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■ EXIT
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覗き見に誘われて


「ああっ、気持ちイイっ、おしりイイッ!!」

鮮やかな黒髪が乱れ弾む。
目隠しをされて、豊満なバストを鷲掴みにされ、両手は後ろに革ベルトで拘束されていた。 他は全裸。
白い肌を惜しげもなく晒し、愛人の男にされるがまま。


「もっとぉ、もっと強くっ、いぅんっ!」

うつ伏せになり、自ら腰を振り、喜びの声を上げ、より強い快楽を求める姿は、娼婦そのものだった。
しかも、黒くて大きくてグロテスクな肉棒が深く貫いているのは、アナルの方。
いわゆる、アブノーマル、変態プレイと呼ばれるセックスである。


「ああぁっ、くるぅ、きちゃうぅっ、イクゥゥッ!!」
「そらっ!」


乱暴に突き上げた金髪の男が、タイミング良く射精した。

「あひぃっ、あひっ、イッた、あぁっ、イッてるぅっ・・・」

ビクンビクンと肩を痙攣させながら、女性は大量の愛液を漏らし、舌を突き出したまま意識が飛ぶ。
はっきりとそうわかる絶頂ぶりだった。
目隠しの下はきっと物凄い顔になっているだろう。




僕、ラドン・マーフィは、目の前で失神した黒髪の女性カーリさんが出演していたAVというのを見たことがある。
直接その現場を見るのは初めてだが、はっきり言ってAVに負けないくらいの痴態が繰り広げられていた。

カーリさんは普段、生真面目で凛々しく、礼儀や教養、護身術や魔法まで教えている、多芸で格好良い人だ。
最近は世界でも最高級の娼館であるルフィル中央妖精館にカウンセラーとして勤めている。 ルフィル中央妖精館で働いていると言えば、それだけで箔がつくほどのトップエリートということを意味した。
大企業でいきなり課長級に抜擢されるようなものである。

本当にどうしてこんな人が、言ってはなんだけど、こんな場末の人材派遣会社に居続けるのか、その理由が解らない。
しかも、住んでいる所は3人でギリギリのボロアパート。
さらに、一緒に住んでいる愛人は少し前までギャングのボスをやっていた人。
ただ、そのウィル・テイラーという、カーリさんの愛人であり、元ギャングのボスであり、今は人材派遣会社の社長である男性には、僕もかなりお世話になっている。
だから文句は言えないのだが。



それはともかく、なぜこんな愛の営みをドアの隙間から覗き見ているのかというと。 カーリとウィルの養女であるレイ・アラインというダークエルフの少女に誘われたからである。
いや、あれは半ば拉致されたと言ってもいい。

彼女と僕の関係はセックスフレンドのようなもので、まともなセックスになる相手が僕くらいしかいないという理由で、よく僕は襲われる。
押さえつけて、ズボンを引き剥がされて、股間を掴んだりさすったりされて、少し勃起したら即挿入する。
逆レイプである。
彼女は小学生くらいの小柄な体格なのに、物凄く力が強くて僕では抵抗できないのだ。 まあ、僕もかなり小柄な方だけど。


そんな欲求不満なレイの普段はというと。
無口無表情で喋れば男言葉、一人称『オレ』、大雑把で養母であるカーリさんによく懐いている。
常識がなく天然が入っているが、探せばいなくもないタイプの普通の少女である。 まあ、『裏の仕事』がメインという時点で、『普通』の少女ではないことは確かなのだが。 『裏の仕事』というのは、法律違反スレスレの捜査や潜入、盗品、違法品の奪取である。 今は関係ないので割愛しよう。



「んむっ・・・!」

唇が塞がれる。
暗闇の中、レイの舌は熱く甘い吐息と共に大量の唾液を送り込んできた。
異性に口の中をしゃぶり尽くされるのは、思考が融けてしまうほどの快楽を伴う。


「ふっ、んふっ・・・」

レイの鼻息が荒い。
女の子の匂い、体臭は、どうしてこう、刺激が強いんだろう。
おかげで、僕の分身は痛いほどに膨張したまま、萎える気配がない。
もちろん、レイとは繋がりっぱなしだ。


僕が下でレイが上に乗って腰を振る、いわゆる騎乗位。
レイとのセックスで一番多い体位だと言っても過言ではない。
どうしてかって言うと、その、女の子が男を襲う場合、これでないと男の身体を固定しきれないから。だと思う。

本当はレイの銀髪と黒い肌を眺めながらのセックスになるのだろうけど、この少女の身体は僕にはほとんど見えない。
時間は夜。場所が廊下で、カーリさんとウィルの濡れ場も薄暗いし、人間である僕にはエルフである肌の白い大人2人の姿しかほとんど見えないのだ。


レイがキスしながら、腰をぐりぐり動かすのが伝わってくる。
僕から突き上げればすぐに達する感度の高さは健在だ。
膣内射精すると一瞬で絶頂するのも治っているとは言い難い。
ただ、最近は1回の膣内射精くらいなら、しばらくすれば復活するようになった。
慣れてきたのもあるだろうけど、体力がついてきたのもあるかもしれない。


昔使っていた、肉体の成長を抑える薬の影響で、体力がつきにくくなっていたらしい。 それでも厳しい訓練を課されていたため、人並み以上の体力はあった。
その薬の副作用か、16歳のレイの身体に、まだ初潮が来ていない。
だから毎日避妊もせずにセックス三昧ができるわけなのだけど。
いや、ここ2週間は隔日くらいに減ったけど。


レイの狭い膣内で熱くて柔らかい肉の粘膜がうねうねと僕を締め上げる。 両肩を押さえつけられていて、ほぼ身動きが取れない。
唇の中はレイの舌が乱暴に拙い動きで貪り上げ、唾液を送り込んでくる。
口いっぱいに広がるレイの体臭に頭が蕩ける。


もう限界だ。
元々早漏な僕がここまで我慢できただけでも賞賛ものだろう。
というわけで、僕は下から腰を突き上げて反撃を始めた。


「んくっ・・・!」
「んんっ!?ふんむんっ!?」

もう、大体どういう反応をするかはわかっていたので、レイが唇を離して声を上げるより前に、僕は彼女の頭を抱えてディープキスを続行させる。
軽く達したのだ。
信じられないかもしれないが、これがレイという少女の感度の高さなのである。
そのまま放って置いたら、覗きをしている状況を忘れて大声を出していただろう。

僕は腰の突き上げを続行する。
レイは頭を抱える僕の腕を掴み、爪を立てた。
鼻息が荒い。
息がしにくい、とか言っているらしい。
しかし膣内の方は大歓迎しているようで、僕の突き上げに合わせて小刻みに締め付け、絞り上げていた。

我慢なんてできるわけがない。
僕はレイを強く抱き締めたまま深く突き上げ、溜まっていた熱いモノを華奢な胎内にぶちまけた。

「ん、んん!」
「ふぐっ、ふむぅっ、んむぅぅぅっ!!」

小刻みに震えていた体が射精と同時にビクンと反り、膣は痛いほど僕を締め付ける。
絞り上げるような肉襞の蠢きが、僕の中に残っていた射精の残滓を搾り取っていった。

しばらく腕に食い込んでいた指の爪はレイの絶頂を示すようにぐったりと外れていく。
そのときになって、僕も息が苦しくなり、抱えていた頭を緩める。
ずるり、とレイの頭が横に逸れた。
まだ、彼女の華奢な身体は、脈打つように弱く震え続けている。


心地良い疲労感。
これは男にとって至福の一時だろう。

僕はしばらく、ぐったりしたレイの体重を受けながら、緩く彼女の背中を抱き締めていた。









「こんなとこで寝るな。風邪引くぞ」

デコピンで起こされた。

「ウィル……えっ!?」

慌てて起き上がる。
どうやら少しの間、眠ってしまっていたらしい。
僕の上では、黒い肌の少女が安らかな寝息を立てていた。
僕は半分萎えていて、繋がったままだ。
廊下は電気が点いていて眩しかった。

この状況で覗きがバレないわけがない。
僕は慌てて体を離す。

「あ、あの、ウィル……?」

台所に行って水をがぶ飲みするウィルに、僕は恐る恐る声をかけた。

「何だ?」
「その、覗きなんてして、ごめんなさい……」

僕は必死に頭を下げる。

「もう慣れちまったよ。今さら1人増えたとこで気にしてもしょうがねえ」 「……え?」


一瞬、理解できずに聞き返した。

「レイの部屋まで声が筒抜けらしくってな。
まあ、俺は知ってて大声出させるんだが、大抵覗きにくるんだよ。レイが」
「は、はあ……」
「それはまあいいんだ。カーリを弄るネタにするからな」
「鬼畜だ……」

僕は思わず呟いてしまう。

「俺はまだSっ気があるからいいんだが、ドSを演じるってのは大変なんだぜ?
言葉で女を乗せるには、語彙だけじゃなくて観察眼や洞察力も必要になってくるからな」 「は、はあ……」


生返事を返す。
ウィルは、事ある毎に僕にセックスのテクニックを教えようとしてくるのだ。
僕はまだ『逸般人』にはなりたくないんですが。

「ラドン」
「は、はい?」
「その内レイだけじゃなくなるぜ。お前はモテそうだからな」
「え、ええ!?僕がですか!?」
「俺が言うんだから間違いはねえよ」


ウィルは断言した。
彼は伝説とまで言われたベテラン調教師である。
その言葉には物凄く説得力があった。

「セックステクニックってのは、大体は男を長持ちさせるもんでもある。より深く女を絶頂させるための過程としてな」
「……」
「今のままの早漏じゃもう1人増えただけでお前がもたねえぞ」
「余計なお世話です……」
「何言ってんだ。そいつに関しちゃ俺だって他人事じゃねえ」
「一体、何人の女の人囲ってるんですか?」


僕は思わず聞いた。
社員の間では100人とかっていう噂を聞いたことがある。
その辺の社員同士の議論もあって、なんとなく興味があったのだ。


「今は男娼として月2、3人くらいに売ってる以外はカーリだけだ。他の男も育ってきたし、調教も俺が直接手をかけることはほぼねえ」


意外な返事だった。
ウィルくらいになると、1週間で10人とか相手にしててもおかしくないって、男娼やってる社員に聞いたことがあるのに。

「そのカーリがクセモノなんだがな。完全にスイッチ入れちまったら俺の手に負えねえ」
「えっと……すぐ絶頂してるように、僕の目には見えたんですけど……」
「ああ。そうだな。ドMだからイかせやすいってのは当たってる」
「じゃあ、何が問題なんですか?」

僕は裸のまま煙草に火をつけるウィルに聞いた。

「レイもイきやすいだろ」 「え、ええ」
「レイはそこまで体力も経験もねえから、今は早漏1人で限界だろうな」
「まあ、ええ、そうですね……」


僕は顔を赤くして口をモゴモゴさせる。
恥ずかしい話題だった。
しかし当たっている。

「カーリの場合は体力が半端ねえから、グロッキーになるまでに100人はいけるんじゃねえか?」
「ひゃっ、百人ですか!?」
「魔法込みとはいえ、20人食った後に100m10秒フラット出せる女だからな」

想像もつかない次元だ。
鍛えてるとは思っていたけど、それってもう特殊部隊並みじゃないか。

「俺1人で相手に出来るレベルを完全に超えちまうってのは理解できたか?」
「は、はい」
「男娼として俺を買うのは、そういうバケモノクラスの女どもさ」
「……」


絶句した。
人数が少ないのは当然だったのだ。
一般の男娼では人数を集めなければ到底相手できないような女性達を、彼は1人で相手にしているのである。

羨ましいとかとは絶対に思えない。
伝説と呼ばれるようになってもさらに勉強を続け、それでも騙し騙しやっていかなければならない状況に、今のウィルはあるのだ。

「今日のところはこの辺か。レイに風邪引かすなよ」
「は、はい!」

僕は言われて、慌てて廊下に横たわる少女を抱え上げ、2階の部屋へ行き、身体を丁寧に拭いてベッドに横たえた。
自分の身体も拭いた後、少女にシーツをかけて、自分は別のシーツに包まり、床に寝転がる。









「あ、起きた」

朝起きると、黒い肌に短い銀髪の少女が僕の顔を覗き込んでいた。

「おはよう、レイ」
「まあ、いいや」

何が、と聞く暇もなく。
にゅる、と朝勃ちしていた僕のペニスが、柔らかく熱くぬめるものに呑み込まれた。

「うあっ!?」
「あんっ」

ペニスが擦れる快感に、僕と彼女は思わず声を上げる。

「な、え?」
「昨日の続き。んっ」

レイは短く言うや否や腰を動かし始めた。
不意打ち気味に快楽を送り込まれ、あっという間に頭が真っ白になる。 彼女の胎内にぶちまけてしまう。

「あああっ!」
「んんっ、あっ、ふあっ!」

少し尿も出てしまったかもしれない……。

それにしても、ほぼ入れて即射精だったのに、レイは問題なく達していた。 これはもう感じやすいとかいうレベルじゃない。

そして。
僕ももう、何ヶ月も1日起きくらいに逆レイプされ続けているのに、ムスコは今日も絶好調だ。
鍛えられたのだろうか、一度射精したくらいじゃ萎えない。

もちろん、そんなことを問うほど余裕もなく。
僕はいつものように、今日はカーリさんが朝食に呼びに来るまで、レイを犯し犯され、ずっと繋がっていた。



後で聞くと、昨日は2回しか膣内射精されなかったので、何か物足りなかったらしい。 さらに、中に暖かいものが注ぎ込まれるのが物凄く気持ち良くて、それだけで達してしまうそうだ。

ウィルが言うところの『膣内射精フェチ』である。

ということを聞くのと引き換えに、今日は2度目押し倒された。
どうやらエッチなことを想像し、シたくなったようだ。


これでもう1人彼女が増えたりしたら、多分僕が持たない。
ウィルが煽る不安が、現実のものとなりつつあった。

これから、もう少し真面目にウィルの話を聞こうかなぁ……。
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