■ EXIT      
リリシアの休日


 鹿毛のつややかな馬体が躍動する。

 乗り手は、細い足に力を込め、軽く美しい腰を浮かせ、
細い体を前に倒し気味にして、闇色の髪をなびかせる。

 ドドッドドッドドッドドッ

ひずめの重い音が、軽快なリズムを刻み、
華麗で美しい乗り手を、そのリズムに乗せていく。

馬は決して、乗り心地のいい乗り物ではない。
生きて、躍動して、激しく呼吸する。

細くしなやかな脚線が、馬の胴を締め付け、
曲線美の極地のような、白い尻のラインが、上手にバランスを取り、
大きく揺れ動くベル型の乳房が、包む薄い黒皮を躍動させる。

紫を帯びた赤い瞳が、嬉しげに微笑している。

リリシア・レンフォールは、愛馬のハンダムと遠乗りに来ていた。


この世界では、移動の基本は馬や牛であり、
魔法で空を飛べるからと言って、むやみに力を使うことは無い。

普段は、ゆっくり歩かせ、ときおり鍛錬に激しく走らせる。
人も動物も、普段のトレーニングは大事で、それに楽しみも加えるのだ。

ただ、今日の遠乗りは少し用事もあった。



峠の茶屋というのか、
小さな店があり、水や飲み物、軽食や果物、雑貨などを商っている。

2年ほど前にも、ここに立ち寄った事があった。

美味しい清水で喉を潤し、干した果物を食べながら、
粗末な服を着た少年を見た。
つくろいだらけの灰色のズボンに、洗いざらしのごわごわのシャツ、
髪の毛は、グレイで短く自分で切っているらしい。
両親は早く亡くなっているのに、頑張っている。

前は14歳ぐらいだったが、結構たくましくなっている。
目がくりっとしていて、可愛らしい。


「ねえあなた、前に私がここに来た事覚えてる?」

少し顔を赤くしていた少年は、声をかけられて真っ赤になった。

「はっ、はい、よく覚えてます。」

それで無くとも、体にぴったりした薄い皮と布、
肌の大半は露出し、細く白い首筋から胸元、肩から鎖骨のくぼみ、
大胆に開いたウェスト、
豊かな胸と腰は、かろうじて隠しているだけのようなものだ。

そこへ、女神が艶然と微笑んでるとしか見えない美貌。

少年には劇薬に等しかろう。

「その時、忘れ物しなかったかな〜?。」

「え?、ええ??、なっ、何か忘れ物しましたか。」

本気で驚いている少年に、悪女としか見えない微笑を浮かべる。
闇色の髪を、細い指ですきながら、

「私の、髪の毛、とか?」

びくっと、少年が震えた。
2年前、リリシアの美貌に見とれていた少年カンタは、
テーブルに落ちていた長い髪を見つけ、
首から下げているお守り袋に入れていた。

「どっ、どうしてそれを?!」

クスクスと笑うリリシア。

「髪の毛ってね、結構強力な魔法の触媒になるの。だから、念がこもると何となく分かるのよ。」

リリシアは、母リリスの魔法能力の才能を濃く受け継ぎ、開花させている。
店を訪れた後、何となくチクチク思念が感じるので、
自分の髪が念の媒体になっている事に気付いたのだ。

実を言えば、少年の“ふらちな”行動は筒抜けだった。

守り袋を抱きしめて、リリシアを思い出し、夜に悶えるなんてこともしょっちゅう感じる。
彼女の美貌を思い出し、長い髪を、美しい首筋を、大きく揺れる胸を、
足を組む様子を、次々と思い出して喘ぐ様子は、結構楽しかった。

もちろん、そこまで明かして追い詰めるつもりは無いが、少年は泣きそうになった。

「安心なさい、責めるつもりは無いわよ。」

と、腕の中に抱き込んでいた。

「え…え??」

いつそんな位置に来ていたのかすら分からなかった。
全身の血が逆流するような、温かさ、やわらかさ、甘い香り、
優しい腕に包まれ、顔に豊かな胸が密着する。
パニックに体が動かない。

リリシアも、抱きしめてみて愛しさがつのってきていた。
ずーっと送られてきていた思念は、彼女には心地よく、
欲求を吐き出される時のエクスタシーも、可愛らしく、
こうして見てみると、なおさらそれが掻きたてられた。

荒れたざらざらした唇に、赤く柔らかなルージュが押し当てられ、
電気を当てられたように、少年は痙攣した。

「んちゅ、ん…ちゅっ、んふ、んっ…」

火が付いた夢魔族を、抑えられるオスの種族は存在しない。

自分の興奮に、体がガクガクするカンタを、
優しく愛撫し、キスし、胸や腰を押し付け、
そそり立つ少年の分身を、さらに勃起させる。

『んふ、ずーっとおあずけだったんだから、覚悟なさい。』

店の奥の、藁の上にシーツを敷いたベッドで、
リリシアはカンタを押し倒した。

痩せてはいるが、よく鍛えられた体に、
純情で、動揺しきった可愛らしい表情、
あわあわしているのが、ゾクゾクしてくる。

するりと落とした服が、フワリと床に広がる。
薄暗い室内に、真っ白な肌と、妖艶に微笑む美貌。
のしかかるやわらかい肌に、細い悲鳴を上げる。

その口を、赤い唇がまた封じる。

しなやかで長い指が、喘ぐ胸をさすり、へそ下の反り返ったものを、そっと包む。
優しく撫で回し、胸を胸板にのし上げ、勃起した乳首で彼の乳首を刺激して、
くりくりと、やわやわと、自分も刺激がたまらない。
カンタも、のけぞって、すぐにでも出しそうになる。

「ひぎっ」

ぎゅっと、根元を握られ、果てそうな感覚が遠のく。

「もうちょっと、がまん、なさい…もっと気持ちいいわよ。」

すでにリリシアのあそこは濡れて、滴っている。
少年の童貞を奪うのだとおもうと、サディストな快感があそこをびくびくさせる。

ピンクの襞は充血し、クリトリスも赤く膨らみ、滴りは零れ落ちるほど濡れている。

握り締めたまま、自分の秘所へ導く、
ぺろりと、唇を舐め、怯える少年を微笑み、そしてその分身を、己の中へ導いた。

ズブ、ズブ、ズブ、

「うっ…熱、」

「うあああっ!」

恐ろしく熱い急カーブのそれが、リリシアの中にひしひしとめり込んでいく。

ゴツ、ゴツ、ゴツ、

張り裂けんばかりに勃起し、張り出したカリが中の凹凸と激しくこすれる。

「うぐっ、うっ、ああっ、」

きゅうっと締まる中、それは膨張し、痙攣し、荒れ狂ってめり込んだ。
リリシアすら、声を上げて、腰を振るわせた。
広く、広げ、奥まで、導き、根元まで、入った。

「くううっ、はあっ、わかる…、全部入ったの…いいわ、とっても、」

必死に歯を食いしばり、何かを耐えて、堪えて、腰がガクガクして、
それにリリシアが揺らされ、くねり、のけぞった。

「んあっ、すごっ、我慢してる、のねっ、」

のけぞる、白い背筋、
喘ぐ、赤い唇、
童貞の少年が、必死に耐えて荒れ狂う、その状況がたまらない、
あそこが濡れて、潮を噴き出し、あふれて、さらに締め付けた。

「うああああああああああああっ!」

叫び、腰が跳ねた。
ズドンッ

「ひぎっ!」

ドビュウウウウウウウウウウウウッ

歯を食いしばったリリシアに、槍のように灼熱した精が突き刺さった。

ドビュウウウウウウウッ、ドビュウウウウウウウウッ、ドビュウウウウウウッ、

猛烈なほとばしりが、のけぞったリリシアの子宮口を刺し、中にめり込み、
子宮の奥まで、大量の精液が荒れ狂った。

「あ…あ……あ……」

がくっ、がくっ、がくっ、

少年の上で、のけぞったまま、リリシアは痙攣していた。

「はっ、はっ、はっ、すごい…量ね…」

目を潤ませ、まだ萎えていないそれを、ゆっくりとこすり上げる。

「あなたの、初めてよ、すごくいいわ」

腰を動かしながら、少年の怯えた顔を、何度もキスする。

「あっ、あのっ、ぼ、ぼくもすごく、おかしくなりそうで、まだ全然ッ、」

ちゅっ、また唇を嬲った。

「いいのよ、もっと、いっぱいしましょ。」

必死に、腰をのけぞらせる彼に、かわいくて、何度もその精を受け止めた。









「カンタ、おらんのか?、水の代金おいとくぞ」

のんびりした声と、チャリンという小銭の音が、店のほうでする。
少年は、疲れ果てて眠っていて、まだ目を覚ましそうに無い。

「うふふ、頑張ったわね。5回も出しちゃって、美味しかったわ。」


身づくろいをして、そっと店を出ようとしたリリシアは、
チンピラ風の4人が、店に入ろうとするのを見とがめた。

「何か御用ですか?」

ちなみに、今のリリシアは角を収め、身分を示す物は何もつけていない。
夢魔族の女王リリスと、その娘たちは巨大な角を持つが、自在に出し入れも出来る。
これは王冠のようなもので、一目で身分が分かってしまうのだ。

「カンタはどこだ?」

「いま商品の仕入れに出ていますが?、私は王城の方に住んでいる遠縁のものです。」

「遠縁さんねえ…じゃああんたでもいいぜ。」

いやらしい目ですばらしいスタイルをジロジロ見ながら、
いい加減借金を払ってもらわないと困るんだよ、と慇懃無礼に言ってのける。

「あいつの親が、畑を作る時の借金が、まだた〜んまり残ってるんだぜ。」

「お話を聞きましょう、ここはお客さんの目もありますから。」

リリシアは店を離れるように誘導した。
疲れて眠りこけているカンタを、起こしたくなかったからだ。

それに、自分がどう見えているかは、よく知っている。



「ちょっと、お金は払うって言ってるでしょっ!。」

チンピラの親玉は、リリシアの話を聞く振りをして、
いきなり手下に、彼女の両腕を後ろに縛らせた。

「ぐへへへ、お金?あんな小銭か?、ばっかばかしい。」

いきなり、彼女の豊満な胸を、グスと掴んだ。

「うあっ、なっ、何するのっ」

「こんな格好で、何するのも無いもんだ、ほれ、ほれっ」

服の上からヤワヤワともみ上げ、ぶりっと剥くように脱がす。
ボンッと、美しい豊乳が飛び出す。

「きゃあっ、やめてっ!」

「男を誘うようなかっこして、して欲しいんだろ、
男といっぱい姦りてえんだろ、おら、おら、おら、」

「何言ってるのよ、お金なら払うって、あうっ!」

きゅうっと、乳首をつまみあげられ、悲鳴を上げる。

「こんな金の塊のような女、見たことねえ。いくらでも金になるぜぇぇ」

暴れるリリシアを、チンピラたちと押さえつけ、引きむしり、裸にしていく。

下着を剥ぎ取られ、白濁の雫が零れ落ちる。

「うおっ、この女、もう男と姦った後か。この助平女っ!」

親玉は、自分のしていることも忘れて、いきなり怒り出す。
自分が強姦するのはOKだが、女が勝手にSEXするのは許せないらしい。

「何をしてるかッ、分かってるのっ!、うあっ!」

ズボンをずり下げ、いきなり突っ込んだ。
カチカチの太根が、お腹を突き上げる。

「やっ、やめっ、あっ、うあっ、やめてっ」

悲鳴を上げるリリシアを、足を広げ、押さえつけ、腰を喰らいつくように突き上げる。

「おめえらも、この淫乱女を折檻しろっ、」

待ちかねていたチンピラたちは、リリシアの頭を押さえ、口を開かせ、押し込み、
両手に握らせ、しごかせ、激しく揺れる乳房を握り、こね回し、
彼女の体中を弄んだ。

「んうーっ、ううっ、んうううっ!、うっ、ううっ、んうーっ!」

くぐもった悲鳴が、親玉の部屋に響き、
暴れる両足を広げ、突き上げ、えぐり、こねまくり、たたきつけた。

バンバンバンバンバンバン

振動が体を揺さぶり、口が臭いにおいにあふれ、美麗な顔が濁液で汚される。

「このっ、淫乱っ、女っ、おらああああっ!」

ぎゅっと、膨れ上がった太根が、根元まで突っ込み、
ぶるっと震えた。

ドギュウウッ、ドギュウウッ、ドビュッ、ドビュッ、

濃い黄色身を帯びた精液が、リリシアの膣内に立て続けに連射される。
のけぞる薄い腹部が震え、脈動が入り込んでいく。

「んんーっ、んっ、んう…う…」

次第に悲鳴が小さくなり、力無い声になっていく。

喉に、焼け付くような精液が飛び散り、細い喉がむせ、飲み込み、飲み干す。

リリシアの喘ぐ体を起こし、美麗な裸身を後ろから広げさせ、
白い美肉を広げ、すぼまりをねじ込んだ。

「ひいっ、いやああっ、そこは、そこはいやあっ」

いきなり、悲鳴が戻る彼女に、むしろ嬉しげに腰を突き上げ、突き上げ、
締りの激しい肉口をこね回す。

前からも、嫌がるリリシアを貫いた。

「うあああっ、やめてっ、やめてええっ、お腹がっ、壊れちゃううっ」

ゴスッ、ゴスッ、ゴスッ、ゴスッ、
ジュブッ、ジュブッ、ジュボッ、ジュブッ

悲鳴を上げる口も、お構いなく別のペニスが犯し、
手にも別の陰茎が握らされ、
両足を掴まれ、大ぶりのペニスで膣をえぐり、
尻肉をこね回され、太根がアナルを突きまくり、
薄い肉を挟んで、暴れ、交互に、同時に、リリシアをメチャクチャにしていく。

うめきが、顔一面に飛び散り、アナルが灼熱に貫かれ、尻肉が震え、痙攣する。

「んはああああああああっ!!」

ドビュッ、ドビュッ、ドビュッ、ドビュッ、

中に出されながら、なおペニスが膣を突きまくり、
子宮口をえぐり、めり込ませ、脈打った。

ドビュルルルウッ、ドビュルルルウッ、ドビュルルルッ

「いやあああああああああっ!!」

絶叫するリリシアに、男の精液は中に、中に、中に、
突き上げ、射精し、また突き上げ、膣も子宮もドロドロになるまで射精した。

力なく喘ぐ女体に、容赦なく輪姦し、突き入れてくる。

ドロドロの胎内を律動が蹂躙し、喘ぐ唇を異臭の塊が犯す。
足を広げさせ、尻を上げさせ、十人あまりの男たちは、
リリシアの肉体を味わい、貪り、あらゆる場所を犯しまくった。

下から膣を貫かれ、後ろからアナルを犯され、口に突き入れられ、
朦朧とリリシアは、肉欲に輪姦される。

「ううっ、いくら姦っても、飽きやしねえ。」
「ドロドロだってのに、なんて胎だよ、うおっ、また出るっ!」

「これだけの女だ、金なんざ城でも買えるぐらい稼げますぜ。」

リリシアの中に突き入れ、腰がガクガクする。
精液が陰嚢が空になるほど搾り取られ、膣に撒き散らす。

「どうせあの借金、作り事なんだから、いんじゃねえですか?。」

リリシアの口に押し込みながら、親分が睨む。

「何言ってやがる、あの場所は銀の鉱脈があるらしいんだぞ、
 この女はオマケさ、げへへへ」

ブチッ

嫌な音が、部屋に響いた。

ぎゃああああああああああああああああっ

嫌な悲鳴が、さらに響いた。

ぺっ

汚らしい肉塊が、跳ね落ちて血を撒き散らす。

「さてと、結構良かったわよ、でも飽きたわね。」

腰を抜かした男たちの前で、ぬうっとリリシアは立ち上がった。
裸の体は、汚され、穢され、ドロドロに汚されていたが、
それでも、気品と美貌はむしろ強烈に輝いた。

ジャキン

 『『『ひいいいっ!』』』

その頭部に、巨大な角が現れ、いっせいに悲鳴があがった。
どんなチンピラも知っている、巨大な角は力の象徴。
このサイズなら、王族クラス。

そして、にっこり笑った。
これほど恐ろしい笑みは、誰も見たことがあるまい。

「大勢を楽しんだのは、久しぶりよ。
 お礼に、苦しまずにあの世へ送ってあげるわ。
 あ、一人例外がいたわね、まあ最高の快楽の代償よ。」

裸の両手がひろがり、真っ赤な光を帯びてクロスする。

  『大火炎焦熱地獄(イン・エヴァル・エグゾーダス)!』

石造りの建物が、一気にぶっ飛んだ。


近くの清流で、リリシアは体を清めた。
「うふふ〜、今日は美味しい日だったわ。
 童貞君は食べられたし、チンピラとは言え十人楽しめたし。」


さすが夢魔族の第一王女、輪姦強姦は娯楽のうち。
だが、無許可に王女に手を出して、
生かしておく理由も無ければ必要も無い、
ましてや可愛いカンタに手を出す害獣、焼却消毒が似合ってる。


体を清め終わってふと気付いた。
服が一緒に吹っ飛んでいる。

だが、『うふ』と微笑んだ。
賢い愛馬は、命令されればすぐにカンタの店に向う。
自分は飛んで帰ればいい。

そして、

「またカンタの店に遊びに行けるわね。」

さて、今度はどうもてあそんであげようか、
淫靡に笑いながら、リリシアは飛び上がった。
次の話
前の話