■ EXIT      
クレア奮戦記


白絹で作られたニーソックスと手袋のみを身にまとい、美しい微笑を浮かべるクレア。

ルフィル妖精館に来て初めて知った事。妖精にとって技術と礼儀だけではなく、ムードを盛り上げる気配りの大事さをイリナから学んだ事。

クレアは真摯に思う。

ルフィル妖精館にきてよかったと……

大事な親友、妖精としての心構え。かけがいのない大事なものを手に入れることが出来た。



「マーフィ様、いつもご指名ありがとうございます。本日も精一杯…御奉仕、させていただきます」

子爵の称号を持つマーフィは、クレアを気に入っており、ルフィル妖精館に来るたびに、1日の指名を行うほどである。

クレアも彼の好意も気性も知っているから、精一杯の奉仕を行おうと毎回張り切っていた。



久しぶりに会った二人は、話題を弾ませて、笑顔を交わしていた。
そして、会話が途切れるとクレアは優雅に近づいて、 白く輝く絹の手袋に包まれた手をマーフィの背中にそっと回してキスをした。

優しく、甘いキスから、徐々にクレアは自らの唇で相手の下唇を咥えてエスカレートさせていく。その行為を2.3度繰り返してから、舌を絡める激しいディープキスに切り替えていく。

夢のようなキスから始める事も、イリナから…いえ、イリナとハンスから教わった。

妖精館の妖精として欠けていた自分を補ってくれた、好意を無駄にしないようクレアの技術と心は日々上達を続け、今ではルフィル妖精館有数の人気妖精にまでになった。


「あ…ん…それでは、下の御奉仕を行いますね」

クレアの手がマーフィの背中から滑り落ちて流れるように腰に到達し、熟練した妖精の手つきでズボンを脱がせていく。

クレアの白絹の手袋で覆われた両手がキスによって高まっているペニスに触れて、ゆっくり、ゆっくり、愛撫を始める。

 シュッ…シュルッ…

強弱緩急のリズムをつけて、クレアが指で愛撫する。白絹の指に包まれたペニスは 追い討ちを受けるように、クレアの舌によってカリ部を舌でなぞり、舌を平らにしてペロンと裏筋を刺激する。

さらに猛々しいペニスを口に含んで強弱をつけて吸引を行い、カリ部に唇が引っかかるように動かす。舌先で鈴口を舐めて鋭い快感を与えていく。体の快楽だけでなく、相手が目で見て興奮するようにクレアは、見せ付けるように陰嚢を白絹の手で愛撫しながらフェラチオを続ける。

クレアの連続攻撃にペニスは限界までに猛り立っていた。

「どうですか?」

クレアが聞く。

「ああ…手と舌の刺激がすごく気持ちいいよ…」

マーフィが答える。

クレアは数度の接客によって知っていた。

マーフィが手袋やニーソックスに激しく興奮し、その手の中で果てる事に満足を覚える性癖を持っている事に。だからこそあまり唾液をペニスにつけず、ローションすら使わず、手と絹の感触によって高めるのである。

また、クレア自身も手淫プレイが得意であり、素直に喜んでくれるのは嬉しかった。

クレアが嬉しさを微笑みにして、マーフィを見つめた。

後ろに回りこんだクレアは、白蛇のように指を竿や睾丸に絡めて刺激を行い、かわいい舌は首筋から背中をキスしながら下り、そしてお尻に到達した。

「それでは…もっと気持ちよくいたします…」

マーフィのペニスはクレアの絹の指に囚われ、白蛇が這うような快楽を生み出していた。それに連動するように、クレアはマーフィのアナルから睾丸の付け根の部分を丁寧に舌でなぞり、ぞくぞくする様な刺激を与えていく。

美少女がフェラチオだけでなく、アナル愛撫まで笑顔で行う行為に、マーフィの心に征服感と満足感、そして性癖を満たしてくれる喜びが複雑に混ざり合っていく。

奉仕するクレアも相手の満足と喜びが伝わって、大きな満足感と充実感を覚えると同時に、敬愛する母から受け継いだミュルスの血が騒ぐのを感じていた。もっと満たされたいと思う心が、クレアの奉仕に熱を入れる。

舌によるアナルの刺激。アナルのしわに、ジュワっと暖かい唾液が刷り込まれ、その 何ともいえない優しい刺激と同時に、肉の凶器に巻きつき、その欲望を受け止めようとする 手の動きと、絹の上品な感触がマーフィを高まらせていく。

「…ん…あ…私の手で感じてくださってるのですね…硬くて熱さもすごくて、素敵…」

まったく触れてもいないクレアの花園も密にあふれ、声も興奮にうわずり始めた。

ニーソックスと手袋のみを身にまとった美少女による、手による刺激、シルクの上質な感覚、舌による愛撫、艶やかな声によってマーフィの興奮も絶頂に達しようとしていた。

マーフィの限界が近い事を感じたクレアはアナル愛撫を中断して、性癖を満たしてあげたい想いで、その舌と唇をペニス愛撫にまわす。

ペニスの前に立ったクレアは、丁寧だが一層激しく、赤くそそり立つ肉の凶器に手と唇と舌を駆使した愛撫を加えていく。

そして、艶を乗せた声で囁いた。

「出してください…私の指と顔にかかるぐらいに…」

 チュ…クチュ…シュッ…シュルッ…

手淫と口淫のコンビネーションの後に、10本の指が無駄のない動きで竿の裏筋や亀頭やカリを攻める。

「でっ…出る!!」

マーフィの叫びの数瞬後に、熱い淫濁が勢いよくクレアの掌に奔流となって襲いかかった。

「熱い…!ああ、凄い量…いっぱいっ…あああぁ!」

興奮しつつも手淫プレイに手馴れているクレアは、激しき打ち出される精液を無駄なく指や掌で受け止めていく。淫濁の奔流を浴びたクレアの瞳が淫欲に潤み、絹の手袋を複雑な白色に染め上げた続けていく精液を、発情したようなねっとりとした瞳で眺める。

荒ぶるペニスを左手で受け止めつつ、右手で激しい射精を器用に受けとめ続ける。

ハンスの淫濁の洗礼を受けて以来、精飲に激しい興奮を覚えるようになったクレアは、右手一杯に注がれた精液を飲み干したい欲求をこらえるのに少し苦労した。

精飲の前に、労わるように、左手で握ったままのペニスに口を近づける。

舌を出して亀頭頂上の鈴口に残っている精液をそっと舐めて綺麗にしてから、左手の親指と中指でペニスを絞るようにして、尿道に残っている精液も押し出して綺麗にした。

たっぷり数秒間、念入りに掃除を終えた後に、興奮しつつもクレアはマーフィに見える様に、盛り上がるように精液の乗った手袋に、唇を近づけた。

「ん…ぺちゃ…濃い精液って、熱くって、美味しい…」

清楚で美しい美少女が、複雑な白さの手袋を舐めしゃぶり、目を潤ませて呼吸を荒くしながら陶然としている。濃厚な精液を3口4口と口に進めていくと、余裕を取り戻したクレアは見せるエロスを行い始めた。

精液のついていない、左手の指を右掌に出来た精液の泉に指を浸して、熱さの残る精液を指に絡める。そして優雅な動きで一本一本口に運んで飲み干していく。クレアが超人気AV女優アンリ出演の作品をみて学んだテクニックの一つである。

射精の虚脱感じすら忘れて、マーフィは白絹の手袋に放たれた己の欲望を、いろいろな方法で熱心に美酒のように飲み干していく妖精に魅入っていると、たちまちペニスに力が蘇った。

美酒を飲み終えたクレアは嬉しそうに口を開いた。

「…素敵…お風呂の前に、もう一回の御奉仕は、いかがですか?」

クレアとマーフィの夜は始まったばかりだ…
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