■ EXIT      
夜の生ライブ

プルルルル

携帯の振動に、特別な相手だけのリズムが走った。
お気に入りだった女を無視して、急いで携帯を開く。

「はいキースです、ああボス。いつもどうも・・・え?、
 ちょっ、ちょっと落ち着いてくださいよ。話がよく・・・、
 先月の売り上げ?、・・・・はあああ?!。」
すっとんきょうな声に、連れの女がびっくりする。 豊かな金髪に、冷たいような美貌と豊かな胸や腰つきの、 かなりゴージャス系の女で、ミスコン荒らしと言われる美人だが、 最近キースが冷たいので、不安げな表情をしている。

キースは、最初数字の聞き間違いではないかと思っていた。

「260k?、リナのあれが、ほんとですか??。」
相手は、娯楽施設や映像関係などのグループの親玉で、 AVなどにも出資をして、荒稼ぎをしている。 ただ、キースに直接連絡することはめったに無い。

しかし、今回ばかりは親玉が仰天していた。
彼らが扱うAVの初版は、数k(kは1000単位)。
大物女優でも数十kがいいところ。

もちろん、最初だけで、後は尻すぼみになる。

ところが、リナと名乗ってイリナの出た『ナカ出し23連発』は、 後から後から追加注文が連発され、23連発どころではなく、 記録的なセールをたたき出してしまった。

「ね、ねえ、リナって、だれ・・・?」

「うるせえっ!、仕事の話だ、だまってろぃ」
狼のように吼えるキースに、女は涙目になってだまった。 彼女のためなら、卑屈なぐらい下手に出ていた彼だが、 ある日から、ガラッと変わってしまっていた。

だが、同時に恐ろしく男ぶりがあがって、 彼女の方が、キースから離れられなくなっていた。

女が男を変えるのである。

キースは、イリナという女を知ってから、 他のどんな女も、魅力的に見えなくなってしまっていた。

『いいか、あの女を逃がすようなことがあってみろ、
 キサマを絞め殺してやるからな。』

半分冗談のつもりらしいが、 電話の向こうから、本気の殺気が感じられる。

『こりゃあ、かなり遺恨も入ってるな。』

超大物AV女優の二条香織、
そして超大型新星のアンリ・スタンザー、
二枚の大看板を持った二条プロに、 ボスは散々苦渋を嘗めさせられている。

二条香織にプロポーズして、肘鉄を食ったといううわさもある。

『なんとしても二条プロを越えろ!』

ボスが会社で吼えるときは、必ずこういう。 キースのようなスカウトの電話番号を知っているほどだから、 AVへの入れ込みようも分かるというものだ。

「うちの大看板に育てろ・・・か。」
大型のソファでねそべるキースに、 温かい唇の感触が、分身を包み込み、必死に愛撫を繰り返していた。 気位の高いラファエレという女が、 まるで下僕のように、必死に、つたない口と舌を使い、 キースを喜ばせようと、キスを降らせ、 舌先を幹にはわせ、唇をすぼませる。

へたくそだな・・・。

何とも、つたなく、幼い口技だった。

だが、必死にキースを喜ばせようとしている気持ちだけは、 何ともじんわりとした快感になって、伝わってくる。

くしゃ、

豊かな金髪に手をやり、少し荒っぽくなでてやった。

「あんまり無理するな、ゆっくりやればいいぜ。」

淡いアクアマリンの目が、潤んでいた。
高慢だった以前には無い可愛らしさを感じ、、 キースは、ラファエレをぐいと引きずりあげた。

下着を押しのけるようにして、 ミニスカートの間に、身体を割り込ませる。

金髪の密生した茂みが、つかの間広がり、 そして、落ちた。

「きっ、キースぅぅっ!」
悶えまくっていたのか、濡れに濡れている秘所は、 強引なキースの侵入を、わななきながら受け入れた。 生温かい場所が、歓喜に震えながら、 激しく締め付けてくる。

プチ、プチ、

ブラウスの前をはずし、ぐっとフロントホックを押すと、 ブルンッ、と豊かな乳房が零れ落ちる。 真っ白で垂れんばかりの果実が、 目の前で派手に揺れ動き、 勃起した乳首の赤が激しく上下する。 手を伸ばし、足を突っ張り、女の熟れた肢体が、 くねり、動く。

必死に尽くそうとする女の感覚に、ゆったりとつかりながら、 キースは、イリナのことを考えていた。 これまでの、いかなる女とも違う彼女、 普通の女なら、AVで食えるところを全て食い散らかし、 骨までしゃぶりつくす。

だが、彼女はそんな玉ではない。
何かとてつもないエロスを秘めた、魔性の女だ。

金の卵を産むニワトリを、腹を割いたら何にも成らぬ。
金の卵は、たくさん産ませてこそ価値がある。

いかなる卵(作品)を産ませるか、ひらめいた感覚が、 ペニスをさらにいきり立たせた。

のたうつ女の腰を、キースは思いっきり突き上げた。
生温かな粘膜の感触を、貪るようにたたきつけた。
美貌がひき歪み、突き上げられた粘膜がびくびくと震えた。

「いひいいいいいいっ!」




数日後、
キースは、スケジュールを綿密に調整した。

イリナは、欲望にはひどく脆いが、 時間には厳しく、絶対に空き時間しか相手をしてくれない。

カンだが、彼女には、脅しもすかしも通用しないだろう。 裏世界を嘗め尽くしたキースには、 イリナの持つダイヤモンドの魂が、理屈抜きに感じられていた。

だが、同時に約束事は、絶対に破れない。 そこだけが、彼女につけこみ操れるスキがある。


携帯を開いた。
約束の時間だ。

「こんにちは、キースです。」

「・・・、キースさんこんにちは。」
一瞬の合間、そこにかすかな、生唾を飲み込む音。 全身を耳にして聞いていたキースは、にやっと笑った。 動揺、それも欲望に突き上げられたもの。


キースの低姿勢で礼儀正しいが、少々強引な物腰に、 押し倒されるように、イリナは夜の街に誘い出されていた。

しかも、夜の公園。

『ま、またこんなところで・・・?』

だが、キースは案に相違して、一人で来ていた。
他の男優や撮影用の人は誰もいない。

「およびたてして申し訳ない。これは、ちょっとプレゼント。」
イリナのかわいらしい小鼻に、ちょんと小さな鼻メガネをのせた。

「あら、かわいい。」
彼女のためにあつらえたような、サイズと形。 でも、レンズの度は入っていない。

「実は、今から社会見学を、お付き合いいただきたくてね。」

「社会・・・見学?」

メガネのふちをトントンと触ると、 かすかな電子音と共に、急に視界が明るくなった。

「これは、ドイアース社製のテスト品でして、  暗いところがよく見えるよう、仕掛けをしてあるのです。」

メガネというより、一種のカメラアイらしい。
実を言えば、そこの変態技術者の一人とつきあいがあり、 リナの新作AV用の道具を相談したら、 ディスクを真っ先に届ける条件で、全力で作り上げてくれたのだ。

真っ暗なはずの夜の公園も、割と見えるようになった。

手を引かれても、暗く無いので、何となく抵抗が無い。

「暗闇というとばりは、人を大胆にする。」

白いものが、動いていた。
ほとんどケダモノ同然の男女が。

「・・・・!」


中年のたくましい男性が、下半身をむき出しにして、 ほっそりしたOL風の女性を、下着姿にして、 立ち木にしがみつかせ、嬲るようにもてあそんでいた。
ただのOLにしては、品が良すぎる顔立ちだけに、 なお、淫らさが際立つ。

「う・・んっ、い・・や・・恥ずかしい・・・」

くぐもるようなかすかな声

「ほお、嫌なら止めたっていいんだぜ。」

理知的な美貌を真っ赤にして、女性がかぶりを振った。
ブラからはみ出た乳房は、痛そうなほど乳首を勃起させ、 左手が、絞るようにそれを掴み、揉みまわす。

すらっと長い腿に、洪水状態の愛液が絶え間なく流れ落ちる。
右手がレースの下着の上から、執拗に、執拗に、 スリットからアナルまで、いやらしい手つきが這い回る。

「い、意地悪、しないで・・・もう、もう、」
散々に嬲られ、異様な興奮状態の女性は、 20は年上の中年男のテクニックに溺れ、 恥ずかしさと、興奮に蕩け、本能の奴隷に堕ちていた。

闇の中で、社長秘書のプライドも外聞も忘れ、 腰を淫らにくねらせ、最後の止めを哀願する。 哀願する女性の下着をずらし、 勃起した蛇のような剛直が、ぴたぴたと当たった。

「ああっ、もっ、もおっ、じらさないでっ、」
ヒクヒクする淫花に、 爪を立てて声が次第にヒステリックになる女性、 脚ががくがくと震えていた。

「・・・・・」
男が何かをつぶやく、 はじかれるように頭を振った。

「わ、私のいやらしい腐れマンコに、 あなたのでっかいペニスを突っ込んでぐちゃぐちゃにしてぇっ!」
最後の理性が、わずかに声を抑えた。

「ごほうびだ。」
ぐっと男がのしかかった。

「ひぐぅぅぅぅぅぅっ!」
のけぞる肢体、天をむいて息を吐く女性、 陥落した女体に、巨蛇が激しく突入を繰り返す。

ぬらぬらと濡れた肉茎、 異様に膨れ上がった赤黒い血管、 牙を剥かんばかりに広がった亀頭、 それが赤く濡れた襞を引きずり出し、 巻き込むようにくねり入っていく。

イリナの目には、まさしく蛇淫の陵辱のように映った。

ごく・・・・

白い細い喉が、生唾を飲み込む音を立てた。


高ぶりの中で、手が引かれ、別の木陰で、仁王立ちの男がいた。
その股間にしゃがむ、長い髪の少女、 品のいい顔立ちで、 明らかに、どこかの女学院の服だが、 暗闇の大胆さで、周りには気も向けない。

まだ幼さの残る顔で、 夢中で口を開き、ほおばり、 赤いペニスの青臭い香りを、夢中で吸い込んでいた。

男が、かわいらしい頭を掴むと、 グイと引き寄せる。

「んうっ!」
そのままがくがくと揺さぶり、 自分の快楽をニヤニヤしながら楽しんでいく。

イマラチオで揺さぶられ、口をレイプ同然に犯されながら、 苦しげに眉をしかめながらも、 頬を真っ赤に染め、恍惚とした顔で喉まで飲み込み、 むせながら、必死に応えていく。

「うぐううっ!」
若い精が爆発し、 少女の喉の奥まで、それが突入した。 身体を震わせながら、 喉にあふれる苦い粘液を、 必死に飲み干し、何度も喉を鳴らしていく。


カサッ、

そちらを見れば、ほぼ全裸の筋肉質な女性が、 細い少年の身体を組み敷き、 まだピンクのペニスを、夢中で嘗め回していた。

ポニーテールが激しく動き、 彼女の股間にも、少年の舌先が夢中で這い回る。

愛液の味と、強烈な女の香りに、 幼げな顔を赤くして、夢中でそれをすすり、 腿を、陰唇を、陰毛を、恍惚とした顔でしゃぶりまわす。

よく焼けた肌は、小麦色に輝き、 精悍な美貌の女は、嬉しげにほおずりし、 何度もキスを繰り返す。


『すごい・・・すごい・・・ああ・・・いいなあ・・・』


あっちでも、こっちでも、 あえぎと、甘い体臭が満ちて、 イリナはいつしか、自分の指先を身体にはわせていた。

青い目が潤み、 柔らかい耳が、あえぎ声にヒクヒクと反応する。

チュクチュクと、彼女の粘膜は濡れそぼり、 手首までとろとろに滴り落ちる。


 トッ


とうとうイリナは、豊かな芝生の上に倒れ、 両手であそこをもてあそび、 身体を激しくのたうたせ始めた。

耳に、喘ぎが四方から飛び込み、 妄想の中で、快感に蕩け、オナニーにふけってしまう。

「おじょうちゃん、一人で寂しそうやんけ。」
「わてらで可愛がったるで。」

港湾労働者のような薄汚い男が、イリナのそばに来ていた。
わずかに理性が戻り、回りを見回すと、 彼ら以外だれもいない。
羞恥で顔が真っ赤になる。

でも、でも、

「あ、んっ、と、とまんない・・・だめええ、止まらないのおっ」
あそこが、うずいて、 手が、指が止まらない、 そして、周りの視線が体中をむずがゆくして、 快感がどんどん膨らんでいくのだった。

根元まで突っ込み、濡れそぼった胎内を、 狂おしくかき回し続ける。

「もったいない、一人でそんなにするなら、 本気で犯ったるわ。」
筋肉質の体つきに、イリナは赤く頬を染め、 つばを飲んだ。 ぷんと、汗臭い匂いが口に押し付けられ、 あえいでいたピンクの唇は、噛みつかんばかりに、 それを咥えた。

同時に、脚を広げられ、のしかかってきた。

「んうぅぅぅぅっ!、んぅっ!、んんっ!」

ギュブギュブギュブッ

濡れに濡れていた膣は、反りかえった男根を、 一気に深く突っ込まれ、激しい衝撃に脚を震わせ、声をくぐもらせていた。

『おっ、おっきいいっ!、あっ、だめっ、動いたらっ、いっちゃうっ!』

だが、容赦の欠片もなく、 巨大な男根が、激しい律動を開始し、 しぶきが飛び散り、肉壁がえぐられ、 イリナは目を見開いた。

喉にも深く、激しく出入りが始まり、 先ほどの少女以上に、口を、喉をかき回される。

ビクビクッ、ビクッ、

軽いエクスタシーが、背筋を震わせ、 腿を広げさせて痙攣する。

右手がつかまれ、ペニスが握らされ、
左手も、別のペニスが押し付けられ、


『んはああああっ、こんなに、ペニスがいっぱいいっ!』

イリナの欲望に一気に火をつけた。


お腹が震え、胸が上下に激しく動く。 溜まっていた男の欲求が、一気に尿道を駆け上がり、 若いエルフの膣の底へ、亀頭を目いっぱいねじ込んだ。

「んふううううううううんっ!!」

ドビュウウウウウウウウウウウッ

底が熱いマグマに殴られ、 濃厚な精液が、若い膣をどろどろに満たす。

二度、三度、四度、男の腰が突っ込み、 中で痙攣を繰り返し、 イリナの腹を白く汚し尽くす。

口から抜かれたペニスが、 顔から胸に何度もぶちまけ、 顔を滴り落ちる精液が、ぺろりと舌に舐めとられる。

「すごく、濃い・・・」
精液中毒のイリナは、残りの精液を夢中で吸いだす。 別の男のペニスが膣を広げ、中にめり込んでいく。 あえぎながら首を振る彼女を、でかい手が捉え、 口を亀頭が犯した。

がくがくと、律動するペニス、 揺さぶられる尻を、手が掴み、グイと広げた。

「んーーーーーっ!」
アナルをぐりぐりと押し広げられ、 強引に押し通っていく。 膣をゴツゴツと硬いペニスが突き上げ、 直腸が掘り崩されんばかりに掻き回される。

あえぎ、のたうつ真っ白い裸身、 闇の中に浮かび上がる美しい姿、 犯され、輪姦され、嬲りつくされていく淫らな姿。

「わ、私のいやらしい腐れマンコにっ
 あなたのでっかいペニスを突っ込んでぐちゃぐちゃにしてぇっ!」
さっきの女性の言声を、 理性の吹っ飛んだイリナは、ためらいも無く口にした。
激しく前後から突き上げられ、 揺さぶられて、意識が朦朧となりながら、 キースのペニスをギュウギュウ締め付けた。

『すげえっ、こいつはっ、天性のっ、AV女優だっ!!!』

精液まみれの、白い天使のような裸身、 その子宮をこじ開け、中に、 キースはのめりこんだ。

ドビュグッ、ドビュグッ、ドビュグッ、ドビュグッ、

恍惚として、目を閉じ、 胎の奥の奥まで精液にまみれて、 淫乱な天使は、その裸身を惜しげもなく闇の中に晒した。

腰ががくがくとゆれ、 胸にも、顔にも、誰とも知れぬ精液のシャワーが、 次々と浴びせ、飲ませ、塗りたくる。

キースが呼び集めた30人あまりの港湾労働者たちは、 目を血走らせ、溜まりに溜まった欲求を、 輝く裸身のすべてに射精しまくった。

「ひいいいっ、らめええっ、あうあう、らめなのおお」
「おらおらおら、ケツ突き出せ」
「腹んなか、生出しやああっ」
「孕むで孕むでえ、一ヶ月分中出ししまくったるう」

下品な声と、乱暴な欲望の嵐に、 後ろ手でアナルを貫かれ、下から生の精液が膣を突き上げ、 口にも腋の下にも、びくびく脈打つペニスを押し付けられ、 世にも幸せな顔をして、イリナはあえぎまくる。

「らめえええ、もっとぉ、もっと入れてぇぇぇぇ!」

騒然とする、『公園予定地』。

厳重に他人を近づけないよう、 男たちの半数は、4ヶ所の出入り口を見張り、 イリナに搾り取られた男と交代していく。

もちろん、すべてはキースの仕掛けである。
最初にのぞかれていた男女も、 露出狂の性癖があるコアなクラブに声をかけて、 安全な会場を提供する代わりに、協力させたのだった。

周りの木陰には夜間撮影専用のカメラマンや機材が配置され、 快楽になすすべも無く嗚咽するイリナのすべてを、 ディスクに収め続けていた。

「淫乱リナ嬢、夜の生ライブ」と題されたAVは、 これまたとんでもない大ヒットになったが・・・
どこでどう探り当てたか、この公園にのぞきが異常に多発する事になった。

柔らかな身体を折り曲げられ、 目の前で両穴に、激しく出入りするペニスと、 噴出脈動する白濁シャワーが、繰り返し顔に撒き散らされる。

「んはっ、んぁっ、し、しあわせっ、ああんっ、もっとおおおっ!」
次の話
前の話