着衣プレイ
レンフォール王国の王城フリージアの中にあるアリシアの自室にある、
キングサイズのベットの上にサイが見守る中、アリシアは頬を赤らめながら横たわっていた。
横になっているアリシアはメイド服を着用している。これは、着衣プレイも経験しなきゃね、とリリスの強い押しに負けた二人であった。最終的な決め手となったのは、サイがアリシアのメイド服を褒めた事に起因している。
サイがベットに乗って、アリシアの履いているスカートの中に手をそっと入れてくる。
サイの繊細な指で内腿を撫でられ、背中にゾクゾクっとした快感が走り抜ける。これから至る行為の快楽を脳が想像しているのだ。
「あんっ……! んんっ!! サイぃ〜……指がぁ…そこっ…」
「アリシア、続けるよ?」
「うん…ぁあ…ふぁ…」
レンフォールの風習…
いや…アルマ教においては、認め合った者同士において、ベットの上では階級の差や生まれは関係がない。当然ながら男女とも平等なのだ。
もっとも、アリシアとサイは相思相愛であり、なおかつ女王リリスにも認められているカップルなので、そのような風習が無くても同じような関係であっに違いない。
サイの技術は、あのアリシアと初めて結ばれた、成人の儀の日から大きく上達していた。
度重なるアリシアとの性行行為で、乾ききった砂漠の砂が水を吸い取るように経験を蓄えて行ったのだ。
そのお陰でサイは、アリシアの感じる場所をかなり知るまでに至っていた。
焦らすように、でも優しく煽るようにして、ゆっくりと太股を撫で回しながら……
徐々に指を大事な場所に向けて移動させていく。
『私、変になりそう!』
サイの指が動く度に徐々に私の呼吸が荒くなっていく。
これからサイのおちんぽで身体を弄られるかと思うと、興奮は止めようが無かった。夢魔族とは思えない恥じらいの心を持っていても、今感じている興奮と高揚から、やっぱり私もリリムなんだなぁと思うことが出来る。
サイが指での攻めを止めて、両手でアリシアの足をM字開脚するような形で開く。
「っ!」と私は恥かしい体勢で羞恥の声を上げてしまう。
サイの指が秘所に触れ、割れ目に沿って下から上に優しく、緩急を交えてなぞっていく。
「恥かしいよぉ…あぅ…」
「止めようか?」
サイが心配して声を掛けて来た。私はサイの努力を無碍にしたくはないので羞恥を我慢して顔を横に振って、継続の意思を伝えた。私の意思に安堵したのかサイは、中断していた愛撫を再開した。いつもどおりに、羞恥と快楽が入り混じった複雑な感覚だ。視線を感じた秘裂がヒクヒクする。
少しずつだがサイの指の動きに合わせて、痺れにも似た微電流がゆっくりと脳を刺激していく。
「んぁっ……! あぅっ……あっーーー!!」
サイが右手の人差し指と中指でクリトリスを優しく摘んだ半瞬後にアリシアは軽い絶頂に達した。
「…キスして…」
「うん」
サイは返事をすると、体重を掛けないようにして、そっと圧し掛かってアリシアに口付けを行った。遠慮がちに進入してくるサイの舌をアリシアはぎこちない動きながらも、受け入れていく。徐々にだが動きが滑らかになって行った。二人は一心不乱にキスの応酬をしばらく続ける。
「う…んぁ…はぁ…」
サイはキスになれてくると、それを続けながら、自らの右手をアリシアの股間い当てて、秘裂に人差し指と中指を乗せた。
ゆっくりと二本の指で秘裂の肉壁を刺激していくと、アリシアの舌の絡みが激しさを増した。快楽中枢の刺激に反応した証拠に加えて夢魔の血もあって、愛撫に対して敏感な反応を示してしまう。
「んんんんっっ!?」
そして、秘裂の入り口部分を攻めていたサイの人差し指が突如として、私の秘裂を掻き分けて中に滑り込み、秘肉を押しのけながら秘所の中にグイグイと入って行く。私には、秘肉を押し広げ、奥に潜り込んでくる指の先や形や関節の動きがはっきりと感じ取ることが出来た。
サイの指が動く度に、私の身体がビクンと大きく跳ねて、無意識に腰を後ろに引こうとしても、既にベットに腰を沈めている状態で、これ以上は後ろに下がることは出来ない。
秘所の中を指が蛇のように動き回って、内壁を撫でてくる。
そこから広がる刺激によって徐々に呼吸が荒くなり、身体に心地良い痺れが広がっていく。
愛液が糸を引いて、サイの指に纏わり付く。
『あぅ……サイっ指ダメぇー、曲げないで…
ううう……気持ちよすぎる…
ダメ…このままだと、何も考えられなくなるよ〜』
アリシアの思考はすでに体から湧き上がる熱によって放蕩としていた。
極度の性器に対する刺激によって、膣壁から分泌される愛液が次々と秘裂から湧き上がってくる。
サイはアリシアの洪水具合を確認するとキスを止めて、その愛液が湧き上がっている秘裂へと顔を近づけると、目の前にあるピンク色をした、可愛い大きさのクリトリスを優しく上唇と下唇で挟んだ。すぐさまに両唇によって、陰核亀頭先端を完全にむき出しにすると、唇の隙間から舌を動かして激しく攻め立てていく。
「ひゃっ!」
舌の刺激が電流のようにアリシアの全身に走っていく。
それだけではない、快楽によって綻んでいた秘所に、サイの舌の先端が潜り込む。
サイの顔が動く度に鼻頭がクリトリスの先っぽに当たっていく。
「あっ……! あっ、あぁああっん!!」
狭い膣壁が押し退けるようにして、サイの舌が中に入ってくる。
先ほどの指とはまた違った生暖かい刺激に、目の前が真っ白に染まる。
アリシアはまどろみの中、活性化した夢魔の血が次の刺激を貪欲に欲していた。
『指だけじゃ、物足りないよぉ…
早く欲しい…
私のここに…
サイのおちんちん…』
クリトリスや秘所からの熱い刺激に、夢の中にいるような浮遊感と共に、視界に薄っすらとした霞がかかる。
意識が朦朧とし始めて……
知らぬ間に、アリシアは涙を流して懇願した。
アリシアは股を開いたまま、絶頂から解き放たれた後の放心状態に陥っており、恥かしい姿勢なのも気にはならず、そのまま衣服を肌蹴させたまま、ベットの上で性行為の余韻を気持ち良く味わっていた。
そのアリシアの秘裂から、愛の交わりの証ともいえる、精液と愛液が漏れ出していた。
「はぁ、はぁ…
アリシア…僕…凄く気持ちよかった。
なんだか、昨日よりも興奮したね」
「うん…私も凄く気持良かった…
やっぱりママの言ったとおり、着衣プレイって興奮するのかなぁ?」
「う〜ん?
確かに色っぽい感じがするけど、それだけじゃ無いと思う」
「えっ?」
「僕にとってはアリシアが相手だから、こんなにドキドキするんだ…」
「っ…ありがとう…
ねぇ…サイ。
私…早く…サイの子供が欲しいの…だから、もう一度ね?」
アリシアの嬉しそうな言葉と表情にサイのペニスは再び元気を取り戻した。
紅色に頬を染めたアリシアが恥かしそうにしつつも、サイを誘う。
その少女の仕草は、純情な中にもリリスの妖艶な血が流れているのを窺い知る事が出来るだろう。
思わぬ妖艶さに、ドキリとしたサイもアリシアと同じく気持であり、喜んで再び自らのペニスを少女の秘裂に当てる。
「あっ!」
ペニスが秘裂に接触した瞬間に、アリシアの口から甘い声が漏れた。
再び硬さを取り戻したサイの肉棒。そのペニスが秘肉を掻き分ける衝撃に脚を震わせ、甘い声を上げて歓迎する。
アリシアもサイも知る由も無かった。
今回の騒動も着衣プレイ以外でもリリスの暗躍があったのだ。
昼下がりに誘われたリリスのお茶会にて、二人は特性の継続性の富んだ遅効性の媚薬を盛られていたのだった。
アリシアとサイの交わりは、成人の儀の時と同じように、若さと媚薬が相まって、性的な興奮が収まることなく、翌日まで続くことになるのだ。
「ふふふ…二人とも頑張っちゃって♪
あれは、ほんっとに効果が長いから、まだまだ続くわね…」
リリスは書斎机の上に置いてある、レインハイム皇国から輸入したパソコンを操作して、アリシアの部屋に設置した隠しカメラの動作状況を確認する。すべての行程を終えると、リリスは一息つくために受話器を取って、侍女に紅茶の用意を命じた。
開いた門(ゲート)からもたらされた高度技術製品を、リリスは自らの趣味を通じて完全に使いこなしていたのだ。
「ふふっ…
アリシアちゃん、貴方にも早く子供を宿す幸せを掴んで欲しいわ…
今後も色々と応援しなきゃね♪」
アリシアやサイの知らないところで暗躍するレンフォール国の名君にして迷君の女王リリス。
彼女の善意ある悪巧みは、まだまだ終わりそうも無い。
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