■ EXIT      
カウンセラーさん奮戦記 二条香織

「ここがカウンセリングルームになりまあす」
やたら明るい声の事務員キャット嬢が、ニコニコしながらドアを開いた。

妖精館のカウンセラーとして勤めることになったカーリ・ウェブスターは、 すらりとした長身ときりりとした美貌で、凛々しさすら感じる美人である。

すでに、先日の訪問時に事務の女性たちの間では『カーリおねえさま』について、 かなりの暗闘があったらしく、他の事務員の女性たちは、悔しそうにしながらも、 キャットが案内するのを見ていた。

『な・・・』

一瞬めまいがしそうになる。

部屋の高さは3メートル、広さは一般人の住宅が丸ごと入りそうだ。 南側は全部特殊ガラスであり、 調度品は上質な皮と大理石の落ち着いた上質なしつらえ。
ソファは巨大でベッドにでも出来そうであり、 床は足首まで沈むほどの豊かなカーペット。

んで両側はまた部屋があるようだ。

『一流ホテルのロイヤルスイートなの?、ここは。』

250年前の貴族の娘であったカーリは、 その時代の王宮でもめったに無いような部屋に、あきれた。

「すいません、カーリさん。もっと大きな部屋を用意したかったのですが、 空いていないものですから。」

つまり、ここより大きな部屋がいくつもあるわけだ。
『これ以上広い部屋で、どうしろというのかしら・・・』

とにかくも、礼をいいカウンセリングの用意をすることにしたが、 正直、広すぎてどうしていいか分からない。

カウンセリングは適当な距離が必要だが、 同時に、近親感が持てるぐらい、近寄る場合も多い。
ここの巨大テーブルを挟んで座った日には、それ以前の問題だ。

巨大なソファを見て、同じここに座るしかなさそうだとあきらめる。

これが男性だと、馴れ馴れしさを感じて、かえってうまくいかない場合も多いが、 女性同士なら、これでいけるだろう。

そのとき、ノックが鳴った。

手首のブレスレットを押すと、自動的に集音マイクが彼女の声を拾う。
「どうぞ、開いていますよ。」

「失礼します」

ニコニコしながら入ってきたのは、二条香織だった。
カスミ草とオレンジのバラの花束、それにワインらしいビンを下げている。

「新しいカウンセラーさんが入ったと聞きましたので、ちょっとご挨拶に来ました。」

カーリはどこかで見た顔だと思いながら、 ひどく目をキラキラさせている香織に面食らう。

どう見ても、香織はカウンセリングに一番縁が遠そうに見える。
明るい親しみの持てる美貌に、引き締まった美しい肢体。
カーリも乗馬やフェンシングがプロ級なので、彼女は何か武術をしているらしいと思う。

その上、意思の強そうなこと、こちらが気合負けしそうなぐらいのエネルギーだ。

それもそのはず、 二条香織は帝国武道会で優勝確実と言われたほどの合気道の猛者であり、 貴族の親の言いなりを嫌って家を飛び出し、 AV会社を設立し、今やAV界の女王として君臨している上に、 楽しみのために妖精になって、客と妖精両面を楽しんでいると言うつわもの。

一目見て、カウンセリングに一番縁遠い人に見えるのだが、 むやみな想像は禁物だ。

「まだ入ったばかりで、これから用意をする所ですが、 ご挨拶をいただけるとは光栄です。」

カーリはにこやかに迎え入れた。


『う〜む、想像してた以上の上玉だわねえこれは。』
香織は心の中でほくそえみ、目の前のりりしい美貌の女性を観察した。

ファリアから新しいカウンセラー、それも男装の麗人という風貌を聞かされ、 触手が動いた香織は、カーリ.ウェブスターの写真をみて、はたと思い出した。
『これって、カリアン・クリスタルじゃないの。』
2,3本のAVに出演し、その乱れ方と相当な美貌に、かなり話題になった。
AV女優としてのスカウトもだが、それ以上に両刀使いの香織としては、 ぜひとも味わってみたい女性だった。

だが、それからはぷっつりと出演は無く、名前も芸名、追跡もうまくゆかなかった。
カーリが、乗馬やフェンシングで一流の技量を見せ、 指導員として名を上げたため、自然とそういう方面で稼ぐ必要は無くなったからだった。

AVでは多少メイクで変えてあったが、香織の所のような徹底的なデジタル処理ではないため、 こうして対面すれば、彼女にはバレバレである。

『いかにも堅物そうなのに、AVはすごかったわねえ』





白い見事な乳房が、たっぷりとした量感を大胆に揺らす。
細いくびれたウェストが、折れそうにそりかえり、 広がった脚が深く開かれる。

「くはっ、あっ、はっ、あああっ!」

たくましい黒人の腰が、荒馬のような激しさで突き上げ、 跨った女体を、今にも跳ね上げそうな勢いである。

だが、腰をくねらせ、濡れた襞を締め付け、 乗馬はお手の物のカーリは、快楽の声を上げ、叩きつける快感を貪っていく。

固い男根の存在が、胎を突き通し、 肉の蠢きが、底を突き、胎内をこすりたてる。

ジンジンする動きと激しさ、 だが、待ちかねたものは、それだけではない。

「ひっ!」

白い豊かな尻を掴まれたとき、待ちに待った期待で声を漏らす。

「そんなに尻が欲しかったか?」

肉厚の亀頭が、尻穴にこすられる。

ぞくぞくっ、

薄茶のすぼまりがヒクヒクと震え、突き上げるものへ滴りがおびただしく巻きつく。

それに当てられただけで、あっさりと理性が崩壊する。

がくがくっ、

細い首が激しく振られ、餓えた青い目が、思わず哀願していた。

『それを、それを早くっ!』


普段のりりしいカーリはそこにはいない。
AV女優として乱れ狂うカリアン・クリスタルだけがいた。

3年前、運悪くたちの悪い売春組織に拉致され、 徹底的に陵辱、調教、仕込まれたカーリは、 もはや男無しではいられないほど開発され尽くしている。

普段が抑えているだけに、たがが外れたときの彼女は凄まじかった。


ずっずぶうっ

「くはあああああんっ!」

肉感が食い込み、アナルがギシリと音を立てる。
きついしまりの穴を、無理やりに犯す快感がペニスを走る。

舌をヒクヒクと喘がせ、唇をよだれで濡らした。
軽いエクスタシーが、身体を突きぬける。

ズンッ、ズブッ、ズンッ、ズブッ、

カリが腸をこすってる、襞が巻きつき引き出される。

内蔵ごと引き出されるような、こすれあい、 淫らな白い肉体が、のたうち、胸を胸板にこする。

尻に指が食い込み、さらに広げ、突き入れる。

「はひゃいっ、ひいっ!、あひっ!、ひっ!、ああっ!、あたるうっ!」

愛液が猛烈に沸き立ち、膣底を突き上げられるたびに噴き出し、からみつく。
アナルがすぼまり、締め付け、腸が熱く熱せられ、奥まで犯される快感にわななく。

広がった爪先が痙攣している。

汗に濡れた背筋が、のたうち淫猥に輝く。

潤んだ青い目が、我を忘れ宙をさ迷う。

ズブッ、ズッ、ズブッ、ズウッ、ズッ、ズブブッ、ズッ、ズンッズッ、

跳ね上がり、突き出され、 貫かれ、突き通され、 がくがくと腰が震え、意識が明滅する。

「いぐっ、いぐっ、いっちゃう、いっちゃう、いっちゃううううううううううっ!!」

ドビュウウウウウウッ、ドビュウウウウウッ、ドビュウウウウウッ、
ブビュウウウッ、ビュウウウッ、ビュウウウッ、ドビュッ、ドビュウッ、


理性も止める意思も無く、欲望がぶちまけられていく。

アナルが熱い、煮えたぎってる、 ヴァギナが熔ける、何度も、何度も、

搾り取り、締め付けるすばらしい肉感に、 男優たちは必死で耐え、引き抜くと、残った精液を白い背中や顔にぶちまけた。

「あり・・が・・・とう・・・ござ・・・い・・まし・・・・た」

売春婦だった時、叩き込まれた言葉が、 最後を陰惨に、そして淫らに飾っていた。





『うふふ、ほんっとうにおいしそうだわ。』

獲物を見つけた猫のように笑う香織。

横に座り、談笑しながらそのすばらしい熟れた肉体を観察、 身体が疼いてくる。

「ところで、一つお尋ねしたいのですが、あなたカリアン・クリスタルさんよね?」

香織の質問に、カーリは一瞬凍りついた。
これだけで、白状したようなものだ。

「ど、どうしてそれを」

「以前、貴方のAVをみてねえ、そりゃあすごく感じちゃったのよ。 最後の『ありがとうございました』なんて、やられた〜と思ったもの。」

カーリの顔は恥で真っ赤になる。
『あの時は無我夢中だったし、二人がかりで嬲られるのはひさしぶりだったしって、何を考えてるの私は?!』

普段の毅然とした態度はどこへやら、頭の中がパニックになってしまう。

撮影の時の光景がフラッシュバックし、パニックから快楽への渇望がよみがえり、 身体が急激に熱さすら感じだす。
もはや男性の体臭すらエクスタシーを感じかねないカーリだ、 ダブルで貫かれた快楽を思い出すと、あそこがどっと濡れだした。

「そ、その、あの、そのことはご、御内密に願えますか。どうかお願いします!」

香織は面白そうに彼女の変貌を見ていた。
カーリが見かけによらず、ものすごく快楽に弱いことも良く分かった。


「あのねえ、御内密にって言うほどのことじゃないわよ。私は二条香織よ。」

ようやくカーリは、どこかで見た顔だと思った理由を理解する。


「二条・・・二条プロダクションの女性社長?!」
AV業界を牛耳る美貌の女社長であり、最高のAV女優として知られるあの。 やっと思い出したかという表情で香織はにまっと笑った。


当然ながら、香織はそんな程度のこと口にする趣味はない。

香織の美しい顔が、カーリの青い目に大きく写った。
身を引く間もなく、唇が奪われ、柔らかい甘い感触に電気が走る。

身体がびくりと震え、一瞬動きが取れなくなる。

入ってきた舌に無造作にからめとられ、だ液が甘く絡み合い、 いつの間にか激しく舐めあい、貪りあっていた。


白い指がきつく握られ、震え、広がり、やがて香織の身体に吸い付いた。
ゾクゾクゾクッ、


貪りあうように、赤い唇がもつれ、だ液がいく筋もつたい落ちていく。
香織の、ノースリーブの光沢のあるワンピース、その肩のひんやりした肌、 カーリのドレスシャツの前が、手品のようにするするとはずされていく。

巨大なソファは、なんなく押し倒されたカーリを柔らかく受け止めていた。

「すごいわね、下着こんなに濡れてるわ」

「い、言わないでください・・・」

最後の一枚を脱がされ、もはや生まれたままの姿になったカーリと香織。
香織の目に、濡れそぼったきれいな陰唇がヒクヒクと喘いでいるのが見えた。

「ひぐっ!」

そこへ舌が、クリトリスをとらえ、ついばむ。
目を見開き、びりびりと走る快感に、身体をのけぞらせる。

ビュッ、ビュッ、

潮が吹き、香織の上気した顔を濡らす。
「へええ、ほんとに潮を吹いちゃうんだ。いい香りよ〜カーリ。」

体格はカーリの方があるのに、身体は香織のなすがままに、 脚は広がり、身体は快楽を求めて、その舌と唇のなすがままだ。

身体を入れ替えた香織の、美しい花弁が目の前に来る。
「あっ、うんっ!」

香織が思わず声を上げる。
異様に長い舌が、香織の前後を嘗め回し、蛇のようにはいずる。

お互いの美しい胸が、押し付け合い、やわらかく肌を愛撫する。
舌先が、唇が、互いの愛液をすすりあい、快楽の底を求め、襞を探り、深く犯す。

「んっ、んううっ!」
「はあっ、あんっ!」

白い肌を開きあい、貪りあう。
しなやかな身体が絡み合い、汗で光り、エロスに輝く。

フェロモンが立ち上り、唇が絡み合い、流れる髪がソファにこぼれる。

何度目かの甘い唇、それを貪りあいながら、香織の手がバックを探る。

小さなコンパクトのような円盤、 そのサイドが押されると、急激に中心が膨らみ、するすると30センチ以上の長さにのびた。

凶悪な亀頭と、イボイボをつけた双方のディルドーになった。
圧縮空気と特殊スキンで作られた彼女のオモチャだ。


「あなた、こっちの方が弱いんでしょ?」
その先端をアナルに当てられ、カーリはびくんと痙攣する。

「く・・っ、んあっ。」

香織は一方を自分に押し込む。
かなり大ぶりのディルドーは彼女も声を出してしまう。

期待と背徳、興奮と迷い、 ディルドーをつけた香織に、カーリはなすすべもなく怯える子羊だった。

「ん、あ、あ、あああああ〜〜っ!」

ぞくんっ、ぞくんっ、ぞくんっ、

それが押し込まれ、刺さり、貫かれる。

狭いアヌスが張り裂けそうなほど広がる。
プチプチしたイボが、括約筋をこすり、腸をいたぶる。

香織はカーリの腰を抱え、妖しく色香に染めた顔で、腰を突き上げた。

ずくっ

「ひぐうっ!」

深くそれが侵入する。
胎内を犯される感覚が、粘膜を刺激しざわざわとからみつける。

汗に濡れた胸を揺らし、長い黒髪を打ち振り、 しなやかな肢体がのけぞる。

「うふふふ、すごいわ、すごくいいわ、」

香織は自分に突き刺さる感覚を通し、カーリの淫らな本性を暴き、感じ取った。

腰を突き上げ、喘ぐ唇を吸い、乳房を嬲った。
結合する秘所をさぐり、濡れた茂みをさぐり、陰核を弄ぶ。

「あひいいっ、ひいいっ!」

カーリがなすすべなく喘ぎ、悶える。
それを突き上げ、犯す。

左足を抱え、その奥をさらに突き、こね、えぐる。
悶えのたうつカーリを、犯している。
そのぞくぞくする感覚、ディルドーを通して伝わる乱れと悶え、 粘膜に刺さってくる刺激が、さらに両者を濡らし、燃えさせる。

もはや男女のそれのように、二人は腰をぶつけあい、貪りあう。
のたうつ白い肌が、喘ぐ唇の紅が、ソファをきしませ、肌を熔かしあう。

「はあっ、はぁうっ、もうっ、もおおっ!」

「わっ、わたしもっ、いっ、いこうっ!」

手を握り合い、指を深く絡め、腰がたたきつける。
愛液がしぶきとなり、エクスタシーがうねり、叩きつける。

「イッ、あっ、いっ、いくうううううううっ!!」
「だっだめっ、いっくっ、あああああああああっ!!」

そりかえる香織、 のけぞるカーリ、 ぶつけ合う腰が、濡れ、震え、痙攣した。

ビクビクッ、ビクッ、ビクッ、ビクッ、

締め付けあうそれが、お互いの絶頂を伝え、二人は快楽に蕩けあった。

「ふ、ふふふ・・・いいわあ、すっごくいい」
香織が不気味に笑った。

ぐいとカーリの足をひねり、後ろを向かせる。

「あっ、あぐうっ、おなかがっ」

びくびくっ、

中でごりごりとこすれる感触が、カーリを軽い絶頂へ突きやる。

「このお尻もいいわあ」

彼女の尻を掴み、モチのような感触を楽しみながら、ずんと突き上げる。

「ひぐっ!」

「ふふふふふ・・・」

腰をゆすりながら、背筋に舌をはわせ、 揺れ動く胸を掴み、可愛らしい乳首をきゅっとつまむ。

「あひいんっ!」

まるで無力な小娘のように声を上げ、犯されるままにアナルを責められ、胸をつままれ、身体中を嬲られていく。

カーリは元来M属性、それもかなり破滅的。
香織はS属性であり、責めだすと止まらないところがある。

「お尻がっ、お尻が熱いいっ、」

悶えまくるカーリに、笑いながら責めていたぶりまくる香織、 滴りがとめどなく二人の間から零れ続ける。

萎えることを知らぬディルドーは、 香織の操るままに、前から後ろから、カーリのアヌスを徹底的に責めまくる。

「ひあっ、ひあああっ!」 エクスタシーに達しても、香織は容赦ない。
達して過敏になった肉体を、さらに貫き、突き上げる。


責められれば責められるほど、エクスタシーが無制限に沸き立ち、 どこまでも堕ちていく。

合気道を極めた香織には、カーリの肉感的な身体も軽いもの。

香織の上に仰向けに上げられ、香織の脚線美とカーリの脚線美がみだらに絡み合い、 下からお尻を執拗に突き上げられている。

「そんあに・・・お尻ばっかり・・いじめないでええっ!」
ろれつすら回らなくなってきたカーリに、香織は小悪魔的な笑いを浮かべる。 「あらあ、それじゃあ腰を動かすのやめたらぁ?」
香織がぴたりと腰を止めた。

そのとたん、襲い掛かる欲望の業火。
「い、いやああっ、だめっ、止めたら、止めちゃいやああああっ!」
カーリは意地も張りも失い、涙すら流しながら、腰をすりつけ、アナルをわななかせる。

「素直な娘って、好きよおっ!」
乳房に指が食い込み、強烈な律動が襲った。
「あひいいいっ、あいいっ、いっ、あううっ、すごいいっ、ひいっ、すごいいいいっ!」


堕ちては起こされ、堕ちては責められ、 喘ぎ、悶え、のたうつカーリは、乱れに乱れ、歓喜に染まり、淫乱に広がり尽くした。

「ひあっ、あっ、もっ、もうっ、もうっ、死んじゃうううううううううううっ!!」

「ああ〜〜〜、気持ちよかったああ」
むっくりと起き上がった香織が、スッキリした顔で伸びをする。

横では、カーリがわずかに身体をひくつかせるだけで動かない。

長いすらりとした脚は開ききって、無残に広がったアヌスが赤く腫れている。 2時間に渡って責め抜かれたのだから無理もない。


それをのぞきこみ、軽くキスをする。
薬を取り出して、丁寧に塗りこみながらそっとささやく。
「ねね、カーリ。貴方が気が向いたらでいいわ、うちのAVに出てみない?。」


しばらくして、ようやくカーリが起き上がった時には、 新しい下着までつけられ、服をしっかり着せられていた。

「まいったわね・・・まさかカウンセラーって・・・」

いやまさか、いくら妖精館とはいえ、これがカウンセラーの仕事のはずはない。

何より、自分が気持ちよくなってどうするの?。

ほんとに自分に勤まるんだろうか、カーリは不安と肉体のうずきに、 とまどいながら部屋を出た。
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