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■ EXIT
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少女の目覚め


翌日、股間の痛みで目が覚めた。
ちゃんとした自慰を知らない少女は、幼くデリケートな膣の粘膜に容赦なく爪を立てて掻き回していたのだから当然だ。 同時に、溢れ出た愛液が乾き、シーツにこびりついている。

「・・・やばい」
だるい身体を起こし、慌ててシーツを洗濯機に放り込む。 洗濯機は他の社員の服も洗うことがあるので、そこそこ大きい。

少女レイ・アラインは、人材派遣会社の社員であり、その社長ウィルの養女。 養父ウィルの方針から、この16歳の少女にも、能力に応じた仕事が与えられている

仕事の内容は、盗品、遺失品の調査と回収。 実質、非合法組織への潜入と、目的の品を盗み出すという仕事。 他に盗品があれば、それも一緒に回収する。 元暗殺者である彼女からすれば、相手のレベルもそう高くなく、比較的安全な仕事といえた。 非合法組織の拠点は、セキュリティが万全でないことがほとんどだからだ。 敵は、ほぼすべて押っ取り刀で飛び出してくる。

もちろん、このルフィル列島を支配するER社には、他のもっと簡単な仕事を与えているように見せている。 だが、まあ、それは表向きだということを、双方理解していた。

レイは、今を以ってERの軍属であり、何をするかわからないウィルの監視ということで派遣されているからだ。 とある機関で育てられ、恐れられた凄腕の暗殺者『エノラゲイ』。
彼女はかつてそう呼ばれた。 ERの要人の拉致に失敗して捕まり、洗脳を解かれたことで彼女は心に感情が芽生え始めていた。

薬で女性ホルモンの分泌を抑えられていたので、まだまだ未発達な肉体だが、徐々に女性としての成長を見せている。 そこに昨日目撃した、度を越えた濡れ場だ。 眠っていた本能が一気に覚醒し、肉欲を処理するために自慰行為をする。

感情を抑圧されてきた少女は、それに抗おうという感情が育っていなかった。 狂おしいほどの欲求に身を任せ、結果、爪で膣内の粘膜を傷付けてしまったのだ。


傷の治りは早い方なのだが、よほど強く引っ掻いたらしく、ズキズキと痛む。
幸い、今日は休みだ。 奪還した盗品の鑑定を依頼している博識の大学教授のところへ行く。

「ふ〜ん、あなた、そんな年頃なのね」
彼女は興味ありげに言った。 長身で肉欲的な肢体を持った、茶髪のハーフエルフ。

訪問すると、いつも素裸に白衣という格好で、白くすらりとした脚をこれ見よがしに組んでいる。 彼女は魔法科学を専攻しているが、手術をするまではいかないものの、医者顔負けの知識を持っているのだ。 口が堅く、披露する知識には信用が置けるため、時々ウィルも相談に来るらしい。

「見せなさい、魔法でちゃっちゃと治してあげるわ」
レイは教授が使っている仮眠用のベッドに乗り、四つ這いになってズボンと下着を下ろした。

「まさに処女って感じね・・・・」
可愛らしいピンク色の花弁を開くと、そうつぶやき、口の中で治癒魔法のスペルを唱える。

魔法科学の教授なだけあって、常人を遥かに超える高いレベルの魔法を操るのだ。
ただ、特異体質から、あまり長時間魔法を維持できない上に、高度な魔法を使ったとき、長時間の休憩が必要になるのだという。

スペルはすぐに完成し、少女は股間の痛みから解放された。

「報酬はいつもの分とまとめてウィルから貰っておくわ」
「ウィルには言わないでほしいんだ」
レイは慌てて言った。

女性はくすりと笑う。
「言ったりしないわよ。人のプライベートをペラペラ話す趣味はないから」
「・・・・ありがと」
少女はお礼と共に安堵のため息をついた。


レイは自慰を繰り返した。
休日だったこともあり、昨日の濡れ場の記憶を振り払うためだと自分に言い聞かせ、部屋に篭って裸になりそれを繰り返す。< 何度目かの後、日が高いのに急に眠くなってきて、シーツを引き寄せ、そのまま眠る。 時々、こういうことがある。

昼間、急に睡魔が襲ってくるのだ。 そして、起きるのは決まって日が暮れる時間。

目覚めると、夕食の時間だった。

「う〜ん・・・」
寝惚けながら服を着て、下の階に降りる。 仕事から帰ってきていたウィルと、社員であり同棲している愛人でもあるカーリがテーブルを挟んで椅子に座っていた。 料理はいつ見ても見事なものだが、まだ手付かずのままだ。

レイはその隣の椅子に座ると、上目遣いで姉であり、母親でもある黒髪のエルフ美女を見上げる。 なんだか、怒られるような気がしたのだ。

「どうかしましたか?」
視線に気付いて、カーリは首を傾げる。

「なんでもない」
少女は慌てて料理に視線を戻す。
そして、いつも通りに食事が始まった。


食事を終えて少女が部屋に去ってから、カーリは心配そうな顔をしてウィルに話しかける。
「あの子、大丈夫でしょうか・・・」
「また、やるだろうな」
ウィルは答える。

「一度、注意した方がいいのではありませんか?」
「どうかな、俺もさすがにああいう特殊なケースは初めてだ」

2人はレイが自慰を繰り返していたことを知っていた。 というよりも、最初に濡れ場を覗かれたとき、半ばわざと見せていたのだ。

「まさか、仕事中に濡れるとはな」
少女の自慰には前兆があった。
何かにつけて、男の身体をじーっと見つめるようになったのだ。 その目は、本人は無意識だろうが、何か物欲しそうな感じに思えた。 決定的なのは、盗品奪還という殺伐とした仕事から帰ってきた後、下着から愛液の匂いがしたことだ。

さりげなく問い質しても、本人はまったく気付いていなかった様子だった。
自覚していないよりは自覚した方がいいということで、2人は少女が嫌でもそれを意識するように仕向けた。

ただ、心理学者からすれば、それは失敗だと指摘するかもしれない。 性を意識すれば、仕事中にも動揺を生み出すことになるからだ。

あの出来事が起こったのはそれから一ヵ月後。
クリスマスパーティで内輪が盛り上がったとき、酒癖の悪い女性がまだ16歳のレイにお酒を飲ませたのだ。

身体が熱い。
視界がぐるぐるうねり、三半規管が狂う。
一口飲んだだけなのに、立っていられない。

周囲で乱交パーティが始まりつつあった。
脱ぎ捨てられた服が身体に被せられる。 暑苦しくなってきて、少女も服を脱ごうとする。 そのとき、誰かが隣に転がされてきた。

お酒に酔って眠っているが、その顔は同年代の少年ラドン。
レイと同じチームで、魔法の才能が高かったらしいが、戦争で師事していた大魔道士が殺され、他の弟子達も散り散りになってしまい、修行を続けられなくなってしまった。

現在、カーリに軍用魔法やその使い方などを教わっている。
彼の魔力探知は、盗品奪還の仕事ではかなり重宝している。

気が弱く、よく言えば慎重、悪く言えば臆病。 優しくて紳士で、なんとなく可愛い。 レイはそんな彼が好きだった。

恋愛感情を意識していたわけではない。
ただ、良い友人という感じで、それまで接してきた。
だが、少女は自慰を覚え、いま少年に男性の匂いを感じてしまった。 これからは、嫌でも意識してしまうだろう。

レイは寝転がったまま少年を部屋の隅まで引き摺っていった。 このままだと、自分ともども乱交に巻き込まれてしまいそうだったからだ。
なぜそう感じたのか、少女にはよくわからない。
汗でシャツをべっとりと肌に貼り付かせながら、少しずつ、少しずつ、眠っている少年を動かす。
部屋の隅、テーブルの陰で、彼女はラドンの頭を胸に抱えたまま絨毯の上に仰向けになる。

ここはパーティ用に倉庫を改造した建物で、3重の防音壁は熱も遮断する。
床は民家と同じように板を貼ってあり、その上に絨毯も敷いている。
温水床暖房機能もあり、防音壁の断熱機能を合わせて、空調がなくても風邪を引かないようになっている。
パーティのとき、ごく一部の真剣なものを除いて乱交になるのが恒例化しているので、ウィルが社員の要望に応えてこういう場所を作ったのだ。

ラドンは寝息を立てて、目覚める様子がない。
離れているとはいえ、部屋には乱交の熱気が充満している。
自然とズボンの内側に手が伸びた。

「あ、ふぅ、ん・・・」
いやらしい気分になり、股間がクチュクチュと濡れた音を立てる。 遠くで女性の股間にペニスが抜き差しされるのを見る。 気持ち良さそうに声を上げている。

実際、そうしたらどんな快感があるのだろう?
指よりも、大きな快感があるのだろうか?
指の刺激が強くなれば強くなるほど、好奇心が高まっていくのを感じた。

汗でべっとりとしていたシャツを脱ぐのを忘れていたことを思い出し、ややぎこちない動きで脱ぎ捨てる。 自慰するときに面倒なので、ズボンも下着も脱いでしまう。
女性として身体に丸みを帯び始めた肉体、褐色の肌が露になった。

「ラドン、オレ、裸になってる・・・」
なんとなく、ぞくりとした興奮が背筋を走るのを感じた。

「オレ、変だ・・・」
声を意識すると、急に恥ずかしくなり、乱交の風景に背を向ける。

服を脱ぐために一度放していた少年の頭を抱え直すと、やや遠慮がちに唇を重ねあう。 それは柔らかく、温かかった。

不思議と気分が落ち着いていく。
逆だったかもしれない。
ただ、乱交の気配が気にならなくなった。

ラドンの服を剥ぎ取る。
胸から腹にかけて手を滑らせると、華奢な印象から思っていたよりも硬い筋肉があった。

自分の身体に筋肉がつきにくくなってきているのであまり考えなかったが、男性の方が皮下脂肪も少ないし、筋肉もつきやすいのだ。 よく考えれば、同じチームで動いているので、かなりの運動をこなしている。 とはいえ、自分と同じように見た目の印象には幼さが残っている。

手は彼の股間にまで滑っていった。
ズボンのベルトを外し、トランクスと一緒に膝の辺りまで下げる。

「あ、男の子の・・・」
自分とは違う部位を見つけ、好奇心のままにそれに手を伸ばす。
萎えた状態のそれを手に取り、色々と動かしてみながらしげしげと観察する。
ここから、男性の匂いがする。

触っていると、それがびくっと跳ねた。

「わっ!?」
思わず手を離し、仰け反る。 それは何度か脈動するように跳ね、そのたびに太く長く、大きくなっていった。 脈動が収まると、恐る恐る再び手に取る。 ふと振り返る。 レイはこのとき、男性はこの状態になってやっと『する』ことができるのだと知った。

相変わらず、後ろでは腰をぶつけ合いながら、女性が快楽の声を上げている。 もしも、これが自分の股間に入ったら、同じように快楽に声を上げることになるのだろうか。

みんな夢中で、自分に視線を向けてなどいない。
ラドンは相変わらず熟睡している。


彼が目覚めないように注意を払いながら、レイは硬くなった肉棒を色々と弄った。
匂いはイカ臭く、色はサーモンピンク、周囲には白い皮が貼り付いている。

「熱い・・・」
乱交の熱気に当てられたように、彼女は身体が疼くのを感じた。
片手で彼のモノを弄りながら、自分も股間の割れ目に手を伸ばす。

「あふぅ」
吐く息が荒く熱くなっているのに気付いた。 股間が既に濡れているのはわかっている。 同時に、少女は理性が意味を成さなくなるほど肉欲が高まっていることにも気付いた。

「うあっ・・・」
そのとき、ラドンがうめき声を上げ、同時にペニスが脈打った。
ビュルルッ
男根の先から白く濁った液体が噴き出す。 それは幼さの残る少女の褐色の鼻先を直撃した。

「うわぷっ!?」
熱い迸りを顔面に受け、思わず仰け反る。

「な、なんだこれっ!?」
射精というものを知らない少女は、思わず声を上げ、驚いた。
ペニスはビクビクと脈打ちながら、なおも白濁した体液を吐き出し続けている。 ペニスを掴んでいた手が精液でドロドロになった。

「すごい匂い・・・それに、なんか熱い・・・」
胸の辺りまで飛び散った体液を、手で拭う。
そのとき、それまで意識して触ったことのない乳首に、手が触れた。
「んうっ」
ビリッとした感触に、思わず声が上がる。 成長し始めたばかりの、2つの淡い膨らみ。 ここが性感帯だということを、少女は知らなかった。

「あ、だめ、もう・・・」
レイは身体に飛び散った精液を拭う作業を止め、自分の股間と乳首を弄って快楽を貪ることに没頭し始める。 クチュクチュと濡れた音を立て始める彼女の目の前には、射精してなお勢いを失わない少年のペニス。 その匂いは、幼い性欲に翻弄される少女をさらに昂ぶらせていった。

「ん、ん、クゥゥッ!」
身体が男性を感じて興奮し、いつもより深く達する。
しばらく放心していたが、身体はさらなる興奮と快楽を求めた。

「あふ、こんなの、こんなの・・・」
仰向けになった少年の腰に跨り、いつもは指を入れていた部分にペニスをあてがう。

「こんな、ふといの、あ、熱・・・」
目を潤ませながら、少しずつ、恐る恐る腰を下げていく。

「あ、ひろがる、あそこ拡がっちゃう、ふぁ、あっ――――」
途中、痛みを感じた。
一度自慰で達したし、さらにアルコールの助けもあってか、気にするほどでもない。

「あはぁっ!?」
ビクッ、と身体が仰け反る。 普段、自分の指では絶対に届かないところまで異物を受け入れ、しかもそれに快感を感じてしまっていた。 力が抜けて少年の身体の上にうつ伏せに倒れ込む。
ふいに、彼が頭を上げた。

「――――!?」
「れ、レイ!?」

目が合い、両方とも息を呑む。 同時にラドンが体を起こそうと動き始めた。

「ふあっ、うごかないでぇっ!あひゃっ!」
彼が動くたびに膣内が抉られ、体を震わせて悲鳴をあげる。

「で、でも、レイ・・・!」
少女はなおも動こうとする少年の身体を、意外な力強さで無理矢理押さえつけた。

「だめ、オレ、うごいたら、おかしくなっちゃうっ!」
「けど、レイ、出ちゃう!」
「あんっ、ダメっだったら、ひゃぅ!」

動かないように押さえつけようとする少女、それに抗い、もがく少年。
ヴァギナとペニスで繋がったまま、2人は互いに気が動転したまま快楽に悶え、同時に限界を迎えた。

「そんなに、オレ、ふぁぁぁぁっ!!」
脳天に突き抜ける快感とともにレイは抑えていた少年の肩に爪を立てる。
「き、きつくなって、うああぁっ!!」
急激な締め付けに、限界が来ていた彼は少女の膣内に熱い体液を迸らせた。

「か、かはぁっ!!」
白濁した若い欲望を注ぎ込まれ、彼女は背中を仰け反らせ、全身を硬直させる。

「出てる、オレの、膣内に、いっぱい、ああっ、また、ヘンな気分に・・・あ、あ、っクゥゥゥゥッ!」
胎内に吐き出される熱い迸りに、少女は連続で達した。 背筋を脳天に突き抜けるゾクリとした深い快感に翻弄され、歯を食いしばり、目が焦点を失う。


「レイ、大丈夫?」
気が遠くなる射精の余韻が薄れる頃、ラドンが優しく声をかける。
朦朧とした意識にそれは心地良く響いてきた。 肩を抱き寄せられるのに、そのまま従う。 彼の横に寝転がされ、同時にまだ勢いを保っているペニスが膣内から抜けた。

「あぁっ」
ずるりと引き抜かれる感触に声を上げる。 腕枕され、そのまま仰向けになり、短い銀髪を撫でられていると、温かい感じがして、優しく落ち着いた気分になる。 同時に急速に襲い来る睡魔に抵抗できなくなった。




翌朝、目が覚めると、周囲が騒がしいことに気付いた。
ついでに言えば、昨日あったことがなんにも思い出せなくて、頭が痛い。
ざぁ、と顔を分厚いタオルで拭われる。

「あう・・・」
他の部分もタオルが湿った感触を拭っていく。
そのときに、手を引っ張ったり足を引っ張ったりする手が、大きくて温かかった。

社内規定では、処女に手を出すとき、本人もしくは社長ウィルの了解が必要となる。

ウィルが許可することはまずないので、本人の了解があればいい。 お酒の勢いでやってしまった少年ラドンについては、誰も気に留めていなかったし、記憶の残っている人物がいなかった。 処女を奪われた(?)本人すら覚えていないという。 まあ、レイにとってはそんなことはどうでもよかったのだが。

結局どうなったかというと、2人に酒を飲ませた女子社員が罰を受けることになった。

ウィルが下した罰は3ヶ月間の禁酒。
他の厳しい罰よりも、その社員にとっては辛かったそうだ。

レイ・アライン。
入社後4ヶ月と12日で処女喪失。
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