カウンセラーさん奮戦記『イリナ・クィンスの場合』
ルフィル妖精館に、新しいカウンセラー、
カーリ・ウェブスターが入って5ヶ月がたった。
落ち着いた物腰、
育ちの良さからくる品格と素直さ、
それでいて、どんな相談でも、
動揺一つ見せず、真摯に受け止める姿勢は、
難しい妖精たちの心理安定に、大いに役立っていた。
また、男装の麗人といった風情の美貌は、
女性たちに非常にウケが良かった。
彼女の壮絶な半生は、
どんな惨い相談でも、正面から受け止める力となっている。
まさに、妖精館にうってつけのカウンセラーと言えた。
ある日、一本の予約が入った。
予約者は『イリナ・クィンス』。
ルフィル妖精館、いや現在の全妖精を代表する少女。
イリナの予約が入った直後、
カーリは妖精館館長のファリア・シェリエストに呼ばれた。
ファリアは微笑みながら、前置き無しに始めた。
「イリナの予約の事なんだけど」
『・・・・・それを知っているということは、
ここの通信が常時見張られているのか、
ファリア館長ご自身がこの話を進めたかよね。』
盗聴は、まずありえまい。
入ったばかりのカーリに警戒している可能性も無くはないが、
ファリアの人物を見て、そんな考えを抱く者がいたら、
よほどのふし穴眼か、そういう人生しか送れないろくでなしだろう。
だとすれば後者だが、なぜ?。
「そうね、あなたの疑問はもっともだわ。」
目に意識が出ていたのか、あっさりカーリの疑念が読み取られる。
「イリナの存在は、この妖精館、いえ我らがミュルス一族にとって、
絶対に無くてはならないものなの。
はっきり言えば、あなたが単なるカウンセラーだったら、
相談には行かせないわ。
私も、我らミュルス一族も、総力をあげてサポートするもの。」
数こそ少ないが、世界に多くの拠点を持ち、
夜の世界においてすさまじい影響力をもつミュルス一族。
そしてファリア、予備役とはいえ、ER軍准将の地位にある女性。
にっこりと穏やかに話す言葉、その眼の慈愛の光は優しい。
だが話している事は、普通の人間なら、震え上がるようなプレッシャーだ。
戦う目をして、カーリはそのプレッシャーを受け止め、推測する。
「つまり、私と私のつながりを持つ者、
わが主ウィル・テイラーと関係があると。」
ファリアの緑の目が、肯定していた。
カーリが単なるカウンセラーというだけではなく、
戦力、つまりウィルとその一党を動かせる立場にあるからこそだと。
カーリの目が、半眼に閉じられ、酷薄な光を宿した。
「見くびられたものですね。」
普通の人間、いやよほど豪胆な相手でも、目を剥きそうな答えが返る。
「私が、自分の仕事欲しさに、ウィル様を差し出すとでもお思いか?。」
ファリアのプレッシャーは、同時にこの問題の危険度を表している。
内容こそ分からないが、ウィルをそんな危険な仕事に巻き込めると思っているのか、この女!。
「あら、何か誤解していない?。」
しゃらっとした表情で、ファリアが返す。
「あなたは、あなただけの存在ではないはずよカーリ・ウェブスター。」
あえてファリアはカーリのフルネームを呼んだ。
自らの名前、それは自分だけの物か?。
その名前に振り向き、寄り添う誰かが必ずいる。
壮絶な人生を乗り越えてきたカーリも、それ無しには存在し得ない。
「私たちが、あえてイリナを任せるように、
あなたもまた全力、それもありとあらゆる力を使ってもらわなければならないわ。
それに、あなたの主は、そうしないことを望むと思う?」
艶然とした表情の中に、凄味があった。
こと男と女の関係において、ファリアに太刀打ちできるわけがない。
自分の芯の何かを刺され、思わずカーリも口ごもる。
「最初に言ったでしょう?。
単なるカウンセリングだったら、イリナを行かせたりしないわ。
仕事を受けるか受けないかは自由よ、だけど・・・」
きれいなアルト(F3〜B5くらいの声域)のひとつ)の声が、一瞬切れる。
「あなたが、『あなたの主が判断すること』を、勝手に決めていいの?。」
かわいらしく首をかしげ、優しい口調で尋ねられる。
思わず、カーリはうめきそうになった。
強烈なボディブローを食った気分だった。
『信頼に対して全力を上げる』
当たり前の事が、白刃となって突きつけられる。
もしウィルを巻き込みたくないと逃げたなら、
どれほど彼が激怒するか、想像したくない。
身も心も重ねあった日々の中で、
見えてきた彼の誇りは、それほど凄まじく高い。
だからこそカーリは、いつ死んでもいいほど惚れ抜いている。
「それにね、私たちの業界は、当然裏の世界にも詳しいの。」
誇るでもなく、揺さぶるでもなく、ただ淡々と告げる口調。
「あなたの主が、仲間たちを、あるいは孤児たちを、
犯罪ではない仕事につけるために四苦八苦してるのも、
危ない仕事も恐れず挑んでいるのも知っているわ。」
つまり、
カーリが危険を恐れようが恐れまいが、
ウィルは遠慮なく、仲間や子供たちのために、
あるいは、自分の誇りのために、
平然と危険の中に飛び込んでいく。
誰よりカーリ自身、その向こう見ずなウィルに助けられた一人。
同じ危険ならば、ミュルス一族がバックにいる仕事の方が、
どれだけウィルの利益になるか計り知れないだろう。
彼女の口調を聞けば、
そこまで言ってくれているのがよくわかる。
しかも、強制ではなく、
あくまでカーリたち自身で選べと、選択肢を任せている。
完敗だった。
「いいこと、イリナは私たちの希望であり、未来なの。
それを任せる事の意味、よく考えてちょうだい。
あなたが、いかに優れたカウンセラーであれ、
一人で何でも背負い込もうとする愚か者だったら、
絶対に任せることはできないの。」
「でも、なぜです?」
なぜ、それほど大事なイリナを、他人の手に任せようとするのか?。
「あの子の道は、決して平坦でも穏やかでもないわ。
天に愛されれば愛されるほど、その道は険しく、苦難と苦悩に満ちている。
だからこそ、多くの人の助けがいるの。
それを選び取り、掴み取っていかなければならないのよ。」
表情一つ変えず、
ファリアは静かに、穏やかに言葉をつむぐ。
だが、その言葉の背後には、言葉の裏づけとなる、
多くの苦難と苦悩が積み重なっていた。
イリナにとって、
これはまだ、スタートに過ぎないのだと。
ファリアとの驚愕と衝撃の会見から7日後。
カーリの部屋がノックされた。
「イリナ・クィンスです。」
「お入りください、イリナさん。」
世界に名だたる、ルフィルの妖精たち、
その頂点に位置すると言われるのが、
この可愛らしいハーフエルフの少女、イリナ・クィンスだった。
「正式にお会いするのは、初めてですね。」
「はい、なかなか挨拶に来れず、申し訳ありません。」
この素直で、初々しい女性が、
夜の世界に君臨するミュルスの頂点?。
カーリは驚きを抑えるのに苦労した。
「いえいえ、気にしないでね。
こうして、会いに来て下さったのだから、嬉しいですわ。」
もちろんカーリは、
妖精名イリナ・クィンスは知っていても、
『イリナ・ラングレー』である事は知らない。
しかし彼女も250年前の名門貴族の娘。
イリナのやわらかな感覚の中に、ある違和感を感じた。
激しい知的鍛錬と、最高の礼儀作法、
そして不動の魂の核。
まるで、自分のいた貴族社会に通じるような何か。
『だめだめ、推測は置いておかなきゃ。』
他愛ない会話から、イリナの日常や大学の話など、
そして、妖精としての生活のこと、
そこまで話が進むと、表情を少し変えた。
なにかを決意した時の表情。
「私がここに来た理由は、生理的なものが大きいのです。」
一定周期で訪れる、凶暴な性欲の嵐。
自分で自分を抑えられなくなり、
淫魔のように大勢の男性を求め、乱交を繰り返していた過去。
それを抑えるために、知り合いから薦められて、
妖精になった事。
それでも抑え切れない部分が、
ここで出合った男性と恋をし、
AVに出演することで、ようやく安定してきたこと。
さすがのカーリも、驚きを隠せない。
これだけの女性、AVに出演したとなると・・・?。
ある直感と同時に、背中に冷たい汗が流れる。
まさか、いや、それ以外考えられない。
「もしかして、アンリ・スタンザーというのは・・・。」
「はい、私のAVでの名前です。」
目がまん丸になったまま、カーリは呆然とした。
開いた口が塞がらないとはこのことだろう。
今のAV界で、アンリの名は知らない者がいない。
二条香織に見出され、世界を席巻しているAV女優。
あれだけの記録破りのセールスを誇りながら、
未だに、公式には何一つ公開されていない謎に満ちた女。
だが、それを私に明かしたということは、
相談の内容もそれに関わるはず。
そして同時に、ファリア館長の言った意味も見えてきた。
世界の妖精たちの頂点に存在し、
AV界では世界を席巻してしまう。
文字通り『けた外れ』、いやもうそれ以上。
今や、AV業界はおろか、マスコミでさえ、
血眼になって、謎の女優の正体を探しまくっている。
ネットオークションでさえ極めてまれな、
アンリのサイン入りの商品は、
天井知らずの超レアアイテム。
非公式ファンクラブは、3桁を超すと噂されている。
もしファリアにさんざん脅されて、
覚悟を決めていなかったら、
ここで逃げ出してしまったかもしれない。
「ですが、最近になってある関係が出来てしまいました。」
偶発的に男性を欲する発作が起こり、
それを偶然通りかかった男性に鎮めてもらった事から、
その男性と関係を続けているのだった。
男性はAV男優で、脚本や監督もしばしば勤める。
この手の小さな会社では良くあることだ。
彼も彼女に似た発作を持っていて、
それでAV男優をやっていると聞き、
同情的になったイリナは、彼に協力することを約束してしまい、
リナという名前で、すでに幾つかのAV作品も撮っていた。
印象変化魔法を使っているので、彼はイリナをアンリとは知らない。
『まー、知ってたら無事では済まないわよねえ・・・』
知らないという事は、ある意味無敵だわと、カーリは恐ろしくなってきた。
イリナが隠してつきあってくれて、
ファリアが今のところ静観してくれてるからいいようなものの、
現在のAV業界最強二条プロに、
夜の世界最強のミュルス一族、
3ケタを超えると噂される熱狂的なアンリファンクラブまで、
へたをすると、それ全部を敵に回すことになる。
『猛獣の群れに迷い込んだネズミの方が、まだましよね。』
カーリもまた、イリナの本質は良く分かっていないので、
『この程度』の想像ですんでいるが、
『イリナ・クィンス』の正式なファンクラブは、
世界的な名士、富豪、王侯貴族が名を連ねている。
その影響力は、カーリの想像をはるかにぶっちぎっている。
これに、彼女の正体が『イリナ・ラングレー』であることを知ったら、
卒倒しかねないだろう。
彼は紳士的で、イリナを縛ることはしないし、
様々なSEXすることや、AVに撮られることは、
負担とは思っていない、いや不満すら無い。
だけれど、二条香織とのAVも撮っていて、
別の会社のAVにも協力を続ける、
そんなことでいいのだろうか?。
「なんだか、香織さんに申し訳なくて、
でも、どなたに相談したらいいかと困ってしまって、
そしたら、ファリアさんがカーリさんにご相談なさいと・・・。」
あああああ・・・・・。
カーリは脱力感のあまり、ソファから崩れ落ちそうだった。
本気で『ただの相談』。
それこそ、死ぬ気で決めてきた覚悟が、
なんだか馬鹿みたいな・・・・。
カーリは崩壊しそうな気力を、必死にたて直した。
だが、よく考えてみると、これも簡単には返事が出来ない。
何度かAVは出演したこともあるので、
カーリは意外にこの方面は詳しい。
二条プロは、独占契約を結んでいる訳ではない。
というか、謎の女優ということは、
『独占契約』という、表立った行動はムリ。
『誰もこの娘は使えないわよ』と宣伝しなければ、
独占契約の意味が無い。
だから、別の会社のAV(それも別名)へ出たからと言って、
二条プロには何の関わりも無いはず。
あとは気持ちと礼儀の問題だろうが、
カーリの目から見ても、
あれだけ儲けさせてもらい、
衣食住、なんら手間も迷惑もかからない最上級妖精。
普通のAV女優なら、
専属にするには、衣食住の面倒を見ないと逃げられてしまう。
噂では、アンリが出演するというだけで、
安くてもいいからと男優が群がるので、
二条プロは笑いが止まらないという。
二条香織は、イリナに足も向けて寝られないだろう。
とても文句を言えた義理ではない。
問題はAV会社とその男だ。
そこは、明るい大きな部屋だった。
低いソファやテーブルに、
酒やつまみや料理がてんこ盛り。
「かんぱ〜い!」
そして、参加者はなかなかの壮観だった。
青い瞳の、ものすごく可愛いハーフエルフの女性や、
クールで背の高い、スタイリッシュなエルフ男性。
麗人という言葉しか思いつかないような純血のエルフの女性。
白い肌に引き締まりまくった筋肉のゼヴェロスク系の男。
長い黒髪の東方系格闘技型の男性。
メタリックな細いメガネが似合う、
スーツを着崩した知的で短いグレイの髪の男性。
赤のライダースーツに、グラマラスな胸があふれんばかりの赤い髪の美女。
とまあ、ここまでてんでんバラバラで、
一人一人があまりに目立つ組み合わせ。
『ど、どこでどう集めたらこんなになったんだ・・・?』
主催者のキースは、頭を抱えたくなった。
ちなみに、ハーフエルフの女性がリナ(イリナ)。
スタイリッシュな男性エルフが、カーリのご主人様ウィル。
麗人の純血エルフがカーリ。
ゼヴェロスク系の男が、ウィルの親衛隊『四死竜』の白竜、ウルブス・ブレイブ。
東方系格闘技型男性が、黒竜、ゲルトア・キシンジェス。
銀メガネの男が、青竜、ハン・カクリン。
赤い髪の美女が、赤竜、メセトラ・スカイシェス。
ウィルとその親衛隊フルメンバーだったりする。
カーリから相談を受けたウィルは、
いたずら小僧のような笑顔で、ニヤリとわらった。
ウィルたち一党は、
元来AVなどの下請け、機材、人材手配等の仕事をしているので、
キースが主催するAVの撮影も、
彼らが段取りを組むようにするのは簡単だった。
で、内容を調べてみると、
酒と女が飲み放題という企画だものだから、
喜んで全員参加してきた。
のっとられたキースは、
すっかりダシにされてしまったようなものだ。
宴会が始まるや、すごい騒ぎ。
ビールが、ウォッカが、ブランデーが、
ものすごい勢いで空になる。
その上で始まる宴会芸。
頭に何個グラスを重ねられるか競ったり、
全員が投げたピーナッツを、口で奪い合ったり、
逆立ちしたまま、イッキに挑んだり、
もうむちゃくちゃ。
特に、東方伝来アッチャムイテホイは、
熾烈を極め、血を見なかったのが不思議なぐらいの白熱ぶり。
盛り上がる要因がもう一つ。
勝った人が、誰かを指名して、
そいつは一枚脱ぐのである。
もちろん、男性が目を血走らせて必死になるのは、
当然であろう。
「やああん、もう脱ぐ物なああい!」
酒か羞恥か、真っ赤になって叫ぶ少女は、
一番人気で指名されまくっていた。
というか、リナは応援で白熱して、
脱いでることすら忘れていた。
ゼヴェロスク系の筋肉男ウルブス・ブレイブに指名され、
応援していたウルブスが勝ったのは喜んだが、
脱ぐ物が無いことに気がついたのだった。
回りも今頃どよめいたりする。
「脱ぐ物無い子は罰ゲーム!」
やんややんやとはしゃがれ、
「あ〜ん、もうしょうがないなあ。」
真っ赤な顔で、胸と前を隠して、
ふらふら前に出た、相当酔ってる。
「んじゃあ、勝利のキスね、あなたのおち○ち○に。」
いたずらな小悪魔の笑みをうかべ、
ウォッカのグラスを傾けるや、
そそり立つ逸物を引っ張り出す。
「うひいいいっ!」
が、その瞬間悲鳴を上げたのは、ウルブスの方。
口に含んだ氷のかけらを、舌で押し当て、なぞりあげられたのだ。
その上、冷たい舌が、尿道をクリクリ、
いきなり達しなかったのは、ウルブスの方が見事と言っていい。
とはいえ、日ごろこわもてのウルブスの情けない顔は、
メンバーに大ウケ。
「あらあ、がんばりますねえ。それじゃあ、今度は中にいれてみましょうか?」
舌先で針状に溶かされた、
5センチ近い氷のかけらが、チカリと光った。
「ま、マジかんべんしてくれ、頼むからっ。」
白竜とまで呼ばれ、恐れられている男が、
本気で泣きそうだったりする。
そのくせリナの絶妙のマッサージで、萎えるに萎えられない。
冷たいお口にすすりあげられ、煮えたぎったザーメンを爆発させたのは一分後。
「んじゃ罰ゲーム2号っ」
黒髪格闘系の東方人が挑んできたが、
「ひいいいいっ!」
お口の氷シェイクに転がされ、
亀頭が痺れる感覚に悲鳴をあげる。
喉を鳴らして、氷ごと飲み込みながら、
喉での、口での、唇での三段責め。
その上左手での陰嚢マッサージと、
右手の中指を肛門へ突っ込み、
前立腺をこねくられるという荒技が炸裂。
魂の抜けた顔であっという間にのけぞり、
ゴン、と音を立ててぶっ倒れた。
「うっそおおおおっ!」
絶倫でも知られた黒竜ゲルトアだったが、
他のメンバーが驚愕するほどの轟沈ぶり。
しかし、イリナは最後の一滴までおいしそうにすすり上げる。
その上、ひっくり返った黒竜の陰茎が、
カチカチのまま全然萎えない。
「あっらら〜、ちょっと効きすぎたかしらぁ。」
金冷法といって、絶妙な冷やし方をすると、
勃起の持続が伸びたり、硬さが高まったりするのだ。
かわいそうなので、リナがその上にまたがると、
冷たい亀頭を熱いつぼみの中に沈めていく。
滴りにまみれながら、広がり、貫かれる淫の花。
「んはあああ、冷たあい、きもちいいい。」
「むむむ、罰ゲーム3号っ」
スタイリッシュで背の高いエルフが、
可愛い尻を掴むや、黒光りする物を押し当てる。
「んっはあああっ!」
このまま仲間がやられっぱなしでは、
リーダーとしても悔しい。
と、思ったのもつかの間。
「んぎっ、んんあああっ、ぐぐぐ、」
うふ、と淫魔のような笑みをうかべ、
リナのアナルが、イソギンチャクも真っ青の動き方、
カリ首をぎゅうっ、と絞られるかと思うと、
可愛い真っ白な尻肉が、くねるように動き、
尻肉で、括約筋で、無数の触手が絡み取り、こすり付ける感覚。
背筋がそそけ立ち、
戦慄が手足を震わせそうになる。
その上、ガチガチの黒竜のペニスが、
リナのあえぎと共に、
薄い肉を隔ててぶつかり合い、
誘導され、操られて快感が二層倍三層倍。
柔らかい体がよじれ、
歯を食いしばるウィルの頭を捕え、
熔けそうな唇が、視界いっぱいに広がった。
よじれた白い裸身の中、
甘く熔けるキスに、意識が真っ白になる。
「んっ、んんっ!!」
ドビュグッドビュグッドビュグッ、
白い果肉に痕がつくほど掴み、
腰が別の生き物のように叩きつけ、ぶちまける。
白目を剥いている黒竜が、うめいて腰を振るわせる。
「んんっ、あああんっ、出てるううっ、」
可憐な裸身をあえがせ、
細い腰が、淫らにくねり動き、
前と後ろに撃ち込められる精液を、
存分に受け止め、飲み込んだ。
「お、お、俺もどうにかしてくれぇ。」
そういえば、白竜も金冷法を真っ先にされたので、
痛そうなほどギンギンに立ちっぱなし。
「はあ・・・あんたも覚悟をきめな。」
青ざめてる銀ぶちメガネ、
青竜ことハン・カクリンも、赤毛の美女メセトラに言われて、
二人まとめて、お口に責められることになった。
ここで逃げたら、あとでメンバーたちから、
何を言われるか分かったものじゃない。
「いひーーっ」
「おああっ、まっまてっそれはっ」
嬉しそうにリナにしゃぶられる男たちの、
実に情けない声が響く。
ちなみに、黒竜はまだ抜いてもらえない。
彼女の腰も、弾むように激しく動きまくっている。
対して、ウィルの落ち込みようときたら。
あの二条香織ですら撃沈したプライドが、
完全に粉砕されていた。
「ほら、元気出しなさい。」
「ウィル様、がんばって。」
メセトラとカーリ、妙齢の美女二人がヌードになって、
裸身をくねらせ、彼のあぐらの中に顔を突っ込んだ。
萎えかけている彼のペニスを、赤く熱い舌が、
両方から元気づける。
「ううう・・・すまん。」
さらに、二人で豊満で柔らかな膨らみ4つ、
乳房をこすり合わせるようにして、ペニスを刺激した。
柔らかさと、肌合い、
そして美女二人の競演で、
見る見る勢いを取り戻す。
「さあリナちゃん、リベンジよお。」
メセトラが右脇、カーリが左脇から抱え上げ、
ようやく抜いてもらえた黒竜は、
ほんの数分でげっそり頬がこけ、泡を吹いていたりする。
小柄なリナは、嬉しげにウィルのひざの上に跨り、
トロトロの蕩け切ったヴァギナで、
ウィルのいきり立ったペニスを受け入れた。
「んはっ、あああんっ、さっきより元気なっ、ああっ。」
『この位置からなら、負けはねえ!』
小柄なイリナを抱え込み、
彼女のGスポットを探り出して、自在に責め立てる。
俄然張り切るウィルだったが、
今日のリナは一味ちがった。
すらりとした足が、はっしと絡み、
蕩けた笑顔が、身体を何倍も柔らかく絡み付けてくる。
下腹から身体をくねらせ、
胎内の蠢きを何倍も激しくし、
ドロドロの柔らかい粘膜が、
無数の触手と吸盤でしゃぶりついてくるような、
壮絶な快感に、ウィルは意識がぶんどられた。
腰のくねりが足から身体に、ウィルの全身を走り出す。
『あ、あれ・・・熱い』
カーリとメセトラが、なんだかひどく火照りだし、
手が、身体が密着、そして絡み合った。
「はふっ、はあっ、ああんっ。」
「んあっ、ああっ、身体っ、熱いのおっ。」
豊満な肉体の美女同士、
あそこをしとどに濡らし、激しくキスをし、すすりあう。
『あ・・・そういえば・・・たしかイリナって・・・』
彼女の、媚薬効果をもつ特殊な体臭の話を、
やっと思い出した時は、すでに手遅れだった。
不幸中の幸いは、
他の男3人が、絞りつくされて轟沈していたことだろう。
でなければ、さぞ後でもめたはずだ。
お互いの秘所に顔をうずめ、
舌先がクリトリスを探り出し、
唇が蜜を絡めとリ、
柔らかな内腿に、キスを激しく刻みあう。
「んああっ、あんっ、だめえんっ、」
「お姉様あっ、いいっ、そこっ、そこおおっ、」
淫らな声を上げて、濡れに濡れあう女二人。
もつれ合い、絡み合い、身体が止まらない。
そして、
「あんっ、ああっ、いいですうっ。
もっと、もっと出してくださあい。」
愛らしい美貌を、
恍惚とした色に染め上げ、
色欲に染まった肌は、薄桃色の輝きを放つ。
うめきとほとばしりが、
その色をさらに鮮やかに、震わせ、あえがせ、喜ばせる。
完全に主導権を握り、
イリナは存分にウィルのたくましい身体を貪っていた。
壊れた人形のように、
激しく跳ね上がる快感と、衝撃。
蠢く襞が、嘗め尽くす舌が、
甘く痺れるキスが、
理性と精力を根こそぎ奪い、
それでも身体が止められない。
「あはああああんっ。」
半月後、こういう題名でAVが売り出された。
『私は見た!、狂乱の大乱交
脅威の新人、リナ嬢の壮絶テクニックと犠牲者たち』
ちなみに、キースのボスは、
腹がよじれるほど笑い、えらくご満悦だったらしい。
もちろん、印象変化は全員に施され、
誰とは分からないようにはしてあった。
(普通は女優だけで、男の顔はそのまま)
このAV、売り上げもさることながら、
やたらウケが良かったらしく、
ベスト10最長記録を更新するほどだった。
おかげで、イリナも他の出演者たちも、
このAVの話題が出るたびに、
『穴があったら入りたい』ぐらい、
恥ずかしい思いをするはめになった。
ただ一つだけ良かった事は、
ウィルや『四死竜』たちが、
イリナに非常に近くなれた事だろう。
ウルブス、ゲルトア、ハンは、
イリナのファンクラブに入ったらしい。
メセトラは、カーリと共に、
『打倒イリナ嬢』に燃えるウィルに、
たっぷりと可愛がってもらえて、ご満悦のようである。
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