏡分身って、あの合わせ鏡とか使って、分身を生み出すアレ?。」
合わせ鏡を使うと、左右の像が写ることから、
それを使って魔力で分身を生み出す魔法がある。
正確に言えば、この世界の基本構成に関わっている
ナノマシン(10億分の1サイズのマイクロマシン)を使い、
簡便な複製を合成する方法である。
高度な魔法の割りには、ごまかし程度しか使えないので、
普通はあまり役に立たない。
「いったい、どこのどいつがかけたんだが、すごく嫌らしい出来よ。」
右端のサイの頬を軽くつねると、サイは全員嫌そうな顔をした。
左端でも、同じである。
本体は真ん中らしいし、位置が変わってもすぐ戻ろうとするから、
そこは良いのだが、これでは下手に消したら、本体がダメージを受けてしまう。
魔力(エネルギー)が切れたら、自然消滅すると思うが、
いつ消えるか、この出来では想像がつかない。
「で、なんでこういう事になっちゃったの?」
二人の説明を聞いて、リリスは頭を抱えた。
「まさか、ベリスがきてたなんて…。」
「誰なんです、ベリスって。」
リリシアの声に、ちろっと目を向けるリリス。
「聞きたい?」
こわごわとうなづくリリシアとアリシアとサイ。
「世界12大魔王の一人で、『快楽大公』とも呼ばれてる遊び人よ。」
全員腰を抜かすほど驚いた。
広いレーヴェリア界の中でも、かなり悪評高い魔王の一人である。
ただし『快楽大公』の呼び名の方が有名で、ベリスの名前はわりと忘れられている。
とは言え、本人は何も悪気は無い。
国を出て行けと言えば、素直に出て行く律儀者でもある。
ただ、むやみに人の願いを、『適当に』かなえたがる。
礼金で遊び呆け、遊び人としてはかなり有名。
そのため、混乱と問題がやたら発生し、潰れた国すらあった。
雨を降らせてくれと頼まれ、
降らせたのはいいが、ごく一部の大量豪雨となり、
その水の奪い合いで内戦が勃発したり、
好きな人を振り向かせたいと頼まれ、
それが王子だったばかりに、結婚が破談になった隣国と戦争が起こったり、
とまあ、ろくなことが無い。
たとえば今回、簡単に言ってしまえば、サイが5人。
妊娠確率は上がるかも知れないが、サイ本人と回りは大迷惑だろう。
「第一、アリシアの身が持たないわよ。」
さすがにあきれたリリシアが、つぶやく。
「分身が消えるには、アリシアが壊れるほどHしないとだめね。」
リリスも投げやりな口調で、美しい足を組み、ほおづえをついた。
「サイ、すまないけど性欲亢進と強精の薬を出すから、
それを飲んで、分身を出し尽くしてちょうだい。女性がいるなら、そちらも手配するわ。」
「ちょっと待ってください、母様、姉様。私なら、大丈夫です。」
心配げな顔をするリリスとリリシア。
「サイだけが苦しい思いなんかさせません。私が願ったこと、望んだことです。」
リリスがふっと、笑った。
「さすが我が娘、よくぞ言ったわ。」
「アリシア、本当に大丈夫かい?」
サイは心底心配な顔をしていた。
それが5人となると、ちょっと怖い気もするが、
愛に燃えるアリシアは、薄いネグリジェを着て恥ずかしさに顔を真っ赤にしながら、
サイの唇を、次々とキスした。
彼女の羞恥と、必死の行動は、男を雄雄しく滾らせる最高の媚薬だ。
また、サイはそれぞれの分身を、別に動かせるようになってきていた。
もちろん、自在と言うわけには行かないが、
正面のサイが、口付けをし、
同時に首筋を舐め上げ、手指をキスし、胸元をまさぐり、お尻を撫で回し、
ゆっくりと、妖しく、少しずつ、アリシアの柔らかで香りのいい肉体を、
あちこちから味わう官能を楽しみ始めた。
「こうしてみると、」
「アリシアはなんて」
「すばらしい女性なんだろう」
必死に愛撫に応え、身もだえし、あまやかな香りを放つ身体に、
サイは、甘く囁いた。
「んっ、あああんっ、恥ずかしいよぉ…」
たやすく羞恥に染まるその恥じらい、初々しさ、
すでに何度も身体を重ねていると言うのに、
むしろ感度は上がり、なおかつ女としての艶は増している。
伸ばす手が触れる、サイの胸を撫で回し、
首筋に抱きつき、震える足が、彼の足と絡み合い、
何人ものサイも、彼女には一人。
喘ぎながら、サクランボの唇は、首筋を捕え、赤い舌先を伸ばし、
彼の汗を、肌を、愛しげにしゃぶっていく。
「サイ・・サイ…怖い、怖いの、どこかに落ちていきそうで、」
「大丈夫だよ、落ちるのは、僕も一緒だよ。」
「うっうんっ!」
ふるえながら、応えてくれたサイにしがみつく。
胸に蠢く感覚、へそを愛されるくすぐったさ、
腿から這い上がる喜悦の刺激、それを耐えて、必死に隠して、
それでも裏切り者の身体は、濡れて、感じて、雫を零す。
「ぁつ、あっ、うあっ、ああんっ、」
身悶えるアリシアの目の前に、彼のたくましいペニスがある。
『サイの、あんなに、びくびくして、』
愛おしくてたまらなくなったアリシアは、指先と唇で、それを捕えた。
「う・・・・っ!」
愛する少女の必死の愛撫、そっと包む指先、温かくキスされ、包み込まれる唇、
若く、激しい少年が、何でたまろう。
「うああっ!」
少女の唇に、銀髪に、胸に、腿に、腹に、
5本の精液が、同時に飛んだ。
「ごっ、ごめん、あんまり気持ちが良かったから。」
「ううん、いいの。もっと、染めて、あなたの色に染めて。」
両手を広げ、美しい瞳を潤ませ、純粋に求める少女に、男の狂喜は何倍も高まる。
5つの舌が、アリシアの下腹部に殺到し、
クリトリスをつつき、陰唇を左右から責め、アナルを嬲り、茂みをすすり、しゃぶる。
「ひいいっ、ひいんっ、うあっ、ああああんっ、」
腰を振りたて、悲鳴に近い声をあげ、それでも彼の喜びに応える。
ガクッ、ガクッ、ガクッ、
腰が震え、足がわななき、あそこが熱く濡れて、痺れが走った。
ビュウッ、ビュウッ、ビュウッ、
透明な雫が、サイの顔を濡らし、舌を味わわせた。
「ひいんっ、とっ、止まらないっ、」
泣きながら、ごめんなさいというアリシアに、
サイは聞いていた知識を思い出す。
「ううん、あれは愛液がたくさん飛んだだけだよ。
潮吹きって言うんだって、とっても感じてたまらなくなると、
たまにすごく飛んじゃう女性がいるんだって。」
「ほ、ほんと…?。」
「ほら、においも無いよ。」
濡れた彼の顔は、少し粘性のある透明な液だった。
「いや、アリシアのいい匂いだけがするよ。」
「いやあん、恥ずかしい・・・・」
顔を隠して、フルフルするアリシアを、5組の腕が抱きしめ、
ゆっくりと、その上に一人がのしかかる。
赤くした顔を、必死にほほえませ、愛しい男を受け止める。
まだ狭い肉を、男がゆっくりと入っていくと、
のけぞり、喘ぎ、歓喜に髪を打ち振る。
ぴったりと密着する肉、腰の温かい抱擁、
アリシアの、熱い体温が全身を駆け巡るようだ。
「あ、あの、ね、」
かすかな、それこそ虫の泣くような声、
その声を耳をよせ、聞き取る。
「ありがとう、愛してるよ。」
それでなくても、彼女の提案は、彼をさらに勃起させ、苦しいほどにアリシアを圧した。
「でも、痛かったら、言うんだよ。」
アリシアの、愛らしいお尻を、そっと上に向かせ、
優しくなでさすり、指先でこねまわし、ほぐしていく。
「にゃっ、んああんっ、へん、変な感じ・・・」
口で、求め、手でこすり、サイのあらゆる快感を求める。
口に必死に含み、喉をならし、舌でたどたどしく、歯を立てぬよう気をつけて、
フェラチオを慣れようとする。
だが、そのたどたどしさが、むしろ気持ちよさも起こる。
優しく髪を撫で、がんばるアリシアを、優しく見つめる。
その一方で、ほぐれたアナルを、そっと広げ、可愛らしいすぼまりを、
押さえ、広げ、押し入れる。
「んっ・・・んっ、・・・・んん〜〜〜っ。」
喘ぐ彼女の背筋を撫で、そっと、そっと、ゆっくりと押し込む。
前もサイが入っていて、後ろからも入ってきて、頭がおかしくなりそう。
だけど、どっちも、愛しくてたまらないサイ。
ピンクの空気の中に、裸のアリシアが落ちていく。
「にゃっ、にゃっ、にゃああああんっ!」
可愛いお尻が、プルプルと震え、
きついすぼまりが、押し開かれていく。
小さな爪先が何度も屈曲を繰り返し、
のたうつ細い裸身が、苦しげに、しかし、至福に彩られ、
両方とも、大好きな人に捧げられた悦楽に、何度も堕ちた。
「ふうっ、ふうっ、ふうっ、」
喘ぐ可愛らしい唇、しがみつき、震える細い肩、
広がった脚が、何度も痙攣を繰り返す。
「いいかい?」
「いくよ」
上と下から声がした。
「まって…サイ、お口も…両手も…全部…おねがい…」
アリシアは、必死に耐えながらも、サイが堪えているのが目に映った。
5本のサイ、いえ全部一人のサイ、それを全部受け入れてあげたい。
「んっ、んうっ、うっ、んっ、んんっ、」
もう止めようが無かった。
この小さな可愛らしい少女の、すばらしい母性、
その優しく大らかな女性に、飲み込まれ、求め、貪った。
喘ぎながら、涙を流しながら、男の欲望をすべて受け入れ、
激しくのたうち、紫の髪を打ち振り、腰を蛇のように妖しくくねらせ、
突き進む男根を、えぐりぬく陰茎を、口を冒す性器を、
両手に暴れるペニスを、サイの全てを、受け入れ、歓喜し、乱れ狂った。
「んっ、んっ、んっ、んん〜〜〜〜〜〜っ!!!!」
爪先が天を突き、痙攣が腰を、尻を、喉を、体中を貫いた。
ドビュッ、ドビュウウッ、ドクッ、ビュグッ、ビュウッ
真っ白な閃光が、脳髄をつきぬけ、背筋を、子宮を犯し、染めつくす。
陰嚢の激しい震えが、脈動となり、
アリシアの中を外を、体中を染めつくす。
飲み込み、咳き込み、なおも飲み込む。
受け入れ、お腹の底まで熱く染まり、何度もわななき、震えた。
興奮する彼のもの、いきり立つ激しい欲望、
その律動が、何度も何度も、アリシアをつき抜け、突き刺し、犯しぬいた。
絶倫の夢魔族の雄は、一晩に10回でも交わることができると言う。
サイはその激しい欲望を、アリシアの、愛しい娘の中に、
何度も何度も、放ち、注ぎ込み、突き入れた。
逆流する精が、アリシアの中から吹き出し、
体中が、白濁に汚され、それでもなお、彼女は微笑んだ。
可憐で、はかなげな彼女も、また愛に強く、恋に燃え、
愛しい男の全てを、最後まで受け入れようと目を輝かせた。
「アリシアっ、アリシアっ、アリシアあああっ!」
「サイっ、サイっ、サイっ、サイイイイイイイっ!」
身体が二つに裂けそうな律動、
壊れて、砕けそうな交合、
胸に、口に、顔に、身体に、
彼の全てが、刻まれ、注ぎ込まれていく。
ゴボッ、ゴボボッ、
顔に浴びる滴りすら、こぼれることが惜しく、
入りきれぬ精液が、あふれ、逆流するのが残念なほど嬉しい。
足が強く絡み、激しく絞り上げた。
跨った男の上で、
後ろから突き入れられる快楽で、
口から押入る味とにおいで、
掌に脈打つ彼の体温で、
胎内深く、あふれ、泡立つ彼の精で、
アリシアは、幸せと絶頂とに堕ちていく。
喘ぐ愛らしい顔が、
震える小ぶりな胸が、
受け入れる律動で、打ち揺さぶられる細い腰が、
長くほっそりとした、広がった脚が、
髪までも白濁に染まり、あふれる愛液に濡れ、
汗に輝き、歓喜に激しく揺さぶられ、のけぞり、震えた。
うめきが、アリシアのアナル深く猛り、
振動が、口から喉へ駆け抜け、
脈動が、子宮を突き上げ、中を噴き上げた。
「んん〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」
腰をくねらせ、身体をのけぞらせ、両手を激しくしごかせ、何度も頭を振りたてた。
彼の、全てを、受け入れ、その喜びに意識が明滅した。
アリシアは、静かに息をしていた。
朦朧として、幸せに意識も理性も溶け崩れ、
ただ、一人の、愛しい男の腕の中に。
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