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■ EXIT
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公爵夫人との遭遇 1





南方地域の一国、ロシュフォール王国にある大森林地帯を有する原始的な文化が未だに守られている特別保護区の一つ、温暖な海洋性気候のル・カンヴェル保護区にイリナは居る。この地域には原始の生活を続けているエルフが数多く生活しており、一部が観光地として開放されていた。 この保護区は裸での混浴も当たり前のように残っている魅惑の生活風習や開放的な生活を体験できる場所として有名であり、豊かな自然と相まってそれなりの客層を有しているのだ。もちろん有名な観光地だけに風土に合わせた妖精館も存在している。

イリナはアーサー・キースに連れられて、あるAV撮影に参加するために、このような土地に夏休みを利用して来ていたのだ。ただしキースはマネージャーとしての来ており、彼のAV撮影ではなかった。当然、撮影機材は持ち込んでいない。

このル・カンヴェル保護区では車での侵入は禁止されており、また文明器具の持ち込みも一部が規制されている程で、二人は馬車に乗って長閑な馬車道をゆっくりと移動していた。馬車の中は二人だけである。交流を重ねるうちに二人は気取る必要のない打ち解けた関係になっていたが、今回は珍しくキースは心のそこから済まなそうな気持ちを感じていた。

ラフな格好のキースは視線を馬車の窓から見える青々と茂る木々からイリナに移し、搾り出すように口に出す。

「すまんな……今回ばかりは無理強いさせてしまって。
 今なら戻れる…」

イリナはキースの言葉を止めるように口付けを交わし、
しばらくしてから、そっと優しく唇を離す。

「気にしないでください。
 キースさんの上司と新しいスポンサーさんの要望となれば仕方ありません。
 今は キースさんの立場を考えてください」

「すまん……後日、埋め合わせするぜ」

「大丈夫ですよ。
 私はこれでもプロのAV女優です、気にしないでください。
 それに何時もキースさんには、発作のときにお世話になってますから…」

イリナは心配させまいと笑顔で言うも、その様子にキースは済まなそうに頷く。

キースは最初は金づるとして街中で見かけたイリナを罠にかけ、自分のAVに出演させていたが、今では違っていた。彼自身がイリナの体に溺れる様になってしまい、頭が上がらない状態になっていたのだ。純粋にイリナと共に末永くAV撮影が出来れば良いと思うようになっていた位である。

だからこそ、今回のようなケースになった事がキースにとって大きな誤算だったのだ。

キースは半ば独立しているとはいえ、AVを市場に流す際には組織を頼っている。それに裏AV撮影をも行っているので仕方が無い。無修正ものは正規のルートでは流石に流せない。また余談だが、イリナもキースのAVにて10本程の無修正AVに出演した経歴があるのだ。

イリナはキースの下で、リナとしてソフトからハードに掛けて陵辱系をメインに、時には獣姦系のような高度なマニア系も、卒なくこなしてきたがリナだが、今回の撮影ばかりはキースにとっても心配でならない。撮影内容は知らされていないが、背後にリヴァール王国連合の大物貴族がいるらしいとなれば心配するのも当然だろう。

「はぁ、ボスもえらい連中に目を付けられたもんだ。
 噂話だと気に入った少女の性交を撮影するのが趣味らしいが…」

「それなら普通の撮影と変わりないから大丈夫だよ」

「だと良いのだが……
 仮にもボスのスポンサーとなり、圧力を掛けてくるような相手だからな。
 とにかくイリナ!
 どのような事があっても絶対に印象操作の魔法は解くなよ。
 既に調べられたイリナ・クィンスとしての名前は誤魔化しようが無いが、
 素顔はリナまま行動してくれ」

「分かってるよ〜」

キースはこの時のために素顔がリナになっているイリナの偽造パスポートすら用意していたぐらいだった。ルフィル国際都市から出発する前から、イリナは印象操作によってリナの顔になっている。とはいっても、リナの顔からしてイリナと比べて劇的な変化は無かったが、こればかりはイリナの面影をある程度の残していた、リナとしてAVにデビューしていたから仕方がない事であった。

イリナは少女であったが普通の少女では及びも付かない経験をしており、世間知らずではなかったので大人しくキースの配慮に従っている。自分自身が王族という身分を隠しているからこそ、なおさらの事と言えよう。

「……なんだか暑くなってきたね」

「そうか?
 俺は丁度良い位だが?」

イリナの額には汗が浮かんでいた。
馬車の窓を大きく開けて、涼むもあまり改善しない。

「うーん、軽い発作かも?」

「撮影があるから丁度良いかもしれないが…
 とにかく無理はするなよ?」

「うん!」

「見えた見えた。
 あれが指定されたレシオナルがある地区の入り口か……」

二人が話している間に馬車は乗換所の中に入り、次の馬車を手配する受付場の近くに停車した。休憩所として機能しているお洒落な洋館が建つ大きな停車場である。また、この乗換所に掛かる橋を通らなければ川の存在によって先に進めないようになっている。

馬車を降りると、二人の目の前に四角い布地を身体を包みこむようにして着た、キトニスコス式のような衣装を身に纏った女性が立っていた。側面から見れば乳房がみえるかもしれない格好であったが、本人は気にしていないようだ。

「イリナ様にキース様ですね?
 早速ですが、招待状を拝見させて頂きます」

「あ、はい、こちらが招待状です」

「確認しました。
 どうぞ、私に付いて来てください」

招待状を見せるとキースとイリナは一人の女性によっ洋館の中へと招かれた。
幾つかの扉を通り、洋館の中にある案内所らしき場所まで案内される。

「此方にて少々お待ちください」

そういうと女性は奥の部屋へと入っていく。
すれ違うように一人の落ち着いた感じのエルフの女性が入ってきた。

上品な革靴と、絹を縫い合わせ、押さえた程度に装飾品を入れ込んだ上品な手袋のみを身に纏った女性である。胸の部分が露出しており、股間の部分には薄いレースの生地によって隠されているだけである。つまり彼女は首飾りと手袋、そして革靴しか履いていない。

呆然とする二人に対して女性は平然と話し始める。

「イリナ様、キース様、ようこそレシオナルへ。
 真にお手数ですが、この先に進むためには、
 こちらのお召し物に変更をして頂きます。

 左の籠には女性用、右の籠には男性用のお召し物が入っておりますので、
 お間違えのないように」

「え……こ、この衣装を?」

「はい。これは聖母ミューン様が説いた教えに基づいて作られたレシオナルの伝統衣装であるレーティナルになります。 この地域では原始ミューン教が広まっており、また異文化による影響を抑えるためにレシオナル地域にて私有地の外を移動する際には、この伝統衣装の着用が規則付けられています。 14の集落がありますが、その全てにおいて例外はありません。

 それに、このレシオナル地域は特にル・カンヴェルの中でも、諸外国からの紳士、淑女のナチュラリスト愛好家の集う場所です。最初は戸惑っても直ぐに慣れるでしょう」

籠の中には目の前のエルフの女性を身につけている衣装と同じものが入っていた。

対する男性の籠にはキトニスコス式の服が入っており、女性に比べれば露出は控えられているのが分かる。それに妖精館の妖精の多くが信奉する性愛を司る古の聖母にして、世界最古のナチュラリストであるミューンの名前が出てくれば間違いないだろう。

彼女の言葉が続く。

「それに、この先からはブランシュの木がより一層茂っているので、
 下手に衣服を着ていると辛いですよ?」

「ブランシュって、あの精油で有名なブランシュですか!?」

「はい、良くご存知で。
 特にこの地方のものは効能が強いのです」

イリナが驚いたように聞き返したように、ブランシュとは常緑高木種のユーカリのように揮発性の精油を放つ木で、その成分はアディポネクチンに近い弱い脂肪燃焼ホルモンと興奮剤を混ぜ合わせた揮発性精油であった。男性よりも女性に対して利き易いのが特徴である。本来ならば群生は難しい木であったが、極稀にこのように群生を為しうる例外も発生していた。また精油の抽出には大変の手間が必要であり値段も高く、一般には出回っていない品物である。

イリナがこのような精油を知っていたのは購入した大人の玩具の付属品にオマケとしてブランシュ・ローションが付いていたからである。イリナは高価な買い物をする常連客に加えて店長とも親しいからこそ、付いてきたオマケであった。ブランシュ・ローションはダイエットにも使え、天にも昇る程に気持ちいい夢のローションなのだ。

恥ずかしくて、そのようなものが情報源は言えなかったが。

ともあれ、イリナは納得した。
この伝統衣装はミューンの信仰に加えて環境の影響を配慮した衣服であると。

温暖な気候でブランシュ精油が蔓延する森林ともなれば、火照りと同時に代謝が促進され衣服が要らないことを。ブランシュ精油は女性の汗に含まれている成分と反応して、興奮作用を高めて火照りを誘発していくのだ。それだけならば、まだ衣服を着ていられたが気化したブランシュ精油を浴びている間は胸から股間に掛けての性感帯が時間と共に敏感になっていく。つまり、2時間も経てば布が摩れる程度でも感じてしまう様になる。揮発した汗が洋服内に汗がこもってしまえば、悪循環になってしまい、自慰の促進でしかない。

事も有ろうにブランシュ精油には快楽を継続させる効能すら含まれている。

汗の量が増えれば効果も増す。最高の対処方法は、胸から股間に掛けての刺激を排除し、出来るだけ自然の風に素肌を晒して行動する事に限る。これは我慢できないことも無かったが、長年浴び続けても完全な耐性が付かない。

また、このブランシュの精油には血行促進や体臭改善などの効能もあって健康にも良く、かつ害虫からも守ってくれることから、この保護区にて快適に暮らす上では無くてはならない存在だった。故に長年続いてきた伝統だけに、外出時にはレーティナルを着るのが当たり前になっている。もはや日常と文化の一部と言っても過言ではないだろう。ゆえに信仰上の都合も加わりこのような服装が歴史から消えることなく残っていたのだ。

「だからかぁ……
 さっきから暑いと感じていたのはブランシュ精油のせいね…」

「間違いないですね。
 ともあれ、この先に進むにはレーティナルに着替えて頂かねばなりません」

その言葉を聞いたイリナは屈し、
恥ずかしながらも素直に更衣室にてレーティナルへと着替える事となった。

例のローション経験者だけに、その火照り具合を身をもって知っていたからである。



















レシオナルの一画にて立派な屋敷があった。その屋敷の敷地内にて巨漢でかつ、体つきの良い一匹の獣人がいる。また、そのオークのすぐ傍には13から14歳ぐらいの容姿をした、レシオナル伝統衣装であるレーティナルを身に纏ったセミロングの髪形をしたブロンドのエルフの少女がいたのだ。

その少女は未発達であったが、
整った顔立ちからして間違いなく美少女である。

だが、その美少女は事も有ろうに後ろから勢いよく、恥毛すら生えていない若々しい女性器に並みの成人男性を軽く上回る太く、凶器に等しいペニスを勢いよく打ちつけられていたのだ。獣人に遠慮は無い。また珍しいことに、その獣人は極めて珍しいオークの上位種であるオーク・ヘッシュであった。

パンパンと尻に打ち付けられる音の間隔が徐々に短くなっていく。それは彼が射精しようとしているサインだった。少女の膣内に獣の熱い欲望が、放たれようとしている前兆といえよう。

ブランシュの木の効果もあったが、それを抜きにしても少女の様子はおかしい。彼女は腰が打ち付けられるたびに、自らのお尻を押し付けるように、その力が漲ったペニスの先端を子宮口に到達させようとしていた。

「あ、ああぁ、ああああっっ!」

凶器のようなペニスであったが、少女の顔に苦悶は見られない。
その一突きごとに、女は悲鳴にも似た快感の声を出していく。

獣人に犯されているのにも関わらず、その少女には嫌悪はなく、すっかり身も心も許している様子であった。その証拠に少女は局部から伝わる衝撃を感じるたびに、可愛らしい喘ぎ声を上げつつ髪を振り乱していく。

少女にあるのは、より深く、より強く突かれたい。
そして、膣内が熱望する熱い精液を胎内に注がれたい、ただそれだけだった。

パンパンパンパンッ…パン!

彼はリズミカルに打ち付けるも決して単調に攻めず、時より少女に奇襲的な一撃を加えていく。これは、そのオーク・ヘッシュが本能のみで行動するのでなく、知能がある証拠であった。

「もう……もうだめえぇっ!!あああっっ・・・!!」

「イクゾ?」

「いい…いいよぉ、はやく!
 いいー、あ、あっあああああ……出してぇ、早くっ!!」

彼の問いかけに、少女は一生懸命応じた。
その少女の言葉に応じるように彼はその腰ぶつける様に連続して少女の尻に叩きつけていく。

「いい、いい、いぃ、あぁっ!」

更に止めとして最後に強く、膣の最深部に目掛けてペニスを破砕槌のように打ち付ける。狙いは寸分たがわず完全に亀頭の先っぽが少女の子宮口を捕らえていた。

その一撃と共に、あれほど激しかった腰の動きがピタっと止まる。

「ひぃあああああああ、熱いぃ……」

圧倒的な白濁の濁流によって押し広げられる子宮口。膨張した亀頭によって漏らすことなく、大量の熱い精液が、子宮の中に流し込まれていく。小さな南瓜を上回るサイズの精嚢から次々と注がれていった。

ドクゥ
ドクゥッ、ドク、ドクッ、ドク、ドクゥゥッ……・

大量の熱い精液が、子宮の中に一杯に流し込まれた少女の腹は、まるで妊娠4ヶ月目の妊婦のお腹のようにポッコリと膨らんでいる。硬く硬直したペニスが、止まる事のない勢いで精液を吐き出すたびに少女の体がビクン、ビクンと痙攣していく。

「っっ!!」

少女はよだれを垂らした唇を震わせながら、
恥も外見もなく髪を振り乱しながら大声で絶頂を知らせる。

女が絶頂を迎えている最中も、彼の射精は続いていた。
獣と同じく、オークの射精は人類のそれと比較して非常に長いのだ。
その上位種ともなればなお更である。

最初の頃と比べて勢いは落ちるも、射精は止まらない。

ビュ、ビュルルル、ピュル、ビュ、ビュルルルルッ……

少女の体が大きく波立つ。最初の射精から2分ほどしてペニスから注がれた精液が膣内全体をも埋め尽くすと、白濁としたヨーグルトのようにどろついた精液が膣の外にまで漏れ始める。その頃になってようやく射精が止まったのだ。少女と繋がっていたペニスを引き抜く。

不思議なことに、少女の膣からは最初に漏れ出した精液とペニスに弧べり付いた少量の精液を除いて、少女の幼い膣内からオークの精液は一滴も漏れていなかった。その理由はオーク・ヘッシュの精液の粘度は生物の中で一番高いからである。一度注がれてしまえば簡単には抽出できない。そして、その精液の生命力が強く、一週間ほど劣化することはないのだ。

「はっ、はっ……ああああああぁぁんっ・・・!!!」

オーク・ヘッシュが注いだ精液の効果はそれだけではなかった。

少女は体を大きく弾むように体を震わせ、性行為が終わったにもかかわらず、何度も絶頂を迎えていく。この上位種のカウパー液や精液には催淫と媚薬の効果もあったのだ。少女は体をぐったりさせて熱い蜜壷をひくつかせながら悶え続けていた。激しい性交の直後の為に立ち上がる気力すらないようだ。

そのような場所に、少女と同じくレーティナルを身に纏った一人の20代から30代の容姿をした妖艶な雰囲気を纏った人間の女性が歩いてくる。しかも臆することなく、オーク・ヘッシュの隣に立った。彼女の後ろには4人のダークエルフのメイドが後ろに控えている。

女性が言う。

「ご苦労様バノアット、今日はその位にしておきなさい。
 もう直ぐ待ち人が来ることになるし、それに次が控えているのよ?」

「ワカッタ」

二人の会話からしてこのオーク・ヘッシュにはバノアットという固有名があるようだ。それに女性に従っているのも分かる。幾つかのやり取りの後、女性はバノアットを連れて屋敷のほうに戻っていく。4名のメイドのうち、2名が少女の元に残る。二人は手馴れた様子で、籠から取り出した水筒にて少女に水を飲ませつつ、その汗ばむ少女の体をタオルにて丁寧に清めていった。
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【あとがき】
妖精館物語の久しぶりの更新です(汗)
超、不定期ですが今後ともよろしくお願いします〜


意見、ご感想を心よりお待ちしております。

(2010年10月11日)
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