■ EXIT      
巣箱の中

「ぶ、はははははっ」
ウィル・テイラーはついに爆笑した。

「もうっ、ご主人様、そんなに笑わなくてもいいではありませんかぁ。」
カーリが可愛らしく頬を膨らます。
彼女がこんな顔をできるのは、ウィルだけだ。



その日、たまたま同棲しているマンションに早く帰っていたウィルは、 カーリの不自然な様子に目ざとく感づいた。

白い肌に色香が漂い、女のフェロモンが身体の奥からたちのぼっている。
今のカーリは、触れられただけで落ちてしまうような、 開ききった花に等しい。

「ほお・・・」
普段は『男装の麗人』として有名で、 黒い瞳とポニーテールにしたみごとな黒髪が、 真っ白い肌に鮮やかに冴え、エルフ独特の端正な顔立ちが凛々しく、 近寄りがたいような雰囲気をかもし出す。
エルフにしては豊満すぎる胸が無ければ、超美男子と間違えられても不思議は無い。

ところが今日は、それが揺らぎ、震え、ひどくはかなげで、 女の弱みが、むき出しにされてしまったような感じだ。

「あ・・・」
ウィルがカーリの白い手を掴むと、その肌に鳥肌が立った。
「なんだ、もう感じているのか」
「は・・・はい・・・」
黒い瞳がすでに潤み、気弱げに細く美しい眉が下がっている。

「この淫乱め、もう堕ちているのか」
白い頬が赤く染まる。
「も、申し訳ございません『ご主人様』。」
マンションでは、カーリはウィルを『ご主人様』と呼ぶ。

そして、ウィルは欲望を恥とは思わない、『主』たる人物。
「見せろ、お前のはしたない穴を」

カーリの顔が、さらに赤くなる。
細い皮のパンツを落とし、自ら黒い下着を下ろす。
普段の彼女からは想像もつかない、従順でしとやかな、堕落の服従。

「なんだ、すでにグショグショじゃないか。」
黒のレースはしっとりと濡れ、粘っこい糸を引くほど。

「はい・・・、私のはしたない穴は、グショグショでございます。」
淫らで、卑猥な言葉と顔色。
そして、白く豊かな尻を掲げると、秘所を自らむき出しにする。
まだ赤みの残る暴虐を受けた後の肛門、 トロトロと雫を際限なく滴らせる、甘くただれたような花芯。

黒光りする逸物が、いきなり突き刺さった。

「ひぐうううっ!」
濡れきった花芯とはいえ、いきなりの突入に、激しく収縮する。
それをゴリゴリと無理やりに、処女を犯すかのように突き刺していく。

「あ、あ、あひいっ!、ひいっ!」
「くくくく・・・淫乱な雌犬が、どこで尻穴を嬲られてきた?。」

ゴリゴリと中を突き上げながら、残酷な質問をする。
だが、カーリのあそこは最高の具合になっていて、 正直、声を出すのがつらいほど気持ちがいい。

『濡れれば濡れるほど、具合が良くなる名器か、さらに女を上げたな』

楽しげに痙攣するカーリを突き上げ、必死に今日の出来事を話そうとする彼女を、 あえがせ、のけぞらせ、痙攣させる。

真っ白い尻に指を食い込ませ、アナルを押し開いて、さらに嬲る。
「あああっ、そっそこはっ、あひいっ、ゴリゴリしちゃだめえっ!」

さらに突っ込み、こね回し、からみつく襞を蹂躙、暴行を加えていく。
のけぞる肌が、白く、濡れて光る。
長い黒髪が、白い肌に鮮やかに張り付く。
痙攣する足をさらに広げ、奥の奥まで、めり込ませ、泣き叫ぶカーリをむさぼり尽くす。

「ひいいっ!、ひいいっ!、死ぬっ!、死んじゃうっ!」
この世で最愛の男に、子宮口をえぐられ、秘宮を犯され、快感は脳髄を焼き溶かした。

「このメス奴隷が、淫乱なマゾ奴隷が、逝けっ!、いっちっ!、まえええっ!!!」
「ひぐうううううううううううううううっ!!」
ドビュルルルルウルルルウウウウウウウウウウウッ

真っ白い津波に打ちのめされ、胸を押しつぶして、のたうつ。

中に、注ぎ込まれる最高の快楽。
開ききった太ももが、激しく震え、わなないた。

「あひっ!、あひっ!、もうっ、もうっ!、だめええっ!、おねがいっ!」
背中を白い壁に押し付け、 身体は宙に浮いたまま、両足を抱えられ、 体重の全てが、あそこに突き刺さる逸物で貫く。

泣きながら、足先はヒシとからみ、 白い指は広い背中にしがみつき、 あそこは、逸物を放そうとしない。

すでに三度、貫かれ続けたまま絶頂にいかされ、 中にも、泡立ち、揺れ動く大量のザーメンが揺れ動く。

ひ弱げに哀願する顔もなかなかそそる。
ニヤリと人の悪そうな笑いを浮かべ、ウィルはさらに腰を激しく打った。

「・・・・・!!」
折りたたまれた裸身が浮き上がる。
息が止まり、底に突き刺さった快感が脳天まで響く。

「うあっ!、うあ!、ひ!、ひ!、あ!、あぐ!、あ、う、あひ!」

叩きつける律動に、息が出来ない。
それがウィルの物かと思うと、それだけで絶頂が突き上げる。
何度も、何度も、絶頂の津波が叩き付け、 髪が激しく波打ち、白い喉が空気を求めて閃いた。
だが、手も、足も、女陰の全てが、しがみついて離さない。

狂おしい絶頂のドラムが、身体を嬲りつくし、 カーリはばらばらに砕け散った。

「ひいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃ・・・・・・!!!」

「ゼエ・・ゼエ・・ゼエ・・・」
だらしないほど、開ききって、 カーリは嬲りつくされた身体を投げ出していた。

中にくりかえし注がれたものが、あふれてコポリと逆流してくる。
身体が痺れていなければ、その一滴でも逃したくない。
伝い落ちる精液すら愛おしい。

彼女にとって、ウィルは『主』以上の存在。
売春組織に囚われていた彼女を救い出し、 女としての喜びを全て仕込みつくした男。 彼が『死ね』と言えば、微笑んで喉をかき切ってかまわない。

最愛のご主人は、裸のままじゅうたんに転がっていた。
のんびりと、楽しげに。
「女を上げたじゃねーか、カーリ。何があった?」


カウンセラー初日の、二条香織の訪問と、 彼女のレズテクニックに落とされてしまったてんまつは、 興味深そうに聞いていたウィルも、思わず爆笑してしまったのである。
それが最初のウィルの大笑いだ。

「あの女傑は両刀使いで有名だし、カーリを食べたくなるのも、無理はないだろな。」
まだ可笑しそうに笑っている。

「カーリ、もう一度見せてみな。」
「えっ、あっ、はい・・・」

少し恥じらいを見せながら、おずおずと尻を開いた。
ウィルが命じるなら、どんなことでも彼女はしてみせる。

アナルがわずかに赤く、充血の名残を見せている。
「ふふふ、二人分の匂いがするな。今度は俺も混ぜてもらうとするか。」

「あの人なら大喜びするでしょうね。」
カーリはクスリと笑った。
実は、彼女はある魔道アイテムの暴走で、 異空間に250年の間封じられてきた、 今は失われたエルフ王家に連なる公爵家の長女。

貴族の女性の慣わしで(家が血脈を断やさないよう)、 立派な男が何人もの女を持つのは、むしろ当然であり、 女たちは男を支え、子供を残すのが使命と信じきっている。
ましてや、自分の主たるウィルは・・・。

元々が性に柔軟な考えを持つエルフだが、 彼女はそういうレベルの問題ではないのが、 実はウィルとしても頭の痛いところだ。


ウィルのためには盲目的な服従を喜ぶ彼女は、 そのために何度か危機に陥っている。

すばらしい裸身を、ウィルに完全に預けきった童女のようなカーリ。
肌に合う心地よさと、信頼しきっている温かさは、 ウィルも幸せだと思っている。

だが、彼女の盲目さは、ウィルですら不安になる。
ふとあの時のことを思い出し、彼の端正な顔は暗くなった。
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