■ EXIT      
リリシアのお仕事


「では、以上のような条件で、これからも交易をお願いいたします。」

人の良さそうな、たれ目でおどおどしたハゲじじいは、
条件の確認を終えると、丁寧に一礼して退席した。

メングリック国のゴルバ大使である。
メングリックは、レンフォールの北西にあり、人とドワーフが中心という、珍しい国家だ。

リリシア・レンフォール第一王女は、
ひきつった笑顔を浮かべたまま、その後ろ姿を見送った。

実際、ドワーフは閉鎖的で頑固でけちんぼ、
そのくせ腕力や戦闘力はずば抜けていて、やたら扱いづらい。

そういう種族をうまく取り込んでいるメングリックは、
交渉事でも粘り強く、狡猾で、ぶっちゃげ『めんどくさい』。



「ふあああ……レリーナ、顔のマッサージしてぇ、お顔が神経痛になるぅ。」

いつもは凛然としたリリシアが、侍女長でエルフのレリーナに、
珍しく甘えて駄々をこねてしまうほどに。

ちなみに、周りにいる文官・武官も、心底同情的な顔つきだ。

筆頭文官イエリア・カレントースが、そそと進み出る。
夢魔族にしては、袖なしの黒の上下でロングスカートにベルトと、
地味目で清楚な服装で、顔つきもふっくらおとなしめ、
体つきも優雅で成熟しているが、ピンクの豊かな髪が派手に見えすぎて、
文官に見えないという部分もある。

「リリシア様、お疲れ様でした。ゴルバ相手にあの程度で済んだのは、
運が良かったのか、何か目的があったのか、どうも読めませんが。」

国境付近の鉱山の利権で、危うくメングリック優位の言質を取られそうになったのである。
イエリアがぎりぎりで気づいて、わざとお茶を入れ、
カップに添えたメモから、リリシアが交渉を見直し、ようやく対等な条件に引き戻せた。

それでなくても、ゴルバの遠まわしな口調、何重にも罠の仕掛けられた言葉、
狡猾な言い回し、聞いているこっちが胃が痛くなってくる。

小心そうに見えながら、あれで豪胆な部分は徹底していて、
柔らかい口調の下には、鉄の塊が隠れている。



「ごめんねぇ、お母様だったらこんなワガママ言わないと思うけど…」

美しいお顔を、優しくなでまわされ、即頭部や頭頂部などまでマッサージされ、
くたびれ切ったリリシアは、申し訳無さそうにレリーナに言う。

「いえいえ、お母様はもっと凄まじかったですよ。」

イエリアも、うんうんとうなづく。
ここ数年、リリシアが政務に立つようになるまでは、当然女王リリスが仕切っていた。

「肩をもんで、足が痛い、お腹すいた、男連れてきてと、
 もうそれはそれはすごかったです。」

それまで微動だにしなかった、周りの武官たち(特に男性)が、
びくっといっせいに震えた。
よほどのトラウマがあるらしい。さすが魔王の一人というべきか。

イエリアが、記帳ボードを閉じて息をついた。

「とはいえ、凄まじい仕事ぶりではありましたね。
 立国の前後なんか、いつ寝ているのか全く分からないほどでしたから。」

イエリアは、立国の時からリリスを手伝っている。
当然、その時代の凄まじさも肌で知っていた。
母リリスの偉大さは、その努力だけでも大したものだとリリシアは思う。

「もっとも、今日のオンシジューム市視察は、一昨日急に思い出したとかで、
 『あとはリリシアちゃんに任せて〜』とかおっしゃってましたが。」

「まっ、ママっ…!!」

とたんに、椅子からこけそうになるリリシアでした。



王族というのは、とにかく激務。
国政の最高決定意志であり、大臣や文官の提言を認め、あるいは否決し、
国の方向を決めねばならない。

外交も、頻繁に各国と交流を持たねばならないのだから、
自分も送り出す代わりに、相手の送って来た使者とも会わねばならない。
逆に返ってきた者も、大事な相手の場合、直接王や王女が、会う必要がある。

領内をこまめに見て回り、民の様子や声を聞くのも大事だ。
内外への調査員やスパイを通して、情報も集めねばならない。

軍の謁見も、王族が来ると緊張や気合いが違ってくる。


しかし…、同時にリリシアのストレスも溜まる溜まる。

そこへ、ゴルバの謁見と交渉だものだから、
心底彼女も疲れ果てた。



「ふう…」

浴場に一人お風呂に入り、溜息をつくリリシア。
湯の中に白い肌がユラリと揺れ、上気した頬が色っぽく染まるが、
紫を帯びた赤い目の周りは少しクマがあり、凛とした美貌も少し脱力気味だ。

この後は食事と、軽いお酒ぐらいしか思いつかない。

「ああ、いらっしゃった。」
「お疲れ様ですリリシア様。」
「ご気分はいかがですか?」

パシャパシャと水音がし、えっと思う間もなく、
同族やら人間やらのたくましい男たちが、周りを取り巻いていた。
どれも10代後半から20代の、若くて元気の良さそうで、ハンサムばかり。

「ぇっ…なっ、なに??」

「ささ、こちらへどうぞ」


リリシアの手取り足取り、マットの上にうつぶせにされ、
彼女の白い肌を、撫でまわすようにさすり、ゆっくり優しくマッサージしていく。

「んああんっ」

「ん〜、今日はお疲れのようですね。良くほぐしておきませんと。」

首筋から肩を、甘くなでるように、そっと力を増減させる。

「腰も、ずっと緊張が続かれたようですね、お気の毒に」

美しい白磁のような背中と、くびれ、曲線美を描く腰へ、
丸くなでまわすように、背中の筋肉を優しく優しく血を巡らせる。

「あっ、はっ、んんっ、ああ〜〜んっ。」

あまりの気持ちよさに、顔を赤らめ、されるままに悶え、声を上げてしまう。

力も入れていないのに、腰の継ぎ目がポキポキ気持ちいい音をたて、
お尻の柔らかく弾力のある肉を、持ち上げ、下ろし、くりくりとくねらせ、
じわあっと温かくなる感触に、赤い唇が開き、舌が濡れて喘いだ。


とんでもない状況に動転しているうちに、今度は体中が蕩けそうな快楽で、身動きも取れない。
5人の若い男性の手が、こうも優しく体中をなでまわしてくれると、
芯が熱くうずき、身体がふにゃふにゃになっていく。

足指を丁寧にすすがれ、さらに何かが包み込んだ。

「んにゃっ!、ああんっ、くすぐったいいっ」

猫のような声をあげ、身もだえするリリシア、
足指を口が咥え、そっとしゃぶり、伸ばし、ころがし、吸い上げる。
脚線美をわななかせ、のけぞってしまう。

それでなくても、くたびれきっていた身体は、
この快楽に抵抗する気力すら無い。

『もっ、もうっ、どうにでもしてちょうだいぃぃぃっ!』

目を閉じ、長いまつげを震わせ、口元すら濡らしながら、
心中で絶叫していた。


手の指までも、同じように口と舌で清められ、
何度も身もだえを繰り返し、美麗な肉体はバラ色に染まり、
妖艶に艶めいていた。


濡れて滴る肉体は、柔らかく脱力し、
仰向けにされても、力一つ入らない。

長い闇色の髪を広げ、桃色に染まった肌を喘がせ、
美麗な乳房は、重力に負けて少し歪み、
細くくびれたウェストから、かわいらしいヘソが上下し、
濃い茂みが濡れてテラテラと光っていた。

だが、まだマッサージは終わらない。
にこにこ笑いながら、起こし、
首筋から肩へ、脇の下から乳房へ、へそから腰へ、足指から足首へ、

「んはあああんっ、あっ、んあああんっ!」

首筋のツボが震え、脇下の感覚がくすぐられ、乳房の快感を探りだされ、
へそ周りからくすぐったい感覚に喘ぎ、足首のなでられる快感に悶えた。

がくっ、がくっ、

蕩けた赤紫の瞳、喘ぎ、震える乳房、
長い腿が何度も痙攣し、足先が屈曲を繰り返し、
背筋からあそこへと、軽い絶頂が何度も繰り返し襲ってきた。

「はにゃっ、にゃあっ、あああんっ、にゃああっ、」

猫のような声で、悶え、あえぎ、のけぞる。

髪が激しく振られ、波打ち、あそこが激しく潮を吹いて飛び散った。

「おっ、おねがいっ、どうにでもしてっ、してちょうだいいいっ!」

口が、濡れた唇が、とうとう言ってしまう。
身体が我慢できず、絶叫してしまう。

きゅっ

「いひいいいいいいいいっ!」

クリトリスがつまみあげられ、絶叫して痙攣を繰り返した。
のけぞり、あそこを晒し、潮を激しく噴き上げて。



褐色の肌の男が、丁寧に一礼し、
白目を剥いて痙攣するリリシアを、両膝を押し上げ、大きく開いた。

真っ白な内腿の中、ふっくらした恥丘の合間が、潤い、広がり、
充血した襞が、光る白い雫を吹き出しながら、ヒクヒクと震えていた。

異様に血管の浮いた巨根が、杭の頭のような亀頭を、濡れた陰唇に咥えさせた。
熱く潤った襞は、ざわめき、絡みつき、己の奥へ導こうと蠢いた。

 ズブブブッ

「いひいいいっ!」

音を立てて、一気に突入してきたそれに、膣肉が喘ぐように巻きつき、
こすりあう衝撃と、ゴツゴツと当たる血管にわななき、
リリシアは、のけぞった。

だが、目の前にそそり立つそれは、胎内を貫くそれにも勝る代物、
いや、他の4人も異様な迫力と、巨大な陰嚢が目の前で脈打っている。

ズンッ、ズンッ、ズンッズンッズンッズッズッズッズッ

ゆっくりと、次第に激しく、早くなるストローク、
律動のたびに、広がり、震え、喘ぐリリシア。

息が止まりそうにえぐられ、
子宮が押しつぶされそうに突かれ、胎内は荒れ狂う快感で制圧される。

白い歯を食いしばり、一気に流されそうになるのを耐え、
男に足首を絡みつかせ、濡れた陰部をえぐる快感をさらに、もっと、深く、奥まで。

快楽の女神とも言うべき肉体は、すすり泣き、嗚咽し、男の快感を吸い尽くして、
なおも深く自分の奥へ引きずり込む。

しなやかな身体は折り曲げられ、あそこが上に来て、彼女の顔を雫で濡らし、
お尻がグイと広げられ、指先が食い込み、押し込まれる。

「んひいいいっ!」

くねり、貫かれ、ねじられ、のたうち、突き刺され、押し込まれ、

「おうっ、あっ、んなあっ、にゃあっ、ああっ、いひいっ、」

悲鳴が、歓喜が、交互にリリシアを襲い、嬲った。

ヌラヌラと濡れた穴を、指が抜かれ、別の男根が巨大な亀頭を、ねじ込んだ。

「うああああっ、こっ、壊れるうっ、壊れちゃううっ!」

尻を振り、突き上げ、己から求めながら、悲鳴を上げていた。

ヌブブッヌブッ、ヌブブッ

足が痙攣する、指が痕をつける、
お腹に両方が、深くねじ込まれる。

広がり切ったあそこが、両方を貫かれ、ヒクヒクと締め付けていた。

そして、

ズブンッ、

ズブブッ、

アナルが引き抜かれ、突き刺され、
ヴァギナが引き裂かれ、突き込まれ、

「んあっ、ああっ、んっ、んううっ、あっ、んあっ、ひっ、ひああっ」

交互に、両方の肉洞を、貫かれ、引き抜かれ、貫通し、えぐられ、
責め立てられる快感が、染まった身体を二つに引き裂いていく。

闇色の髪が、激しく打ち振られ、
絶叫する喉が、恥じらいも忘れ、悦楽に痺れ、
晒された秘所は、無残に嬲り続けられ、絶頂が波となってたたきつけた。

「あっ、あっ、ああっ、いっ、いっ、いく、いく、いくうううううううっ!!」

ガクッ、ガクッ、ガクッ、ガクッ、

うめき、歯を食いしばり、耐えて、締め付ける中に、
さらに突き上げ、突き入れ、引き抜き、こすりつけ、突入し、律動した。

何度も、エクスタシーが身体に刺さり、突き抜け、
リリシアは、哀願し、悲鳴をあげ、絶叫した。

「だめえっ、もうっ、ももっ、あそこがっ、壊れるっ、壊れちゃうううっ。」

ビクッ、ビクッ、ビクッ、

乳房が、跳ね上がる。
あそこが潮を吹き、肌がさらにばら色を濃くする。
喘ぎが舌を伸ばし、よだれすら零れ落ち、
痙攣が、両方から、リリシアの脳髄まで突き通った。

「ひっ、だめっ、こっ、こくぁっ、あ、あ−−−−−−−−−−っ!!」

ドビュルルルルルウウウウッ
ドギュグンッッッッッッッッ

真っ白な津波が、リリシアを飲み込んだ。
胎に、腸に、槍のように突き刺し、爆弾のように破裂した。

絶頂の衝撃に、何度ものたうち、締め付ける腸奥に、膣底に、
どくどく、ドクドク、ドクドク、ドクドク、
巨大な陰嚢の内包する精子を、立て続けにあふれるほど注ぎ込んだ。

「く……っ」
「くは……」

のけぞり、腰が脈打ち、
リリシアの股をえぐり、中に注ぎこみ、
アナルを、こねくり、射精し続け、
放心した彼女の胎を、精子であふれさせる。

だが、

別の3人が、一礼し、リリシアを自分の上に、前に、下に、
突き上げ、押し込み、のしかかった。

「…んうっ、うっ、んっ、ううっ、んうっ、ううっ。」

快楽で蕩け切った白い裸体は、奥底まで串刺しにされ、
奥を亀頭が姦し、犯す感覚に、白い腹は蠢き、濡れた背筋がびくびくと震える。

アナルから喉まで届きそうな、深い壊れそうな突入、中をゴリゴリこすられる引き抜き、
薄茶のすぼまりは、激しくひくつき、
深く押し込まれるたびに腿がびくびくして、食い千切るほどに締めた。

唇を犯すそれに、顎が外れんばかりに広がり、
喉が蹂躙されるディープな感覚は、よだれを際限なく零し、
蕩けて、理性を失って、頭を激しく振りたてる。


くぐもった声、蕩けた声、痺れて淫靡な悶え声、
淫蕩な響きと共に、肉が、身体が、激しくぶつかり合い、
リリシアの理性を、砕き、犯し、蹂躙して、歓喜させた。


勃起した乳首が充血し、男の胸をこすり、
律動に責め立てられる腰が、上下からの暴行に悲鳴をあげ、
激しく雫を零し、歓喜に泣き濡れる。

充血した粘膜が引き出され、巻き込まれ、ずるずると蠢く快楽は、
ドロドロの快感となって、全裸の肌を汗と体液で輝かせる。
喉が鳴り、唇がすぼまり、アナルが震え、尻肉が揺れ動く。

乳が何度も跳ね上がり、腰が打ち付けられ、広げられ、突き刺され、
子宮に届く絶頂が、身体ごと押し広げ、蹂躙し、串刺しにした。

『こわれっ、いっ、あっ、くっ、あうっひっ、うあっあっああっ、いくっ、だめっ、死ぬっ、いくうっ』

ドビュルウウウウウウウッ、

絶え入るように、尻肉がわなないた。

ドクッ、ドクグッ、ドグッ、ドグッ、

喉が飲み、すすり、喉を震わせて達した。

ドブシュウウウウウウウウウッ、

胎の最奥へ、灼熱の放出が突っ込んだ。
締め付ける中に、さらに、絶頂する胎に、もっと、
リリシアの子宮が孕むほど大量に注ぎ込んだ。

うめきが、突き刺さり、脈動が突っ走り、灼熱が子宮を犯し尽くす。

繰り返し、繰り返し、中に、奥に、芯を焼き尽くす射精が中を荒れ狂った。



気が、ふっと戻った。
失神していたらしい身体が、フワリと浮いた。

ズブブブッ!

「はあああっ!」

アナルから、真下から、重力がえぐりこむ。

ガチガチの剛直に、再び串刺しにされて、のけぞる。

足が持たれ、上げられ、

ズグンッ!

「うあああっ!」

同じぐらい、巨大な男根が、膣を貫き通し、子宮口にめり込んだ。

ズブッズブッ、ズッズッ、ズブッズブブッ、ズッズリュッ、ズブブッズブッ、

同時に、動きをあわせて、身体に突入を開始するそれ、
強烈過ぎる刺激に、身体が上下し、胸が激しく揺れ動き、
それに服従してしまう自分を悟った。

「いいっ、ああっ、壊れるっ、壊れるうっ、良すぎてっ、しぬううっ」

男たちの間で、のたうち、絶叫し、それを肯定して受け入れていた。

もはや一人の夢魔、淫魔、壊れるまで犯して、壊れるまで嬲ってちょうだい!。




5人の男たちは、リリシアが何度も失神し、何度も目覚めるたびに、その精を注ぎ、浴びせかけた。




「ん……」

目を覚ましたリリシアは、自室の天井であることも、
自分がどうなっているのかも、しばらくぼーっと分からなかった。


ようやく、起きなきゃと、身体を起こしたとたん、

「ひうっ!」

あそこが、アナルが、ジンジンして、軽く達してしまう。
おまたを閉じることが出来ない。

処女喪失直後に、ちょっとだけ似ている。
ただ、あれと違って快感が腰にまで来てるけど。

「あら、起きれたのね。」

帰っていたリリスが、エプロン姿でワゴンを押して入ってきた。

「ママ…どうしたの?」

プッと笑うリリス。

「どーしたのじゃないわよ。よく起きれたわねぇ。あそこ大丈夫?。」

え?、という顔のリリシアに、すまなそーな顔をして入ってきたイエリア。


昨日、あまりに疲労していたリリシアに、
イエリアは、リリスが育てていた一団を思い出した。

身体は強健だが、戦争や争いごとが苦手で、ある才能を持つ者を、
リリスが教育指導していたのだった。


ある才能とは『絶倫』。


そういう若者たちに、マッサージと性技で身を立てられるよう、
リリスが半分楽しみで育てていたのだった。

リリシアもそういうのが大好きなのは知っているので、
イエリアが5人送り込んだのだった。

ただ、リリスに言わせると、

「リリシアなら2人で充分だったわね〜。5人相手だと私でもきついわよ。」


実は、マッサージと性技だけではなく、
それにさらに『生殖強化』の魔法と、精子産生増強の薬、
食事は『絶倫強化』の長寿食を指導して、鍛え上げたのだった。

もちろん、目的は『レンフォール国民の増加』。


夢魔族は、男女比が実に1対100という男不足、
その上、知能、美貌、魔力、身体機能etc、優れた進化を遂げた反面、
妊娠確率が異様に低い。

異種族を喜んで受け入れ、人口の増加をはかってはいるが、
それでもなかなか増えないならば、
優れた好かれる種馬君を増やすしかない。


「だから、一人が大体10人から15人分の精力があるのよ。
 それに私が指導してるんだから、耐久力も抜群、
 リリシアの身体でも、簡単にはいかなかったでしょ?。」

耐久力も含めると、1人が20人分はあるのではなかろうか?。
それが5人となると、リリスでもお腹一杯という、まさに『魔王フルコース』。
リリシアとはいえ、よく壊れなかったものだ。


「イ〜エ〜リ〜ア〜〜〜〜〜」

地獄の底から響くような声を上げて・・・思わずなみだ目になるリリシア。

あそこに、声が響いたらしい。


「ま、今日は動けないでしょうから、ゆっくり休みなさい。
 妊娠してたら、お祝いなんだけど。」

レンフォールに、いや夢魔族の女性にとって、
妊娠は最大の夢であり、子供を育てるのは最高の仕事といっていい。

母の美味しい朝食を食べながら、自分の子供を抱けるのはいつだろうと、
ふと思いにふけるリリシアなのでした。
次の話
前の話